こんにちは、haggyです。
仲間たちと一緒にいるのが当たり前になってきたこの頃。
楽しくて、頼もしくて、歩くのが辛いながらも毎日が楽しかった。
今回も巡礼に必要な情報を散りばめながら、1日を振り返っていきます。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
この記事でわかること
スペイン巡礼日記⑪ | 10日目、アヘスへ。行程変更

昨日よりは早いが、これまでの私にしては少し遅めのAM7:30出発。
皆とともに歩いた。
行程の変更
これまではNPO法人 日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会が紹介している行程表どおりに進んでいた。
行程表によると、この日の目的地はサン・ファン・デ・オルテガ(23.9km)だが、目的地をアヘス(27.5km)に変更。
オーストラリア人女性クローディアの提案で、彼女が言うことも一理あった。
次の目的地は大きな街・ブルゴス。
大聖堂が有名な街だ。
この日の目的地からブルゴスまでの距離は、
・サン・ファン・デ・オルテガからブルゴス→25.8km
・アヘスからブルゴス→22.2km
ブルゴスで観光するなら少しでも滞在時間は長い方がいい。
それならアヘスから出発した方が、早くブルゴスに到着する。
今日頑張れば、翌日ブルゴスまで少し楽できることになる。
札幌出身リョウスケもアヘス行きを選んだ。
そしてクローディアは私たちの分までアルベルゲを予約してくれた。
ロングコースになるが、歩くしかない。
アルベルゲを予約しているので、時間を気にせず歩ける。
気になる咳
ここ最近ずっと私を悩ませているのが咳。
日中はそうでもないんだけど、寝ていると咳が出始める。
一度で始めると止まらないのが辛い。
咳が辛いのではなく、皆を起こしてしまうのではないかという申し訳なさの方が大きかった。
申し訳ないと焦れば焦るほど、咳は止まってくれない。
チェコ人で料理人、なんでも知っているミゲルが「集団で寝ているのと埃などでバクテリアが増殖している。喉や咳にくるから、僕も辛い」と言っていた。
ポイント
咳に悩まされている人は多いので、のど飴・咳止めの薬は持って行った方がいい
冷えたコーヒー
ベロラドから4.8km。
歩き始めて1時間ちょっとのところにある「トサントス」という街で朝ごはん。
いつものメンバーと、これまで見かけたことはあるけど「Buen Camino」の挨拶しかしなかったドイツ人のニコラスも一緒に朝食をとった。
ニコラスも笑顔がキュートで可愛かった。
みんなでコーヒーを飲んだのだが、コーヒーがぬるく、すぐに冷たくなった。
バリっと熱いコーヒーで覚醒したい人なのだが、このぬるさはなんだか中途半端。
そう思っていたのは私だけじゃないようで、みんな「なんかぬるくね?」と苦笑い。
翌日以降、「コーヒーは温かい?笑」と聞くのがネタに。
スロバキア人マチョと、どこかから元気に走ってきて、テーブルの上にある食べ物を食べようとしたワンコ。

朝方雨が降ったのか、テーブルや椅子が濡れていた。
ミゲルが「これで拭くといい」とティッシュの束をくれた。
残りを返そうとすると、「何かの機会に役立つだろうから持ってるといい」と受け取ろうとしない。
もう!ティッシュすら持ってないなんて恥ずかしい!それにミゲルどこまで優しいの!!
そしてこのティッシュが私の命を救うこととなるのは1週間先の話。
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参考スペイン巡礼日記⑱ | 17日目、ベルシアノス・デル・リアル・カミーノでやらかした話
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3分の1が過ぎた
ぬるいコーヒーでも座って休憩をすると体力も少し回復する。
目的地までまだ長い。出発だ。
出発から8.3kmのところにあるエスピノサ・デル・カミーノという街。

建物がかわいらしい。
この街は通過することに。
自転車も可愛いので写真を撮っておく。

ほどなくして道しるべが見えてきた。

巡礼路の標識には、ゴールであるサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの距離が書かれている。
残り548km。
フランス人の道は780kmと言われているので、歩き始めて3分の1以上が過ぎたということだ。
日々歩き続けて230kmは歩いたことになる。
よくここまで歩いてこれたな。
日に日に巡礼が楽しくなってきたとはいえ、体力的なしんどさは変わらず、このときは早く終わらないかなという気持ちもあった。
でもバックパックを1つにしていなかったから、もっと後ろを歩いていたかもしれない。
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参考スペイン巡礼日記⑨ | 8日目、ナヘラへ。短いはずの一日が忘れられない29kmに
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戦争の話

