こんにちは、haggyです。
毎日ヒィヒィ言いながら歩き、何とかその日その日を無事に終えてきた6日間。
前日は歩くのが楽になる方法に気付き、楽に歩けました(前日の日記を読む)。
そんななか迎えた7日目はこれまでで最長の27.6km(四捨五入したら28km)。
目的地は大きな街・ログローニョ。
今回も巡礼に必要な情報を交えながら綴っていくので、ぜひ最後までご覧くださいね。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
仲良くなった人との連絡先交換する機会は突然やってきます。
中には路上のベンチで交換なんてことも。
そんなときインターネットが繋がっていないと、タイミングを失い結局交換できないまま終わる可能性が。
私はHolafly(オラフライ)のeSIMを使い、ネットは常時接続。
しかも、データ通信が無制限で使えるので、一人の時間にSNSや動画が使い放題。
日本にいる大切な人とのビデオ通話もできます。(私は巡礼後に観光したバルセロナで、外で旦那と1時間喋った)
特にヨーロッパ向けeSIMは、フランス人の道スタート地点サン=ジャン=ピエ=ド=ポー(フランス)も、初日の途中で国境を越えるスペインでも使えます。
巡礼後にヨーロッパの他の国へ行くときも、そのまま繋がって便利。
▼これまでの日記を読む▼
スペイン巡礼日記⑧ | 7日目、27km踏破!
歩き始めてちょうど7日目。
一週間か。
家では何をするにも「面倒くさい」から始まるこの私が、毎日「辛い」と思いながらも、我ながらよく続けていると思う。
まだ1週間なのに「ゴールしたら偉業成し遂げるレベルじゃないか?」と、早くもゴールしたときのことを想像してしまう。
過去一早い出発
27kmをとにかく恐れた私の出発時間は、AM4:45。
歩くペースが遅いので、少しでも早く到着したいなら早く出るしかないというのが大きな理由。
恐らくこんなに早く出発しても、1時間以上遅く出発する人たちに、2つ目の街くらいで追いつかれてしまう。
これは巡礼で何度も経験した不思議現象だった。
いや、不思議体験ではない。私のペースが超スローなだけ。
それにログローニョは大きな街なので、観光もしたかった。
出発して1時間程はiPhoneのライトを照らして足元の視界を確保しながら、真っ暗な道をひたすら歩く。
ポイント
iPhoneのライトでもじゅうぶん暗い道を歩ける。
頭につけるヘッドライトもおすすめだが、モノによってはiPhoneの方が断然明るい
1時間ほど、やっと外がうっすら明るくなってきた。
写真では明るく見えるが、実際はこの10分の1のレベルで暗い。
黄金色に染まる草原
この巡礼で何度見ても飽きることがなかった朝日。
その日ごとに見える景色が違って、心が洗われた。
▼AM6:38
▼AM7:05
▼別角度から
草原が黄金色に染まり、美しい。
この時間でないと見えない貴重な光景。
そうこうしているうちに最初の街が見えてきた。
サンソルという街だ。
サンソルを目指しながらも、朝日に心奪われひたすら写真を撮っていた。
どこから見ても絵になる景色が広がっていた。
日本では早起きは大の苦手だけど、こんな景色が見れるなら早起きも最高。
くつろぐ猫
サンソルに着いたのがAM7:30前。
人がいない。
ポイント
5月中旬頃の巡礼は、そこまで気温が上がらないのでAM7:00~8:00に出発する人が多かった。
ただし夏の巡礼は日中の暑さを避けるため、もっと早く出発すると聞く
この時間帯は人よりも猫の方が多かった。
並んでくつろぐ猫が可愛すぎる。
もっと近づいてしゃがんで撮りたかったけど、バックパックの重みで転びそうなのでやめた。
