こんにちは、haggyです。
スペイン巡礼(カミーノ・デ・サンティアゴ)に興味はあるけれど、
・何から準備すればいいの?
・ルートってどうやって決めるの?
・飛行機はどこを目的地に手配すればいいの?
など、出発前に決めること・やることはたくさん。
スペイン巡礼は、ただ歩くだけの旅ではありません。
長い距離を何日、何週間も歩くからこそ、出発前の準備がめちゃくちゃ大事。
とはいえ、最初からすべてを完璧に知っている人はほとんどいません。
私自身も、ひとつずつクリアしていきました。
この記事では、スペイン巡礼に出発する前にやるべき準備を、できるだけわかりやすく、順番にまとめています。
どのルートを歩くかの決め方
航空券の考え方と手配のポイント
巡礼で本当に役立つアプリ
そのほか出発前にやっておきたいこと
この記事を最後まで読めば、スペイン巡礼の事前準備ややるべきことの流れはひと通り理解できるように書きました。
これから巡礼に出る方の不安が少しでも軽くなれば嬉しいです。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポー(以下サン=ジャン)からスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
▼これまでの日記を読む▼
この記事でわかること
スペイン巡礼の事前準備が重要な理由

スペイン巡礼は、現地に着いてから何とかなる部分も多い旅です。
しかし、事前準備をしていなかったことで後悔することが多い旅でもあります。
特に初めての巡礼では、
・出発前に知っていれば楽だったのに...
・日本で準備しておけばよかった...
と思う場面が、意外と出てくるもの。
ここではまず、なぜスペイン巡礼では事前準備が大切なのかや、出発前にやるべきことの全体像を整理していきます。
スペイン巡礼の事前準備は重要
- 準備不足で後悔しやすいポイントとは
- 出発前にやるべきこと全体像(ロードマップ)
1つずつ見ていきましょう。
準備不足で後悔しやすいポイントとは
スペイン巡礼でよく聞く後悔の声には、こんなものがあります。
ルートをよく調べずに出発してしまった
航空券とスタート地点の関係がわかっていなかった
現地で必要なアプリを入れていなかった
想像以上に体力的・精神的にきつかった
どれも歩き始めてから気づくことが多く、私自身も最後の
想像以上に体力的・精神的にきつかった
は初日に気付かされました。
続きを見る
参考スペイン巡礼日記② | 1日目、ピレネー越えで肉体・精神ともに疲弊した話
でもこれらの後悔の声、実は出発前に少し調べておく・実行するだけで防げることばかり。
特に「ルート選び」「航空券」「情報収集の手段(アプリ)」は、快適な巡礼に直結。
事前準備は、巡礼を「完璧にする」ためだけではなく、余計な不安やストレスを減らすためのものだと思ってもらえるとよいでしょう。
出発前にやるべきこと全体像(ロードマップ)
スペイン巡礼の事前準備は、ざっくり言うと次の流れになります。
どのルートを歩くか決める
巡礼の日数・スケジュールを考える
航空券を手配する
スタート地点までの行き方を確認する
巡礼で使うアプリをダウンロードする
持ち物・装備をそろえる
巡礼手帳(クレデンシャル)などの準備をする
最初からすべて完璧に決める必要はありません。
この記事では、この流れに沿って「ここだけは押さえておきたい」というポイントをひとつずつ解説していきます。
スペイン巡礼のルートを決める【最初にやるべき準備】