チェコ人男性ミゲルとは道中いろんな話をした。
お酒の話、食べ物の話、政治の話、歴史の話、chin chinの話...
真面目なことも楽しいことも、ミゲルと話すのが大好きだった。
彼との会話で印象的な話がある。
巡礼路沿いにはよく赤い花が咲いていた。

小ぶりで花びらはふにゃふにゃだけど、真っすぐでたくましく生えていたこの赤い花。
ミゲルによると、この花は昔からヨーロッパでどこにでも咲いていた花らしい。
とても生命力があり、第二次世界大戦中、爆弾で街・建物が破壊され暗く沈んでいたときも、この赤い花だけは咲いていたのだとか。

まるでモノクロの世界に、赤が映えているように...
美しくもあるけど、悲しい花でもあることを初めて知った。
そしてあんなに前半、どこにでも咲いているのを見かけたのに、ミゲル達と別れた後はパッタリと見なくなってしまった。
だからスペイン巡礼の写真を見返すとき、この花の写真を見るとミゲルを思い出す。
単調な景色
日々自然豊かな道を歩いていく。
出発地ベロラドから11.9km歩いたところにあるビリャフランカ・モンテス・デ・オカ。

すごく美しい風景だが、この頃になると自然豊かな景色に見慣れ、少しだけ単調に見えるようになってきた。
でも帰国して日常に戻ったら、絶対に巡礼で歩いた景色が恋しくなるのはわかっていた。
それに仲間とのお喋りに夢中になることもあり、どんな景色だったか思い出せないこともある。
たくさん写真やムービーを撮っておいてよかった。
下の写真はビリャフランカ・モンテス・デ・オカのアルベルゲ。

仲間とお喋りしながら歩いているときに撮ったので、なぜ写真を撮ったか覚えていない。
見返すとそんな写真も少しだけあったりする。
ノリノリの休憩
この日は山に登った。
けっこうな上り坂にゼェゼェハァハァ。
そう、私は上り坂が大の苦手だ(参照:巡礼1日目、ピレネー越えの日記)。
みんなは上り坂でも軽快に歩いていく。

うぅ、絶対帰国したらジム通って体力を取り戻すんだから!
ゼェゼェハァハァしている間にオーストラリア人女性クローディアがまた私のバックパックに花を。
もう!可愛いんだから!

ちなみにボーダーの布は昨日洗濯して乾ききらなかった服。
ポイント
前日の洗濯物が乾かなくても、天気が良ければ歩いている間に乾く
山を登り切った後、1時間ほど歩いたところでやっと休憩できるベンチとテーブルが。
そこで休憩していると、なにやら陽気な歌声が聞こえてきた。
男性3人がノリノリで歌いながらやって来る。
「なんだなんだ」と見つつも巡礼者とわかると、私たちもノリノリになり手拍子でお出迎え。
疲れが一気にくる道だったけど、よく元気で歌いながら来れたな。
もうひと踏ん張り、私も頑張るとするか。
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アヘスへ
石を並べて作られた巡礼路を指す矢印。

危うく気付かず踏みそうになり焦った。
当初の目的地サン・ファン・デ・オルテガを越え、アヘスへ向かう。

牛や馬がのんびりと草を食んでいる。

こんな広い敷地で草を食べられるんだから彼らにとってはサラダバーだろう。

足は痛いけど、街が見えてくると少しだけ元気を取り戻す。
毎回その繰り返しだった。
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アヘスで友達がとった驚きの行動

この日は過去イチ時間がかかって、16時過ぎにアルベルゲに到着。
クローディアが予約してくれたアルベルゲは、Albergue Fagus。
ポイント
アルベルゲの予約方法は次のとおり
・アルベルゲのサイト内にある予約フォームから予約
・予約フォームがない場合、記載されているメールアドレスに問い合わせて予約(英語が通じないこともあり)
・電話で予約(英語が通じないこともあり)
・WhatsAppに電話番号を入力し、ヒットすればメッセージを送信
※agodaやExpediaなどの旅行予約サイトには、街によってはアルベルゲが載っていないことも多々ある。
Booking.comが比較的多く掲載されていた。
街に入ってすぐのところにあるアルベルゲ。
到着すると、バスで一足先に到着していたシードラが出迎えてくれた。
笑顔のシードラにホッとする。
スーパーが無い街でまさかの行動
▽アルベルゲの外観