明日のことを考える
サンソルから少し歩くとすぐトレス・デル・リオという街が見えてくる。
ロス・アルコスを出発してから7.6km。
まだ4分の1ほどしか歩いていないということにがく然とする。
身体はけっこう疲れているのにまだ4分の3も残っているなんて。
いくら音楽の力を借りても、日々疲れた身体に27kmはキツい。
肉体的な疲れに加え、「27kmを歩かなければいけない」という精神的な重みが加わり、余計しんどく感じる。
しかも翌日は29kmだ。
29kmなんて歩いたこともない。27kmもないけど。
2日続けて25km超えは今の私にはムリすぎる。
▼トレス・デル・リオの教会
ということで、明日は距離を短くしようかと考える。
明日の距離が短いと思うと、今日も頑張れそうだ。
理想は17kmくらい歩きたいけど、アルベルゲの数が少なくなる。
期待して行って満室と言われたら、がっかりしながら先へ進むしかない。
でも歩き始めて12.4km先のナバレテという街ならアルベルゲは7つある。
もう少し長く歩きたいけど、しっかり休息するためにも12.4kmは妥当かも。
そして私は決めた。
明日は距離を短くし、目的地をナバレテにしようと。
さてこの決意ですが、トレス・デル・リオのベンチに座り、休憩中に考えました。
ネットで翌日のルートやアルベルゲの数を調べながら導いた決意。
少しでも楽に考えないと今日も歩ききれないと思った
思い立ったら場所を問わずすぐに調べものができるのがHolaflyのeSIMの良いところ。
さらにデータ通信が無制限なので、画像で検索しようが、動画で調べようがお構いなく好きなだけ調べものができる。
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「別にデータ通信無制限じゃなくてもいいのでは?」と思った方は、スペイン巡礼のネット事情を解説した記事もあるので参考にしてみてください。アルベルゲはWiFiがないところもあります。
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参考スペイン巡礼インターネット事情~WiFiはある?SIMは必要?~
続きを見る
まだまだ足りないタンパク質
休憩を終え、トレス・デル・リオを出ると、のどかな風景が広がる。
畑もあり、トラクターが通ったタイヤの跡が見える。
「ということは、巡礼者以外にも人はこの道を通っているんだな」とぼんやり思いながら歩き続ける。
▼歴代の巡礼者が残していった何か。
日本の国旗は見当たらない。
そしてついさっき休憩したくせに、もう疲れてきた。
まだ朝ご飯を食べてないので、そろそろ朝ごはんを。
朝ごはんは水とプロテインバー。
どこで買ったか忘れてしまったけど、まだまだ私の身体はタンパク質を渇望している。
注意ポイント
5月中旬から真夏の間、チョコ系はバックパックに入れて長時間持ち歩かない方がいい。
溶ける。
こうして日記を書いている今、モサモサした鶏むね肉を仕方なく食べています。
でも巡礼中の私は喉から手が出るほど欲しかった。
タッパーいっぱいに入っている茹でた鶏むね肉があれば、空になるくらい貪っていたと思う。
ポイント
スーパーがあれば胸肉を買ってアルベルゲで茹でることも可能。
ただし、街によっては胸肉が売ってるスーパーがない可能性も。
小さな街は必要最低限の物しか売っていないことがある。
さらにアルベルゲによってはキッチンがないところも。
事前に調べて行動しよう。
私は面倒くさいので、しなかった。笑
ビアナで休憩
プロテイン休憩をしたら再び歩きだす。
とにかく歩く。
すると1時間後、ビアナという街に到着。