スペイン巡礼の事前準備で、最初に考えたいのが「どのルートを歩くか」。
スペイン巡礼は、スペイン各地からサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かうたくさんの巡礼路があります。
実はスペインだけでなくポルトガルやフランスからもルートが。
そしてルートによって、
歩く距離
必要な日数
難易度
景色や雰囲気
が大きく変わります。
自分に合ったルートを選びましょう。
ルート決め
- スペイン巡礼の代表的なルート一覧
- 初心者におすすめのルートはどれ?
- 歩く日数・距離からルートを選ぶ方法
- 最終100kmだけ歩く場合
スペイン巡礼の代表的なルート一覧
まずは、よく歩かれている代表的なルートを簡単に紹介します。
フランス人の道
ポルトガルの道
北の道/プリミティボの道
フランス人の道
スペイン巡礼で、いちばん有名で人気のあるルートで、私もこのフランス人の道を歩きました。
出発地:サン・ジャン・ピエ・ド・ポー(フランス)※以下サン=ジャン
距離:約800km
巡礼者が多く、情報も多い
アルベルゲ(巡礼宿)やレストランが充実していて、初めてのスペイン巡礼でも安心しやすいルート。
迷ったらこの道、と言われることも多く、「スペイン巡礼 ルート」と検索すると、まず出てくるのがこのルートです。
ポルトガルの道
ポルトガルのリスボンやポルトからスタートするルートです。
- 出発地:リスボン(ポルトガル)
- 距離:約615km
海沿いを歩く区間もある
フランス人の道より人が少なめ
ポルトやトゥイから出発すると、距離を短く調整しやすいので、時間があまり取れない人にも選ばれています。
北の道/プリミティボの道
どちらも自然豊かで、少しハードなルートです。
北の道:海沿いの景色がきれい
プリミティボの道:山道が多く、距離は短め
アップダウンが多く、体力的には少し大変ですが、その分静かな巡礼を楽しめます。
初心者におすすめのルートはどれ?
初めてスペイン巡礼をするなら、「フランス人の道」が一番おすすめです。
理由は
道が分かりやすい
宿泊施設が多い
人が多いぶん、困ったときに助けてもらいやすい
情報がたくさんある
から。
私自身、フランス人の道しか経験していませんが、初心者向けの道だと感じました。
もちろん、他のルートが悪いわけではありません。
ただ、初めての巡礼では
・歩き切れるかな
・迷わないかな
という不安とともに歩くため、そんな不安を少しでも減らしたいなら、フランス人の道がおすすめです。
歩く日数・距離からルートを選ぶ方法
スペイン巡礼は、すべての距離を歩かなくてもOK。
自分の休みや体力に合わせて、歩く距離を決められます。
目安としては、
1日あたり:20〜25km
1週間:150km前後
たとえば、
1〜2週間しか休みが取れない
すべて歩く自信はない
という場合は、長いルートの一部だけを歩くのも、まったく問題ありません。
1日だけ電車を利用したという友達もいました。
最終100kmだけ歩く
スペイン巡礼では、最後の100km以上を歩くと巡礼証明書がもらえます。
そのため「最後の100kmだけ歩く」という人もとても多いです。
この場合、
スタート地点はサリアなどが定番(フランス人の道)
日数は4〜6日ほど
初心者でも挑戦しやすい
というメリットがあります。
実際サリアから急激に巡礼者が増え、カフェが激混みで困ったこともありました。
というのはさておき...
時間や体力に不安がある人にとって最終100kmは、スペイン巡礼を体験する入り口としてちょうどいい距離です。
サリアからスペイン巡礼を体験しようというツアーもあり、高齢の日本人参加者も見かけました。
また、サンティアゴ・デ・コンポステーラで会った日本人は、バルセロナ留学を終えた記念にサリアから参加したと言っていました。
スペイン巡礼の航空券を手配する

