こんにちは、haggyです。
1日20~30kmの巡礼路を歩き、サンティアゴ・デ・コンポステーラまで行くスペイン巡礼。
バックパックに全ての荷物を詰め、目的地の街にあるアルベルゲ(巡礼者専用の宿)を目指す。
そんなスペイン巡礼には、バックパックをアルベルゲまで運んでくれるサービスがあります。
私もフランス人の道で2度、実際に配送しました。
・スペイン巡礼を考えているけど、体力が不安
・バックパック毎日背負って歩くのキツイ
・バックパックの配送サービスってどんな感じ?
・事前にバックパック配送サービスの利用方法を知りたい
このようなお悩みを持つ方向けに、この記事ではバックパック配送サービスについて、メリットやデメリット、利用方法などを解説。
スペイン巡礼の参考にしてくださいね。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
この記事でわかること
スペイン巡礼、バックパック配送サービスとは
バックパックを背負って実際に歩くと、とてつもなくキツい。
ただでさえ1日20~30km歩くのは未知の世界で辛いのに、バックパックが肩にのしかかり、足だけじゃなくて肩も痛くなる。
歩くのが好きな私はよく、「このバックパックさえなければもっとサクサク歩けるのに」って思いながら歩いてた。
バックパック配送サービスは身体の負担を軽くしてくれる便利なサービス。
この章では下の3つに分けてサービスをフカボリしていきます。
スペイン巡礼、バックパック配送
- スペイン巡礼、バックパック配送サービスとは?
- バックパック配送サービスの料金
- どのくらいの人が利用してる?
さっそく見ていきましょう。
スペイン巡礼、バックパック配送サービスとは?
バックパック配送サービスは、目的地のアルベルゲまでバックパックを運んでくれるサービス。
巡礼初日で例えると、
サン=ジャン=ピエ=ド=ポーからロンセスバージェスのアルベルゲ
というように、目的地の街のアルベルゲを指定すると、そこまでバックパックを車で運んでくれるんです。
朝、アルベルゲが指定した場所にバックパックとお金を置いておくと、サービス会社の人が引き取りに来てくれ、お昼頃までには目的地まで運んでくれるという仕組み。
目的地の街は自分の旅行計画に基づいたところでOK。
それに目的地のアルベルゲは、必ずしも泊まらないところでも大丈夫。
なので、「翌日の宿を予約していないから荷物運べない!」と不安にならなくていいんです。
実際の利用方法は記事の後半で説明しますね。
バックパック配送サービスの料金
気になる料金は、基本的には1回6€。
※2025年6月の情報
ただし「長期間配達のサービスを利用している方は3€で送れる」という情報もあります。
基本的には1日単位で利用するなら6€と思っておきましょう。
どのくらいの人が利用してる?
歩きながら巡礼者たちを見てきましたが、バックパックの配送サービスを利用している人はけっこういます。
高齢の女性は高確率で利用していましたし、高齢者だけかと思えば、若い人も利用していました。
サービスを利用するのは「恥ずかしい。脱落者の烙印」と思うかもしれませんが、その思いは吹き飛ぶくらいの人が利用しています。
実際に私も2度利用しました。
①フランス人の道のなかで、2番目に上り坂が多い「ビジャフランカ・デル・ビエルソからオ・セブレイロ」
②下り坂が多い「オ・セブレイロからトリアカステーラ」
配送サービスを利用した2日間はとにかく楽でした。
バックパック配送サービスのメリット
バックパック配送サービスのメリットを見てみましょう。
メリット
- 肉体的に楽
- 精神的にも楽になる
- 景色を楽しめる
- ギブアップの可能性が低くなる
肉体的に楽
長距離を歩くだけでも疲れますが、バックパックがあるとないとでは、疲れ具合が全然違います。
私の場合、後半で配送サービスを利用しましたが、
あまりにも楽すぎて28km弱歩いたあとに「まだ歩ける!」
と思ったほど。
特に上り坂が険しい日に利用しましたが、かなり楽でした。
なんならトレーニング感覚でスタスタ上ったくらい。
身体がめちゃくちゃ軽いんです。
1日目のピレネー越えは、配送サービスを利用すればよかったと大後悔。
-
参考スペイン巡礼日記② | 1日目、ピレネー越えで肉体・精神ともに疲弊した話
続きを見る
配送サービスを利用してもう一度ピレネー越えをリベンジしたいと何度も思いました。