やっと18km歩いた。
でもまだ9.6kmもある。果てしない...。
既にクタクタになっているところへ街中の上り坂。
しんどいけど、街並みがステキなので立ち止まって写真を撮る。
ほどなくしてカフェやお店が建ち並ぶメイン通りへ。
早朝に出た私を追い越していった多くの巡礼者たちが、ここで休憩している。
さっきプロテイン休憩をとったけど、もうどうにも足がクタクタなのでまた休憩(3回目)。
オレンジジュースとトルティージャをオーダー。
バゲットはサービス。
ポイント
トルティージャにぶっ刺さったフォークを見て驚く方もいるでしょう。
私もはじめはぎょっとしました。
でもスペインではぶっ刺されて提供されることが多かった
絶景スポット
休憩を終え、歩き始めたところで韓国人グループに遭遇。
初日のピレネー越えから何度も会っては笑顔で言葉を交わす方々。
フランス人の道3回目の彼らはとても心強い。
そして、「良い景色が見えるよ」とのことで、案内してもらうことに。
3分程歩いた先には街や自然、山が見渡せる絶景が広がっていた。
スペイン巡礼で見る景色はどれも素晴らしく、言い換えると「どれも同じ」に見えてしまうかもしれない。
でもその景色一つ一つには、「〇〇さんと見た」「△△さんと笑いながら楽しんだ」など、必ずエピソードがある。
そのエピソードを思い返すと、どれも同じに見えるかもしれない景色全てが特別なものになるのだ。
私はこの景色を思い返したとき、同時に韓国人グループが教えてくれたことや、彼らの笑顔を思い出す。
車道、怖い
ログローニョに向かって再び歩き始める。
ビアナの街で見た看板がかわいらしい。
石の門をくぐる。
街を出て少し歩くと、北海道の有名スポットもビックリな一本道が。
左の歩道を歩いたんだけど、狭い。
一人分の幅で、すぐ横を車が通る。
幸い、ほとんどの車が巡礼者の横を通り過ぎるとき、ゆっくり走ってくれた。
ビュンビュン通り過ぎることはなかったし、何なら少し巡礼者を避けて走ってくれた。
それでもバックパックの重さや疲労でよろめいてしまったら重大事故につながってしまう。
こういう道を歩くときは、かなり気を遣い、緊張しながら歩いた。
突然、称えられる
車道ゾーンを越え、人がまばらになってきたところで昨日同様音楽を聴き始める。
▼落書きが巡礼仕様
「もう無理!」と思うほどクタクタだったのに、音楽の力で再び元気を取り戻す。
元気というかテンションが上がり、そのテンションでもっている感覚。
ドーピングに近いものがある。
草原、畑、花、空...。
自然が織りなす絶景に感動し、昨日のような無双状態に。
テンション高めでリズミカルに歩いていると、後ろから「Buen Camino!」(巡礼での挨拶)と声をかけられる。
すると、突然「君はストックも持たずに歩いていて本当にすごい。心から尊敬するよ」と言われた。
しばし自己紹介をしながら歩く。
メキシコ人で私よりも年上の男性だった。
その後も「僕なんかストックを頼りに歩いているようなものでさ。君は足腰もしっかりした足取りだし、本当にタフだ」など、とにかく私を褒めてくれる。
巡礼を始めてから、自分の体力のなさや、準備不足を痛感しまくっていたのですごく嬉しかった。
ストックは買うつもりでいた。
これまで0日目のサン=ジャンなど要所要所でストックを買える機会はあったが、そのときの気分などで買うタイミングを逃し、結局買っていなかったのだ。
タイミングを逃した理由には「選ぶの面倒くさい」という、どうしようもない理由もあった。
ごめん、先行って
称えてもらったのにとても言い出しにくいんだけど、疲労で限界だった。
足が痛い!肩が痛い!
休みたい!!