ルートが決まったら、次に考えたいのが航空券の手配です。
「航空券の手配」と一言で言われても、どこからどこをどう取ればいいか迷いますよね。
この章では次の項目に分けて解説します。
航空券を手配
- スペイン巡礼の玄関口となる空港
- 日本からスペインへの航空券の取り方
- 往復?片道?航空券手配の考え方
- 到着後スタート地点までの移動も考慮しよう
実際に私の経験談も交えて解説していきますね。
スペイン巡礼の玄関口となる空港
スペイン巡礼でよく使われる空港は、主に次の都市です。
マドリード
- パリ
リスボン(ポルトガル)
フランス人の道を歩く人は、パリやマドリードから入ることが多いです。
私はパリから、サン=ジャン(フランス人の道の出発地点)へ行きました。
ポルトガルの道を歩く場合は、ポルト空港が便利。
空港を選ぶ際は、スタート地点に近い空港またはスタート地点に行きやすい空港を選びましょう。
日本からスペインへの航空券の取り方
日本からスペインへの直行便は少ないため、ヨーロッパのどこかで乗り継ぐのが一般的です。
1回乗り継ぎ
2回乗り継ぎ
どちらもよくあります。
私の場合はパリまで新千歳→仁川(ソウル)→パリというルートで行きました。
利用航空会社:アシアナ航空。
理由は価格が安かったから。
ただし、価格だけでなく、
乗り継ぎ時間
到着時間
もあわせて考慮に入れておきましょう。
私は航空券の価格自体は安かったのですが、行きも帰りも韓国で1泊必須でした。
とはいえ、「韓国に行きたかったのでちょうどいいや」とチケットを購入。
おかげで帰りに韓国コスメを買って帰国できました。
往復?片道?航空券手配の考え方
「飛行機って往復で取った方がいいの?
それとも片道?
巡礼に何日かかるかわからないのに往復で取って大丈夫?」
と悩みますよね。私は大いに迷いました。
スペイン巡礼では、往復航空券を取る人が多いです。
これは日本人だけでなく、海外から来た人のほとんどが往復で取っていました。
理由は価格が安くなることが多いからです。
私は巡礼に30~35日間、その後12日間ほどかけてマドリード・バルセロナ・パリを観光する予定で、54日間の往復で取りました。
もし巡礼が長引いても観光する日を削れば大丈夫だろうと余裕を持った日程で。
それに、巡礼中に「もっと歩きたい」「寄り道したい」と思うこともあります。
少し余裕を持った日程で、往復の航空券を選ぶのが良いでしょう。
また、可能なら帰国便を変更できる航空券がおすすめです。
ポイント
私は暑くなり過ぎない5月中旬~6月中旬に歩くことを決め、1月に航空券を探しました。
ゴールデンウィークを過ぎた頃なら航空券も安いだろうと考え検索。
やはり他の日よりもゴールデンウィークが安かったので購入。
日本人巡礼者に聞いたら、皆「ゴールデンウィーク明けが一番安かったから」という理由でこの時期を選んでいました。笑
到着後スタート地点までの移動も考慮しよう
サン=ジャンの街並み航空券を取るときは、空港からスタート地点までの移動も必ず考えておきましょう。
例)フランス人の道ならサン=ジャン
移動は
電車
バス
場合によっては国内線
を組み合わせることになり、事前に調べて予約しておくと安心です。
私はサン=ジャンまで、パリで1泊した後、
①モンパルナス駅発の電車→Gara de Dax(ダクス駅)
②ダクス駅発のバス→バイヨンヌ駅
③バイヨンヌ駅発のバス→サン=ジャン着
という行程で行きました。
予約は後に紹介するOmioで一発検索。
日本では往復の航空券だけでなく、
・行き帰りのソウル市内ホテル
・パリのホテル
・サン=ジャンまでの交通
の予約を済ませました。
巡礼前に必ずダウンロードしたい必須アプリ

スペイン巡礼は、スマホで地図・宿探し・連絡手段などを活用していきます。
だからこそ、巡礼に出る前に必要なアプリをしっかり準備しておくと安心。
歩きながら調べものをしたり、
今日泊まる場所を考えたり、
家族や友人に無事を伝えたり...。
この章では実際に自分が「このアプリを入れておいてよかった」と思ったアプリをご紹介。
スペイン巡礼必須アプリ
- BuenCamino(ルート確認・ナビ・アルベルゲ検索用アプリ)
- Google Maps
- Omio(ヨーロッパの交通検索・予約用アプリ)
- Booking.com(アルベルゲの予約)
- WhatsApp(友人との連絡用)
- SNS(友人との近況報告用・Instagramがおすすめ)
- 両替電卓
- 翻訳アプリ
- アプリは日本で事前にDLすべき理由
1つずつ説明しますね。
BuenCamino(ルート確認・ナビ・アルベルゲ検索用アプリ)

