スペイン（サンティアゴ）巡礼、トイレ事情～野〇は覚悟せよ～

こんにちは、haggyです。

スペイン（サンティアゴ）巡礼をしてみたい方、する予定の方、

ぶっちゃけ、トイレ気になりませんか？

私はスペイン巡礼へ行くと決めたときから、トイレどうしようと悩んでいました。

ざっくり思いつくだけでもトイレに関する疑問はたくさん。

そこで今回は日本でもよくトイレトラブルに見舞われ、これまで数々のトイレ試練に向き合ってきた私が、スペイン巡礼のトイレ事情を解説していきます。

巡礼中のトイレだけでなく、アルベルゲのトイレの様子も後半に書いてあるので、ぜひ最後までご覧くださいね。

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スペイン巡礼

スペイン（サンティアゴ）巡礼、トイレ事情～野〇は覚悟せよ～

スペイン巡礼のトイレ事情を次の項目に分けて解説していきますね。

参考までに、私はトイレが近いのが悩み。

日中もよくトイレに行くし、夜中は必ず1、2回起きてしまう人。

お酒飲んだら回数は倍増。

なんといっても鬼門は飲み会の帰り道。

お店を出るときにトイレ行くけど、帰り道必ずもよおします。

これまで数々の修羅場をくぐってきた私が見たスペイン巡礼のトイレってどうなんでしょう。

ぜひ1つずつ見てくださいね。

なんならバイヨンヌ駅から無かった

フランス人の道の出発地点サン=ジャン=ピエ=ド=ポーへ行くには、バイヨンヌ駅から電車かバスに乗って行きます。

そんなバイヨンヌ駅でトイレに行こうとしたらない。

日本では大きな駅に必ずトイレがあるイメージですが、バイヨンヌ駅構内にはありませんでした。

駅を出るとすぐにトイレは向こうだよ～という看板があり、行ってみると閉まっている。

バイヨンヌ駅周辺は目を惹く可愛らしい建物が多く、ついたくさん写真を撮りたくなりますが、反面トイレに関しては困ります。

困ったときは飲食店で食事したときにトイレを借りるようにしましょう。

そしてバイヨンヌ駅と書きましたが、パリで最初に利用した駅はモンパルナス駅。
（モンパルナス駅～ダクス駅～バイヨンヌ駅～サン=ジャン=ピエ=ド=ポー）

早朝からの大移動でしたが、モンパルナス駅のトイレも閉まっていました。

参考スペイン巡礼日記① | 0日目、サン=ジャン=ピエ=ド=ポーでクレデンシャル発行

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ついでにモンパルナス駅から電車で行ったダクス駅にもトイレはありませんでした。

早朝にパリのホテルで用を足してから、夕方サン=ジャン=ピエ=ド=ポーのホステルにあるトイレを利用するまで、約12時間程ガマンしたのです。

初っ端からこのありさまで、巡礼大丈夫かなと不安になった瞬間でした。

ただし、トイレ近い私がなぜ約12時間ガマンできたか。

それは恐らく意識がトイレだけに向いていなかったから。

あの日は無事にサン=ジャン=ピエ＝ド＝ポーにたどり着けるのか、巡礼事務所へ迷わず行けるか、クレデンシャルGETできるかなど日常では考えない色々なことを思い巡らせていました。