一緒に歩き、恋愛観を話したり、バックパックに花を挿してくれていたはずなのに、いつの間にか先を歩いていたクローディア。
私が到着するよりだいぶ前に到着していた。
クローディア曰く、どうやらこの街にはスーパーがない。

「スーパーがなくても、このアルベルゲは1階がレストランになっているから大丈夫だろう」と思っていたら、彼女はなんとイタリア人女性イレネと一緒に、ここから2km先にある街のスーパーに行くという。
えええええええええ!!??
27.5km弱歩いた足でまださらに2km歩くのーーーーー!!!???
あまりに驚きすぎた私を見てニヤッと笑うクローディア。
そして、「夜ご飯の材料を買ってくるけど一緒に買っとく?」と。
ただでさえ疲れているはずなのに、そこまで親切にしてくれるの???!!!
巡礼を始めてから人の優しさに触れてばかりで、圧倒されてきたけど、これもまた驚きの親切だった。
何度もありがとうと言ったけど、全然足りないくらい感謝だ。
4人部屋
今日のアルベルゲは4人部屋だった。
同室のメンバーはオーストラリア人クローディア、フロリダギャルのシードラ、ドイツ人のニコラス。
下段のベッドを確保できた。
少人数の部屋も嬉しいが、なによりも喜んだのは、部屋にシャワーやトイレがついていたこと。
シャワーとトイレ合わせて1部屋だったが、広かった。
荷物を置ける場所もあるし、シャワー室で着替えなくてもいい。
▽アルベルゲのシャワーは大体こんな感じ
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▽スペイン巡礼、トイレのあれこれ
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参考スペイン(サンティアゴ)巡礼、トイレ事情~野〇は覚悟せよ~
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わざとじゃないの②
部屋にはニコラスと私。
先にニコラスがシャワーに入った。
シャワー中トイレに行きたくなったので、階下に降りて共用のトイレを利用。
韓国人の友達に会いお喋りし、部屋へ。
するとシャワー室から物音がしなくなっていたので、ニコラスがシャワーを終えたのだと思った私はドアを開けた。
開けた瞬間、上裸のニコラスが歯を磨いていた。
「Oh, Sorry」と詫び、ドアを閉める。
するとニコラスは「全然入っちゃっていいよ」と笑顔。
っく、笑顔が可愛い。
ってごめん、ほんとにわざとじゃないの。
シャワーでのやらかしはこれで2回目だった。
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参考スペイン巡礼日記⑦ | 6日目、独り歩きの21kmで見えた心の景色
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街を散策
シャワー&洗濯を終えた後、街を少し散策してみた。
といっても小さい街なので、5分ほど歩き回ると全容がつかめる。
しかし小さいながらも写真スポットはあった。



撮影時間も含めて散策時間は15分ほど。
巡礼をしているとそういう街もたくさん通る。
ディナー
1つ先の街へ行っていたクローディアとイレネが戻ってきた。
なんてタフなんだ。
パンやハム、チーズ、クラッカーなどを買ってきて、テラスで食べた。
かわるがわる色んな人が席に座っては食事を楽しむ。
私同様、さらに2km歩いてスーパーに行った彼女らに驚きだ。
中にははじめましての人もいるが、すぐに打ち解ける。
・どこから来たの?
・いつから歩き始めてるの?
・出発地は?(必ずしもサン=ジャンから出発するとは限らない)
・ゴールはサンティアゴ・デ・コンポステーラ?
・今日の目的地は?
・明日はどこまで行くの?
など巡礼の話題は尽きない。
そんな話をしているうちにいつしか、挨拶する仲から連絡先を交換する友達に発展する。
この日も楽しい夜を過ごしたが、少し肌寒く、長距離を歩いて疲れたので早めに就寝。
翌日のブルゴスを元気に観光したい。
というわけで翌日の日記もお楽しみに。
Buen Camino!
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