精神的にも楽になる
肉体的に楽ということは精神的にも楽でした。
毎日「あとどのくらいで目的地に着くかな」と思いながら日々歩いていましたが、バックパックを背負っていない日は、「まだ着かなくても余裕」と思えたほどです。
「歩くだけでいっぱいいっぱい」状態から解放されます。
それに一度利用して便利なことを覚えたので、「どうしても辛かったら荷物送っちゃえばいいや」と心の余裕もできました。
景色を楽しめる
バックパックを背負っているときは、少し曲がったところに気になる景色があっても、寄り道できませんでした。
疲れを余計に溜めたくなかったし、少しでも早く目的地に着きたかったから。
それが例え30歩程度のロスだったとしても、楽しむ余裕がなかったのです。
ところが心身ともに楽になる分、景色や寄り道を楽しむ余裕も。
▼オ・セブレイロ手前で見た景色
今思うと「バックパックがない状態であの道を歩いていたら、もっと景色を楽しめたかな」っていう景色がたくさんありました。
ギブアップの可能性が低くなる
巡礼前半で仲良くなった人の中には、足が痛くて途中でギブアップしてしまう人も何人かいました。
もちろん配送サービスを利用しても「もう無理!」という子もいましたが...。
しかし、辛いのを必死に耐えるよりも、サービスを利用し、身体が楽になることでギブアップの可能性が軽減されるのも事実です。
私は何が何でもゴールする気持ちでいたのでギブアップは考えませんでしたが、オ・セブレイロまでの険しい上り坂をバックパック背負って歩いていたら、ゴールできなかったかもしれません。
こちらもCHECK
-
スペイン巡礼インターネット事情~WiFiはある?SIMは必要?~
続きを見る
バックパック配送サービスのデメリット
バックパック配送サービスのデメリットは4つ。
デメリット
- 届かないことがある
- トラブルがあってもアルベルゲは関与しない
- バックパックは雑に扱われていると思った方がいい
- 気分で目的地を変えることができない
届かないことがある
前章で「精神的に楽」と書きましたが、楽ながらも「荷物届いていなかったらどうしよう」と心配はしていました。
幸い私は2回利用して、どちらも無事に届きましたが、
残念ながら私の周りで、3名の方が届かないトラブルに遭いました。
最終的に荷物は無事に手元に返ってきましたが、違う街や違うアルベルゲに配送されていたのです。
違う街に配送されていた子は自力で取りに行かねばならず、せっかく目的地に着いたのにタクシーでバックパックを取りに行く羽目に。

「そっちが間違えたんだから車で持ってきてよ」と言いたいところですが、そういう融通が利かないのが海外あるある
普段ニコニコしていた子も、このときだけは怒っていました。
10日以上利用し、トラブルなく利用できた人もいますし、こればかりは運が悪かったと言えるでしょう。
利用するなら「届かないケース」も想定した方が良いです。
トラブルがあってもアルベルゲは関与しない
巡礼の大半を一緒に過ごした日本人の友人の話。
アルベルゲに到着し、バックパックを探すもない。
困った友人はアルベルゲのホスピタレイロ(ボランティアスタッフ)に相談。
すると「荷物配送サービスのトラブルに関しては、相談を受けるなと上司から言われている」と聞いてもらえず。
あくまでもアルベルゲは配送先。
トラブルは利用者と配送サービス会社間で話し合ってくれというスタンスなのだそう。
しかし友人は高齢者。
困って途方に暮れている様子を見て不憫に思ったのか、結局ホスピタレイロが連絡してくれたようで、無事に解決したのでした。
ただし、基本的にはアルベルゲ側は助けてくれないと思った方がいいでしょう。
バックパックは雑に扱われていると思った方がいい
「航空機にスーツケースを預けたら破損していた」なんてことがありますが、バックパック配送サービスも同様。
たくさんのバックパックを一つ一つ丁寧に扱ってくれるわけではありません。
車の中にボンと投げ入れるところを見たことがあります。
しかし私はもっと恐ろしい光景を見てしまいました。
フランス人の道では牛がぞろぞろと歩く道があります。
そこには大量の糞が...。
糞を避けて歩くことが何度かありました。
▼この牛たちは移動前かな?
そしてバックパック配送サービスが糞だらけの道に停まったときのこと。
乾いて間もない糞の上に、バックパックを置き始めたのです。
Nooooo!!!!!