というわけで先に行ってもらうことに。
あんなに私を褒めたたえてくれたけど、どう見ても歩くスキルは彼の方が上だった。
あと少しでログローニョ。
ゴールが近いということもあってか、ここで休む人は私以外いない。
みんな意気揚々とスタスタ歩いていく。
でもいつまでも休んでいるわけにはいかない。
歩かないとログローニョに到着できないのだ。
重い腰を上げ、最後の力を振り絞り歩き出す。
27km達成、ログローニョへ
とうとうログローニョだ。
▼街の入り口
のどかな景色が広がるが、果たして本当にここは大きな街なんだろうかと疑う。
しかし歩き進めていくとしっかり街らしくなり、交通量も建物の数もこれまでの小さな街とは比べ物にならないくらいの規模だった。
ログローニョで最低のシャワーと最高の夜

とにかくヘロヘロだったので、ログローニョに突入してすぐのアルベルゲ「Logroño Pilgrims’ Hostel」を選択。
AM4:45に出発し、アルベルゲに着いたのはPM1:30。
休憩も入れると9時間近く歩いたことになる。
ベッド近くにコンセントなし
達成感に包まれ、部屋へ行ってみると30人ほどの大部屋。
知った顔が多くいて安心。
ベッドは指定された部屋のなかで早い者勝ち。
残念ながら下段は埋まっていた。
上段の何がイヤかって、
・階段を上るとき足がめちゃくちゃ痛い
・ヘロヘロなのにベッドを上りきるとき、力を振り絞らないといけない
・下の人に気を遣う
ということ。
でも上段だったことよりも、ベッド近くにコンセントがないことがダメージ大。
2日連続モバイルバッテリーで耐え忍ぶ羽目に。
ポイント
重くてもモバイルバッテリーは必ず持参しよう
カミーノ随一、最悪なシャワー
長時間歩いて待ち受けているのがシャワーだ。
潔癖症気味の私にとって、シャワータイムは最悪な時間。
シャワールームの四方八方についている髪の毛は何度直面しても慣れず、「シャワー浴びてスッキリ♡」というよりも、「とにかくさっさと洗って脱出したい」という気持ちの方が強かった。
このアルベルゲのシャワーは男女共用で5~6か所。
※うち1か所、故障により使えず
私が利用した時間帯は混んでいて、列ができていた。
そして最悪だったのは、ドアが付いておらず、ペラッペラのカーテンのみだったこと。
しかもカーテンは端に隙間ができるほど横幅が短く、かつシャワーを出すと水の勢いでカーテンがはためき、待っている人から見えてしまう。
男女共用なのにコレはまずい。
非常にまずい。
カーテンには黒カビが付着していたのもしんどかった。
幸いにも私は端っこで、入り口の反対側は窓。
入り口側に隙間ができないよう、カーテンを寄せることができた。
でもカーテンがペラペラ舞うので、もし見えていたら「お目汚しすみません...」とハラハラしながらのシャワータイム。
おまけに洗面所も2つしかないから歯磨きや洗顔も並ぶ。
巡礼者が思うことは同じで、シャワーは団らんでも夜のご飯のときも話題にのぼり、以降もシャワーを使うごとに「ログローニョのシャワーよりはましだよね」と永遠に語り継がれることに。
できればあまりおすすめできないアルベルゲですが、ムニシパル(公営)なので、仲良い人が選ぶ可能性大です。
アクエリアス一気飲み
暑さとシャワーのストレスで喉がカラカラ。
とにかく頭キーンとしてもいいから冷たい飲み物が飲みたかった。
アルベルゲには自動販売機があったので、アクエリアスを購入。
ポイント
アルベルゲの自販機は普通に買うよりもお高め。
やっぱりスーパーがいちばん安い
ベンチに腰を下ろし、ゴクゴク飲む。
さっぱりした味わいが気持ちよく、疲れた身体に染みわたる。
日本では全く飲むことはないんだけど、巡礼中はとにかくアクエリアスを欲してたな。
ポイント
巡礼路のカフェやバルにはアクエリアスも売っている。
オーダーするとき、正か誤か全くわからないけど「エクウィリア~ス」とそれなりの発音っぽく言うと、「アクエリアス」のカタカナ読みより通じることが多かった。
通じるとすかさず「リモン(レモン)?ナランハ(オレンジ)?」と聞かれる。
リモンは我々が通常目にする味で、ナランハはオレンジ味のアクエリアス。
どちらも飲んだがリモン味の方が好きだった
しばらくボーっとしながらネットサーフィンして動けず。
こういうときは何も考えずSNSを見るに限る。