だからこそトイレに意識がそこまで向いていなかったのだと思います。

巡礼路に公衆トイレはない

スペイン巡礼では1日20～30km（8~9時間）歩きます。

「長時間歩いているときにトイレに行きたくなったらどうしよう」と心配になりますよね。

巡礼路の絶妙な場所に公衆トイレがあればありがたいのですが、残念ながら巡礼路に公衆トイレはありませんでした。

もしかしたら私が見過ごしていただけで、あったのかもしれません。

でも仮にあったとしても、見過ごしてしまうくらいおんぼろの小屋ということ。

臭い・トイレットペーパーがない・虫だらけは覚悟した方がいいです。

気休めかもしれませんが、「あ～疲れた、休みたい」と思ったとき、タイミングよく休むベンチはあります。

トイレはないけど休む場所は多くありました。

カフェやバルのトイレは思ったよりキレイ

「公衆トイレがない？！ならどこで用を足せばいいの？！」

その答えはカフェやバルのトイレを利用するです。

歩いているとき、私が最も多く利用したトイレがカフェやバルのトイレ。

もちろんコーヒーやパン、ビールなど、なにかしら購入してお借りしました。

オーダーしなくても入れるところもありますが、少し気まずいです。

中には「オーダーしない人はトイレ使わないで」という張り紙が貼られているお店もあります。

そしてカフェやバルのトイレって比較的キレイなんですよ。

私の肌感覚では8割方キレイでした。

これは運が良かっただけかもしれないし、潔癖気味の私は日頃からトイレには敏感なので、なにかセンサーが働いていたのかもしれませんが。

また、ほとんどのトイレにはトイレットペーパーがありました。

ほとんどのトイレには。

もよおしたら次のトイレまで数キロ先

カフェやバルが巡礼路の至るところに建ち並んでいたらありがたいのですが、巡礼路はほとんどが山道など自然の道。

次の街へ移動する際、野を越え山を越えて行きます。

先ほども書きましたが、山道にはトイレはありません。

よってもよおしたら次の街まで数キロ先ということも。

「トイレには行けるときに行っておく」のが大事ということが身に染みてわかります。

幸い私は8割方巡礼路でトイレトラブルに遭うことはありませんでした。

日本ではあんなに回数が多いのになぜか。

それは恐らくトイレ以外のことにも意識が向いていたからだと思います。

などなど。

「今トイレに行きたくなったらどうしよう」と不安になると不思議ともよおしてきたりしますが、頭をよぎることもありませんでした。

アルベルゲ

歩いている途中に通る巡礼者用の宿（アルベルゲ）です。

アルベルゲの中には

の2パターンに分かれています。

後者のようなアルベルゲは朝巡礼者が出発してから、昼にオープンするまで扉が閉まっていることが多く、入りにくい雰囲気があります。

私の場合、前者のアルベルゲは、コーヒーを飲みがてらトイレを利用したことがありますが、トイレを借りるためだけに後者のようなアルベルゲに立ち寄ったことはありません。

ただ、アルベルゲによっては後者のようなたたずまいでも貸してくれるところもあるそうです。

借りるときは、一言使って良いか確認しましょう。

最悪は草むらで

カフェやバル、アルベルゲが良きタイミングであればいいのですが、そこは身体との相談。

「漏れる！でもトイレは数キロ先！どうしよう！」と詰んでる状況になることもあるでしょう。

お察しのとおり、最終手段は草むらや木陰ですることになります。

男性も女性もみーんな。

私も2度、野でしました。

漏れて数少ない服が汚れるよりマシです。

ただし野原で...とはいっても、多くの巡礼者が同じルートを歩きます。

場所によっては写真のような開けた草原で、他の巡礼者がいる中どこですればいいの？！と致す場所に困ることも。

それに草原だと思ったら見渡す限り畑ということもあるので、いつでもどこでもできるわけではありません。

そのことも頭の片隅に入れておいてください。

良きタイミングで絶好のスポットが見つかることを祈るばかりです。

ウォシュレットはない

日本人なら馴染みのウォシュレット。

ウォシュレットがないとちょっと無理...という方もいるかもしれません。

しかし、カフェやバル、アルベルゲのトイレにウォシュレットはないので諦めましょう。

アルベルゲではなく、巡礼者以外も泊まれる大きな街のホテルにはウォシュレットはあるかもしれません。

ただ、基本的にウォシュレットはないものとして巡礼に臨んだ方が気持ち的に楽でしょう。

巡礼中、少しでもトイレで困らないための対策3選