スペイン巡礼でいちばん使ったアプリが、BuenCaminoです。
このアプリひとつで、
巡礼ルートの確認
現在地の把握
次の町までの距離
アルベルゲ(巡礼宿)の情報
をチェックすることができます。
巡礼路沿いには矢印で進む方向を示してくれていますが、それでも迷うことも。
「あれ?どっちに進めばいいの?」と迷うときはBuenCaminoアプリで確認していました。
注意ポイント
巡礼路はGoogle Mapsのナビとは異なります。
Google Mapsのナビ通りに歩くと巡礼路から逸れてしまうので、BuenCaminoアプリのルートを進みましょう
私は出発3か月前にアプリをインストールしました。
しかし、アプリを開いても使い方がさっぱりわからない。
というわけで巡礼まで放置。
結局巡礼が始まり、アプリを使いながら使い方を覚えました。
入れるだけで、放置で良いと思います。
また、Camino Ninjaというアプリを使っている人もいました。
私はどちらもダウンロードしましたが、Buen Caminoの方が使い勝手が良く、Camino Ninjaは使いませんでした。
Google Maps
「巡礼路とGoogle Mapsのナビは違うってさっき言ってたじゃん?
なのにGoogle Mapsも必要なのは矛盾では?」
と思うかもしれません。
Google Mapsでの使用用途は、
・巡礼出発地点までのナビ
・巡礼路近くにある評判の良いグルメ探し
・アルベルゲ近くのグルメ探し
など、巡礼ルート検索以外でけっこう使います。
特に巡礼路沿いにある口コミが良いお店を探すのに、使いまくってました。
なんならBuen CaminoとGoogle Mapsを同時に起動させてたことが何度もあります。
Omio(ヨーロッパの交通検索・予約用アプリ)
巡礼では歩くだけでなく、電車やバスを使う場面も意外と多くあります。
スタート地点までの移動
巡礼を終えたあとの帰り道
体調が悪くなったときの移動
そんなときに便利なのが、Omioです。
Omioはヨーロッパの電車・バス・飛行機をまとめて検索・予約できるアプリです。
国ごとの交通会社を個別に調べなくても、出発地と目的地を入れるだけで、移動手段を一覧で表示してくれます。
例えばバルセロナからパリなど、目的地が異なる国でもOK。
私は日本でパリからサン=ジャンまでの電車&バス×2を予約、
スペイン巡礼中にサンティアゴ・デ・コンポステーラからマドリードの電車、マドリードからバルセロナの電車、バルセロナからパリの飛行機を予約しました。
他にもマドリードから1日観光で行った街の交通もOmioで予約しています。
\ Omioで予約 /
Booking.com(アルベルゲの予約)
巡礼中は、予約なしで泊まれる宿もたくさんあります。
それでも、
アルベルゲの数が少ない街
どうしても疲れた日
には、事前予約が助けになることもあります。
そんなときに役立ったのが、Booking.comです。
すべてのアルベルゲが載っているわけではありませんが、他のサイトよりも掲載数が多かったのがBooking.comでした。
ポイント
もしBooking.comに掲載されていなくても、「〇〇(目的地の街) Albergue」と調べればアルベルゲの公式サイトが出てきます。
サイトから予約できることもあるので、慌てなくて大丈夫です。
もしサイトからも予約できなければ、電話かWhatsAppにメッセージを送って予約しましょう。
WhatsApp(友人との連絡用)
スペインでは、WhatsAppが連絡手段としてよく使われています。
・巡礼中に知り合った人とのやりとり
・宿の人との連絡
で使うのがメイン。
特に巡礼中に知り合った人とは、
・今日どこに泊まるの?URL送って
・今どこにいるの?合流できそう?
・次の街のカフェで落ち合って朝食食べよう
といったやり取りが頻繁に交わされます。
日本ではあまり使わなくても、巡礼では意外と出番があるのがWhatsApp。
帰国してからも友人とのやり取りで使います。
インストールして、日本にいるうちにアカウント設定まで済ませておきましょう。
SNS(友人との近況報告用・Instagramがおすすめ)
巡礼中の景色や気持ちは、その場でしか感じられないものばかり。
SNSを使えば、
無事に歩いていることを伝えられる
家族や友人に安心してもらえる
自分自身の記録になる
といったメリットがあります。
特にInstagramは巡礼仲間との連絡先交換としても使いまくりました。
日本の友人に無事を伝えられるだけでなく、巡礼で出会った友人が今どこを歩いているのか把握するのにも役立ちました。
もちろん帰国してからは、離れ離れになった友人の近況が知れるので大活躍です。
両替電卓
スペインではユーロを使いますが、最初のうちは金額の感覚がつかみにくいです。
そんなときに便利なのが、両替電卓アプリ。
この値段は日本円だといくら?
高いのか、普通なのか?
をすぐに確認できます。
巡礼だけでなく、海外旅行のたびに使えるくらい役立つアプリ。
でも私は巡礼ではあまり使っていませんでした。
理由は現実逃避で「1ユーロ=100円」換算していたから。
※実際は150円台
もちろん帰国後にカードの請求見て青ざめましたよ。
翻訳アプリ
スペイン巡礼では、英語が通じない場面もあります。
特に小さな町では、スペイン語だけということもちょくちょくありました。
翻訳アプリがあれば、
メニューを読む
簡単な質問をする
困ったときに助けを求める
といったことができます。
私は英語が通じるときは英語で、それ以外はスペイン語が話せる札幌出身のリョウスケやチェコ人のミゲルに頼っていました。
アプリは日本で事前にDLすべき理由
今回紹介したアプリは、日本にいるうちにダウンロードしておくのがおすすめ。
理由は、
現地でネット環境が安定しないことがある
ダウンロードや設定が面倒に感じる
到着直後は疲れている
- 巡礼でバタバタして忘れちゃう
からです。
特に現地ではアルベルゲにWiFiがあっても弱弱しいことが多々。
詳しくは下の記事をご覧ください。
続きを見る
参考スペイン巡礼インターネット事情~WiFiはある?SIMは必要?~
スペイン巡礼の持ち物・装備を準備する