糞があろうとなかろうと、そこに道があればバックパックは置く。
壊れ物は入れない方がいいのはもちろんのこと、汚れた道にバックパックを置かれる覚悟もしておきましょう。
気分で目的地を変えることができない
巡礼の旅をしていくなかで、「今日は疲れたから予定よりも1つ前の街に泊まろう」というパターンも十分ありえます。
しかし、バックパックを配送している以上、受け取らないとシャワーも浴びれない。
気分や体調で目的地を変えることができないんです。
「元気だからもう1つ遠くの街まで行けそう!」という方も同様です。
その場合は、目的地のアルベルゲでバックパックを受け取ってから歩くようにしましょう。
このようにバックパック配送サービスはデメリットもありますが、個人的にはトラブルがなかったので、利用して良かったと思っています。
メリット・デメリットを踏まえて利用してくださいね。
バックパック配送サービスの利用方法
バックパック配送サービスの利用手順は次のとおり。
①アルベルゲで申し込みの封筒を受け取る
②封筒に名前、Eメールアドレス、電話番号、翌日のアルベルゲを記入
③お金を入れて封をする
④出発日の朝8:30までにバックパックに封筒を結んで所定の場所へ
1つずつ見ていきましょう。
step
1アルベルゲで申し込みの封筒を受け取る
アルベルゲのレセプションやその近くに封筒が置いてあります。
step
2封筒に名前、Eメールアドレス、電話番号、翌日のアルベルゲを記入
封筒に名前、Eメールアドレス、電話番号、翌日のアルベルゲを記入しましょう。
翌日のアルベルゲが決まっていない場合は、任意のアルベルゲを記入すればOK。
記入したアルベルゲに泊まらない場合は荷物だけピックアップできます。
下の写真は実際に私が使用した封筒。
オ・セブレイロは例外で、届けてくれるアルベルゲが2か所しかありません。
宿泊予定のアルベルゲを書いたら、「ホテル・セブレイロにしておくね」と下に書いてくれました。
step
3お金を入れて封をする
6€を入れて封をしましょう。
のりがなくても大丈夫。
封筒に両面テープが貼ってあります。
step
4出発日の朝8:30までにバックパックに封筒を結んで所定の場所へ
翌朝荷造りし、バックパックに封筒を結びましょう。
右のバックパックが私の。
左のようにカバーをかけてもOKですが、私はかけませんでした。
そのかわり、他のバックパックと絡まないようストラップ類は全てとじてコンパクトにしました。
バックパック配送サービスの注意点
バックパック配送サービスを利用するうえで注意点が2つ。
①貴重品は入れないこと
②封筒をバックパックに付けたまま背負わない
①重品は入れないこと
これは超重要です。
デメリットでも紹介したとおり、届かないことがあります。
もしそのまま紛失されてしまったら、貴重品を失うことに。
それに、バックパックが到着してから受け取るまでの間、アルベルゲの玄関に置きっぱなしです。
誰かが盗むかもしれません。
必ず貴重品はサブバッグに入れ、肌身離さず持ち歩きましょう。
参考までに、私が実際にサブバッグに入れて持ち歩いた物をご紹介。
ノートPC、ノートパソコンのACアダプター、マウス、財布、パスポート、クレデンシャル、仕事用の手帳、筆記用具、スマホ充電器、モバイルバッテリー、変換プラグ、日焼け止め、水、レインポンチョ
はい、重たい物ばかりですね。
でも服などの日用品がなくなるだけでも断然重さが違いました。
仕事の都合上、どうしてもノートPCは必要だったので持って行きましたが、後悔した話はこちら。
こちらもCHECK
-
スペイン巡礼日記② | 1日目、ピレネー越えで肉体・精神ともに疲弊した話
続きを見る
②封筒をバックパックに付けたまま背負わない
これ実際に私がやらかしたことですが、無事にバックパックを見つけて背負う際、封筒は外しましょう。
封筒を付けたまま背負って汗かいてしまったことで、封筒が濡れてしまいました。
ポケットに紙が入ったまま洗濯機に入れたら大惨事ですよね。
それと同じ現象が起こります。
Tシャツの背面が、破れて濡れた紙だらけになりました。
荷物を送るのはズルい、道理に反すると思った方へ
これを読んでくださっている方の中には、
・荷物を含めて歩ききることが真の巡礼なのでは?
・自分の荷物くらい自分で持たないと
・配送サービスなんて楽している。そんなの巡礼じゃない
と、配送サービスについて否定的に捉える方もいるかもしれません。
何を隠そう私自身もそうでした。
周りの人がサービスを利用することに対しては「人それぞれだし」と否定的になることもありませんでしたが、重い荷物を背負ってゴールするのが私の巡礼だと思っていました。
しかし実際に歩くと想像以上に辛く、「バックパックさえなければこんなにしんどい思いをすることはないのに」と何度も感じたのです。
やがて、自分にとってのスペイン巡礼はゴールをすることであって、このまま辛い思いをしてギブアップするなら、一度負担を軽減するのもありなのではないかと思うように。
無理して体を壊したら元も子もないし、日程が延びるか最悪の場合ギブアップする可能性もあります。
せっかく来たのにギブアップするのは嫌だし、このまま疲弊したまま歩いても巡礼を楽しめないと思ったので配送サービスを利用しました。
巡礼をしていくなかで、足が痛い・体調がよくないなど、万全の状態ではない日は多々あります。
それは日数を重ねれば重ねるほど増えていくもの。
実際私も「タクシーやバスに乗ろうかな」って思う日もありました。
身体を壊すくらいなら、
巡礼を楽しめないなら...
配送サービスを利用するのはアリだと思います。
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで送るサービスもある
フランス人の道出発地点、サン=ジャン=ピエ=ド=ポーからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで運ぶサービスもあります。
・持ってきたはいいけど、不要な物が多すぎた
・スーツケースで来たからスーツケースを送ってしまいたい
という方におすすめ。
郵便局で配送の手続きをし、サンティアゴ・デ・コンポステーラでは最大45日間保管してくれます。
料金は荷物の大きさによっても変わってくるようなので、詳しくは郵便局に尋ねてみると良いでしょう。
まとめ
今回はスペイン巡礼のなかでも大事なパックパック配送サービスについて解説しました。
メリット・デメリットそれぞれを知ったうえで利用するようにしましょう。
実際に私の周りで誤送されている人がいたので、リスクもあります。
しかし私は2度利用し、トラブルなし。
うまく利用して、楽しい巡礼にしてくださいね。
あわせて読みたい
▼読んでいただきありがとうございます