巡礼路に公衆トイレはないことから、少しでも野原でしないための対策を3つご紹介。

出発前にアルベルゲで済ませよう

アルベルゲには必ずトイレがあります。

出発前に済ませておけば、体調が悪くない＆水をがぶ飲みしない限りは10km程はもつでしょう。

したいと思わなくても、出発直前に済ませておくことで安心感が生まれます。

バルやカフェで休憩するときはトイレを利用しよう

バルやカフェで休憩するときもチャンスタイムです。

したいと思わなくても、ここでしっかり済ませておくことで安心感が生まれます。

それに済ませたことで、未然にピンチを防ぐことにも繋がります。

私は出発前にアルベルゲで済ませ、バルやカフェに立ち寄った際にトイレを利用したことで、8割方困ることはありませんでした。

ティッシュは持っておこう

ティッシュを持っておく理由は2つ。

私はティッシュを持ち歩かなかったことで、草むらでするときにめちゃくちゃ焦りました。

しかし、数日前に友達からティッシュをもらっていたことを思い出し、事なきを得たんです。

もらっていなかったら...と思うとゾッとします。

日本からポケットティッシュを持っていくのもいいし、現地調達もアリ。

とにかく数枚ポケットティッシュは常備しておきましょう。

巡礼中、マジでヤバかったトイレエピソード～巡礼路編ベスト3～

ここでは33日間、巡礼路を歩いた中で体験したピンチをご紹介。

食実中の方はすっ飛ばして見てくださいね。

3位　トイレットペーパーが無い

休憩がてら冷たい飲み物を飲みたくて、札幌出身のリョウスケと立ち寄ったバル。

トイレを借り、用を足した後にふと見るとトイレットペーパーがない。

元々トイレットペーパーが無いわけではなく、使い切った芯だけがある。

周りを見ても予備はなさそう。

そこで私はリョウスケにLINE。

しかし一向に既読にならない。

仕方なくパンティ、スパッツ、短パンをやや浅く履き、一度トイレを出て店員さんにトイレットペーパーをもらったのでした。

2位　便座が無い

フォンセバドンからポンフェラダへ向かう日のこと。

この日の行程は、前半に急な下り坂をひたすら下らなければならない。

小石がゴロゴロしており、踏む場所を一歩間違えると自分が転がっていきそうな道。

足の踏み場にはかなり気をつけ、その分気を張って歩きました。

やっとのことで到着した街で休憩しようとバルへ。

しかしトイレに入ったら便座がない。

これはある意味下り坂よりも危険。

下り坂で足が若干プルプルしている中、仕方なく空中殺法をしたのでした。

1位　野〇

テラディリョス・デ・ロス・テンプラリオスからベルシアノス・デル・リアル・カミーノへ向かう日のこと。

ついに恐れていたトイレの試練が。

歩いていると突然お腹がグルルルルと鳴りだしたのです。

長年の経験から「一刻も早くトイレに行かないと、とんでもないことになる」ことを察した私。

すぐにリョウスケからもらったストッパを口に入れます。

トイレトラブルが多い割に日本から持参せず、結局リョウスケからもらっているあたり何とも情けない。

しかし限界近くで飲むストッパはあまり時間稼ぎにならない。

一刻も早くトイレに行かねばならないのに公衆トイレはなく、次の街（ベルシアノス・デル・リアル・カミーノ）まで、まだ50分ほど残っている。

この時点で街のトイレまでガマンするという選択肢は消えました。

そこから「野でするしかない」と決断するまでそう時間はかかりませんでした。

なにせ私はトイレトラブルにおいて、数々の試練に直面してきた女。

この決断の速さが明暗をわけるのはわかっている。

幸いこのときは一人で歩いていたので、友達に報告する必要がない。

そして歩いている人も私一人。

少し歩くと写真の野原が見えてきました。

巡礼者が休憩しやすいよう、写真の外にベンチとテーブルがあります。

適度に草も伸びています。

少し奥で用を足せば、最悪誰かが来たとき、野〇をしているのはバレるが尻は見えないでしょう。

ベンチとテーブルにバックパックを置き、奥へ。

しゃがむと草が尻に刺さるが構っていられない。

間に合った。

ピンチから解放された私は深く安堵し、こうして私は勝ち星を1つ重ねました。

幸い誰も来ることはなく、何事もなかったかのようにベンチに戻り休憩開始。

10分ほど休憩をしていると、スロバキア人のマチョとチェコ人のミゲルが来ました。

危なかった～。

番外編：ナイトウォーク

最終日、夜の10時にオ・ペドロウソからサンティアゴ・デ・コンポステーラへ出発。

日の出を見たいというリョウスケの願いに賛同したメンバー5人でナイトウォークをしました。