スペイン巡礼の準備で、いちばん悩むのが持ち物と装備かもしれません。
持ち物については、
・あれも必要かも
・念のため持っていこう
と思って詰め込んでいくと、私のように巡礼が始まった瞬間に後悔することになります。
この章では次の項目にわけて解説していきます。
スペイン巡礼持ち物
- 必須の持ち物チェックリスト
- リュックの容量と重さの目安
- 巡礼で最も重要な靴選び
- 持っていかなくてよかったもの
- eSIM購入
必須の持ち物チェックリスト
最低限必要なのは、
バックパック
歩きやすい靴
着替え(少なめ)
レインウェア
洗面用品
スマホと充電器、モバイルバッテリー
パスポート・現金・クレジットカード
まだまだ細かい物はありますが、ひとまずこれだけあれば巡礼はできます。
全ての街とは言えませんが、巡礼路沿いにはお店もあり、足りないものは現地で買うことも可能。
「全部日本から持っていかないといけない」と気負わなくてOKです。
リュックの容量と重さの目安
巡礼用リュックの容量は、30〜40リットルが目安です。
そして、いちばん大切なのが重さ。
一般的には、リュックの重さは体重の10%以内がよいと言われています。
重すぎるリュックは、
肩や腰が痛くなる
足に負担がかかる
歩くのがつらくなる
と、巡礼を心から楽しめなくなってしまいます。
私は総重量11kg。
日々目的地まで歩ききることに精一杯すぎました。
もっと軽くしていれば、さらに写真を撮れただろうし、少し寄り道して景色を楽しむ余裕があったと後悔しています。
1gでも軽くする勢いで準備しましょう。
ここで私の失敗談を1つ。
ヘアオイルを持っていったのですが、家でも使えるような大きめのものを持っていってしまいました。
写真左が巡礼に持っていったヘアオイル(200g)。
右が失敗を活かし、熊野古道用に購入したヘアオイル(38g)。

たかが162gの差かもしれませんが、巡礼で右のヘアオイルを持っていっていたら、だいぶ変わっていたと思います。
軽さにこだわることで、その積み重ねが肩や足腰の負担を減らしてくれると身をもって学んだのでした。
巡礼で最も重要な靴選び
バックパックの重さと並んで大切なのは靴選び。
私はバックパックの重さでも失敗しましたし、靴選びも失敗しました。
なぜなら2,900円の靴で780km歩いたから。
靴選びを真剣に考えないと、巡礼が苦しいものになります。
ポイントは、
履き慣れていること
少し余裕のあるサイズ
ウォーキングやトレッキング向け
新品の靴のまま巡礼をスタートさせるのは、おすすめできません。
日本でしっかり履き慣らしてから出発しましょう。
私の失敗談と靴選びのポイントを掘り下げた記事もあるので参考にしてみてくださいね。
続きを見る
参考スペイン巡礼 | 2,900円の靴で780km歩き大失敗した話。おすすめの靴は?
持っていかなくてよかったもの
巡礼を終えて振り返ってみると、「これいらなかったな」という持ち物が多々ありました。
11kgを担いで失敗した分、学びはたくさん。
よくあるのは、
着替えの持ちすぎ
厚すぎるガイドブック
使わなかった便利グッズ
ですが、私の場合これらに加えて
・ノートパソコン
・機内枕
なんかもありました。
「本当に使うか?」とシミュレーションしてからバックパックに入れるのがおすすめです。
持ち物については失敗談含め、下の記事にたっぷりとまとめているので参考にしてくださいね。
-