ナイトウォークをするうえでの懸念はトイレ問題。

途中立ち寄るカフェやバルは、夜なので当然空いていない。

野〇は覚悟のうえで出発。

トイレトラブルに遭うことなく順調に歩いていたが、この日は寒かった。

北海道の冬みたいなあからさまな寒さだとこちらも相応の厚着をするので平気だが、「着ている服よりも思ったより寒い」と感じてしまうと、もよおしてしまう。

ついにAM4:00頃、サンティアゴ・デ・コンポステーラ手前からもよおしてしまいました。

大ではなく小なのが幸い。

しばらく探したけど、公衆トイレ含めてトイレはなさそう。

サンティアゴ・デ・コンポステーラに入ってもトイレは見つからず。

仕方なく公園のトイレでしてしまいました。

雨が降っていたので、すぐに流れましたが。

皆には少し先で待っていてもらいました。

でも誰もそんな私を笑う者はいません。

なんならリョウスケはトイレットペーパーをくれました。

なぜ持っているんだろう。

巡礼中、マジでヤバかったトイレエピソード～アルベルゲ編ベスト3～

続いてはアルベルゲのトイレでの困ったエピソードです。

これはどのアルベルゲでも起こる現象なので、覚悟してくださいね。

3位　時間が経つごとに汚れる

アルベルゲのトイレはオープンして間もない時間がいちばん清潔です。

そして翌日の朝、巡礼者がアルベルゲを出て掃除をするまでは、もちろん掃除はされません。

というわけで、続々と巡礼者が到着しトイレを利用していくごとに汚れていきます。

床が汚れているときもあれば、便器が汚れていることもあるあるです。

私は5個あるトイレのうち4個流されていないという現場に出くわしました。

時間が経つごとに汚れるのはシャワーも同じ。

参考スペイン巡礼シャワー事情。アルベルゲにシャンプーやボディソープはある？

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2位　男女共用

アルベルゲのトイレは男女別に分かれているところもあれば、共用のところもあります。

「男女共用」と聞くとトラブルが心配かもしれませんが、特にトラブルはありませんでした。

それに男女共用のトイレでは、男性用の便器はなく皆が個室のトイレを利用。

なので、女性が男性の立ちション姿を目撃するということはなかったです。

トラブルはないけど、3位の「時間が経つごとに汚れる」は、男女共用の方が多くあった印象でした。

また、男女別にトイレが分かれているところでも、男性用なのか女性用なのかを判別するマークがわかりにくく、女性用トイレに男性が入るところもよく見かけました。

私自身、「これって女性用？」と迷うこともあったので、わざとじゃないんです。

1位　音が丸聞こえ

私が一番衝撃を受けたのは音です。

アルベルゲのトイレ、いやスペイン・フランスのトイレは音姫はありません。

よって用を足している音が丸聞こえなんです。

また、トイレと洗面所が一緒になっているアルベルゲもたくさんあるので、音を聞きながら洗顔をすることもしょっちゅう。

みんな大する音も小する音もオナラも、隠すことなく思いのままぶっ放します。

そこに恥ずかしさはなく、自然現象として致すのです。

「水を流して音を隠しながらする」作戦もありますが、それをしてしまうとしばらく水を流せなくなるので誰もしません。

他人のそういう音をクリアに聞いたのは、これが初めての経験でした。

▽私が心折れてしまったエピソード

参考スペイン巡礼日記⑨ | 8日目、ナヘラへ。短いはずの一日が忘れられない29kmに

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「自分の音をどうしても聞かせたくない」という方は、ポータブルの流水音発生器があるので、持っていくと良いでしょう。

私は荷物が重すぎたので、流水音発生器まで持っていく余裕はありませんでしたが、余裕があれば便利かもしれませんね。

まとめ

スペイン巡礼で私が経験したトイレのあれこれを、余すことなく書き綴りました。

日本でも幾多のトイレ試練を経験してきた私にとって、スペイン巡礼でのトイレ事情は過酷と思うこともありましたが、基本的には定期的に通るバルなどで小刻みに済ませておけばそこまでトラブルに遭うこともありません。

私のようにトイレが不安な方の参考になり、楽しい巡礼旅になれば嬉しいです。

Buen Camino!

▼読んでいただきありがとうございます

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