参考【実体験】スペイン巡礼の持ち物完全ガイド|本当に必要だった物・不要だった物
続きを見る
eSIM購入
スペイン巡礼では、
・ルート確認
・連絡先交換
・仲間とのやり取り
・アルベルゲ探し
・グルメ探し
など、あらゆる場面でスマホ(インターネット)を使います。
アルベルゲのWiFiだけを利用するのではなく、巡礼中は絶えずネットを繋いでおくのは必須。
最近は、eSIMを使う人が増えています。
eSIMなら、
SIMカードを入れ替える必要がない
日本で購入・設定できる
到着後すぐに使える
というメリットが。
それにアルベルゲのWiFiは弱いことが多々ありました。
下の記事ではスペイン巡礼のネット事情について詳しく解説しています。
-

参考スペイン巡礼インターネット事情~WiFiはある?SIMは必要?~
続きを見る
巡礼手帳(クレデンシャル)と事前手続きを調べる

スペイン巡礼には、「巡礼手帳(クレデンシャル)」と呼ばれるものがあります。
巡礼するうえで、肌身離さず持ち歩かなければならない大切なアイテム。
この章では次の項目に分けて解説していきます。
巡礼手帳
- 巡礼手帳(クレデンシャル)とは
- 入手場所
- 日本での入手方法
- 巡礼証明書に必要な条件
巡礼手帳(クレデンシャル)とは
巡礼手帳(クレデンシャル)は、巡礼者が持ち歩くスタンプ帳です。
巡礼中に、
アルベルゲ
教会
バルやカフェ
などでスタンプを押してもらいます。
▽記念すべき最初のスタンプ(サン=ジャンのホステルにて)

このスタンプが巡礼を歩いた証明となり、後にサンティアゴ・デ・コンポステーラで巡礼証明書を発行する際に必要になります。
また、巡礼者のみが宿泊できるアルベルゲで受付する際、巡礼者であることを証明するためにクレデンシャルを提示します。
入手場所
巡礼手帳は、スペイン各地の巡礼事務所で入手できます。
巡礼事務所は各ルートのスタート地点の街にあるので、必ずしも日本で準備しなくても大丈夫。
フランス人の道の出発地点サン=ジャンでの入手方法は下の記事をご覧ください。
-

参考スペイン巡礼日記① | 0日目、サン=ジャン=ピエ=ド=ポーでクレデンシャル発行
続きを見る
日本での入手方法
「現地で探すのが不安」という方は、日本で巡礼手帳を入手することもできます。
事前に用意しておくことで、
到着後すぐに歩き始められる
巡礼に向けて気持ちを高められる
と、メンタル面で良いことが。
日本ではNPO法人日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のサイトから購入できます。

画像引用元:NPO法人日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会
送料含め1,200円。
現地で発行するよりも高いですが、重厚感があるしっかりした手帳です。
巡礼証明書に必要な条件
サンティアゴ・デ・コンポステーラで巡礼証明書をもらうには、条件があります。
一般的には、
最低100km以上を徒歩で歩く
スタンプが押印された巡礼手帳(クレデンシャル)の提示
スタンプについては基本的に1日1個押されていればOKですが、ラスト100kmは1日2個押印が必要です。
アルベルゲの他にカフェやバル、教会などでも押しましょう。
とはいえ、ラスト100kmも変わらず1日1個しかスタンプを押さなかった方も巡礼証明書はもらえていました。
係の人によってしっかり見る人・見ない人がいるのかもしれません。
アルベルゲの予約

見落としがちなのがアルベルゲの予約。
コンディションにより、予定していたところとは違う街に宿泊したり、レストしたりすることも多々あるので、全日程を予約する必要はありません。
ただし0日目(サン=ジャン)・1日目(ロンセスバージェス)・2日目(ズビリ)は予約しておくのがおすすめ。
私は0日目のサン=ジャンのホステルのみ日本で予約していましたが、当日訪れると「満室」と書かれてあり、予約して良かったと安心しました。
1日目のロンセスバージェスは巡礼事務所で「え!?予約していないの?」と驚かれたことで、厳しいピレネー越えをしながらずっと宿の心配をしていた苦い思い出があります。
2日目のズビリはやっと到着したのに、2軒断られてめちゃくちゃ焦った思い出が。
最初の3日間は予約すれば良かったと後悔しています。
また、よく「大きな街は巡礼者以外の旅行者も訪れるので予約した方が良い」とも言われますが、正直大きな街はアルベルゲ・ホテル・ホステルがたくさんあるので、何日も前から予約する必要はないと感じました。
イベントが無い限り、前日の夜でも宿の確保はできます。
私は前日の夜に予約していましたが、検索すると空室はたくさんあった印象です。
出発前にやっておきたい体力・健康面の準備

スペイン巡礼は、運動神経や運動経験がなくても歩けます。
ただし、何の準備もしないまま出発すると、想像以上に身体がしんどいです。
私は日頃からジムやウォーキングをしていた方ですが、なぜか出発前の半年間は出不精でジムもウォーキングもサボってしまい、巡礼初日から後悔しました。
「これだけ知っておけば安心」という体力・健康面の準備についてまとめています。
体力&健康は大事
- 巡礼前におすすめのトレーニング
- 持病・保険・医療面のチェック
- 歩き始める前に知っておきたい注意点
巡礼前におすすめのトレーニング
巡礼のために坂道ダッシュなど、ハードなトレーニングをする必要はありません。
大切なのは、歩くことに体を慣らしておくことです。
おすすめなのは、
普段より少し長めに歩く
週末に10km前後のウォーキングをする
実際に巡礼用の靴とバックパックを使って歩く
スペイン巡礼では坂道が多いので、上り坂も歩くと良いでしょう。
上り坂がなければジムのトレッドミルに傾斜をつけて歩くと良いです。
私は上り坂がしんどすぎて毎回ゼェゼェハァハァいいながら歩いていました。
体力の無さと、半年運動してこなかったのを後悔しています。
特に、靴とバックパックを使って歩くことはした方がいいです。
私はしなかったんですが、していたらバックパックが重すぎることを事前に理解し、荷物を減らすこともできたでしょう。
それに、
・足のどこが痛くなりやすいか
・肩や腰に負担がかかるか
が事前に分かり、対策を立てやすくなります。
持病・保険・医療面のチェック
出発前には、自分の健康状態を一度しっかり確認しておきましょう。
持病がある場合は、主治医に相談する
常備薬は余裕をもって用意する
海外旅行保険に加入する
スペイン巡礼中に、病院に行く可能性がゼロとは言えません。
実際体調不良で病院へ行った日本人男性もいました。
「何も起こらないのが一番」ですが、もしものときの備えがあるだけで安心感が違います。
歩き始める前に知っておきたい注意点
巡礼でいちばん大切なのは、無理をしないことです。
特に歩き始めの数日は、
欲張って長距離を歩かない
痛みが出たら早めに休む
周りと比べすぎない
ことです。
巡礼は競争ではありません。
自分のペースで歩くことが、最後まで続けるいちばんのコツです。
私は思った以上に歩くのが遅くて、自分より年上であろう方々に何度も追い抜かれました。
はじめのうちは情けなさも感じましたが、「競争ではない。ゴールまで歩ききることだ」と思いながら歩きました。
スペイン巡礼の事前準備チェックリスト【保存版】

ここまで読んで、「やることが多くて混乱してきた...」と感じたかもしれません。
そこで最後に、時期ごとにやるべきことをまとめました。
出発前の確認用として、ぜひ保存して使ってください。
事前準備チェックリスト
- 出発3~6か月前
- 出発1か月前
- 出発直前
出発3~6か月前
出発3~6か月前
- パスポートの有効期限を確認する
- 歩きたいルートを決める
- 巡礼に使う日数・スケジュールを考える
- 航空券を手配する
- スペイン巡礼について情報収集を始める
- 少しずつ歩く習慣をつける
この時期は、全体像をつかむことに費やしたり、航空券の手配など大枠を決める時期になります。
出発1か月前
出発1か月前
- スタート地点までの行き方を調べる
- スタート地点までの交通、必要なら宿を予約
- 0日目~2日目までの宿を予約
- 巡礼で使うアプリをダウンロードする
- バックパック・靴・装備をそろえる
- eSIMや通信手段を準備する(直前でも可)
- 海外旅行保険に加入する
この時期は巡礼に向けて、より具体的な準備をしていく時期です。
出発直前
出発直前
- 持ち物を最終チェックする
- バックパックの重さを確認する
- アプリが使えるか動作確認/最新バージョンにアップデート
- 常備薬・貴重品を準備する
- 巡礼手帳(クレデンシャル)を用意する
- 体調を整える
直前は、新しいことを増やさず、整えることに集中するのがおすすめ。
これで準備に関するまとめ記事は終わりです。お疲れさまでした!
この記事が、巡礼への第一歩になればうれしいです。
Buen Camino!
あわせて読みたい
▼読んでいただきありがとうございます