データ通信が無制限のHolaflyなら、使いすぎて低速になることがないので、ボーっとしながらSNSも可能。
疲れが回復するまで、心ゆくまでSNSを楽しんだのでした。
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街を散策
初日やエステーリャなどで何度も話したオーストラリア人女性Cさんに誘われ、街を散策してみることに。
オーストラリアから来ている巡礼者は多く、街を歩いていると他のオーストラリア人巡礼者が声をかけてくる。
オーストラリアは夫と出会った地であり、2024年も一人でシドニー旅行をしているので、会話が弾みやすい。
数人のオーストラリア人とバルへ行くことに。
シエスタの時間帯だったけど、中心部のバルは空いていた。
さすが大きな街。
▼日本の料理名だった。たしか「サーモンのTATAKI」
先で一杯引っかけていた顔なじみのメンバーとも会い、自然と人数がふくらんでいく。
はじめましての人でも自己紹介の後、以前から知り合いだったかのように自然と会話が進んでいく。
日本では初対面の人には人見知りを発動しがちな私なのに、天性の陽キャになったかのようだ。
「カミーノ」という共通の話題があるから、会話のネタに困ることがない。
テラスで団らん
一旦アルベルゲに戻り、テラスへ。
日々長距離を歩くので、休憩タイムも必要なのだ。
足が痛いのは私だけではない。
みんな足を引きずっていた。
少しでも足を癒すため、みんなでテラスにある小さな噴水にマメだらけの足を入れ、歓談。
足のマメを見せあい、ちょっとしたマメ自慢大会になっていた。
みんなの足を見ると、自分の程度は軽いとわかる。
幸いにも私は足の裏やかかとが痛いだけで、酷いマメはできていなかった。
ポイント
酷い人は足のマメの皮を潰し、持参した針と糸で縫っている人もいる。
水が溜まったマメを英語でblister(ブリスター)と呼ぶ。
カミーノでは頻出ワード
日本では足の裏を見せるなんて気持ち悪いが、巡礼中は「足にマメができた」と言うと真剣な表情で見せるよう言われる。
反対に、「私の足ひどいことになっちゃった」と見せられると、こちらも真剣な表情で手持ちのアイテムで役立ちそうな物を渡せないか考える。
まるで全員が看護師になったかのように足のマメについて真剣に考え、アドバイスし合うのだ。
注意ポイント
足のマメが悪化して、巡礼をリタイアする人もいるくらい、足のマメは深刻な問題
テラスでイタリア人女性とお喋り。
なぜ巡礼に参加したのか聞かれ、素直に言う。
ここでは参加理由が重かろうと軽かろうと、皆真剣に耳を傾けてくれる。
「あいつの話重すぎて無理」なんて展開にはならない。
そうこうしているうちに散歩、スーパー、タパスバルに誘われ、女性4人で行くことに。
メンバーはイタリア人、イギリス人、オランダ人。
休息するということ
街をブラブラ歩いていると、ジェラート屋さんを発見。
気温はさほど高くないが、疲労で身体が甘いものを求めている気がした。
※タンパク質を求めているはずなのに、甘いものも欲する欲張りな私
食べ歩きしながらお喋りしていると、イギリス人女性は8月に日本へ行くと教えてくれた。
東京、大阪、京都、山形。
や、山形?
あまり聞いたことがない行程なので尋ねると、自然を楽しむらしい。
こんな会話をしたのだから、「日本に来るときは連絡して」と連絡先を交換しておけばよかったのに、次回すればいいやとしなかった。
しかしこの先何度かすれ違い会話はしたが、アルベルゲが被ることはなく、そのうちに行程もズレて会わなくなってしまった。
注意ポイント
これまでの記事でも何度も書いていますが、
仲良くなった人との連絡先交換は先延ばしにしないこと。
「後で交換すればいいや」「また会う機会もあるだろうからそのときに」と思っていても、二度と会えないことが多々あります。
「インスタやってる?」と聞くだけで、そのままインスタ交換の流れになります。
彼女は楽しい日本旅行ができただろうか。
続いてオランダ人女性とは次のような会話をした。
オランダ人女性:明日はログローニョにもう1泊滞在して休息日にしようかと思っているの。でもそうすると皆と離れるから寂しい。だってみんなすごくいい人なんだもん
私:実は私も距離を短くしようと思っているんだ
この会話で距離を短くすることに心が揺らいだ。
これまで初日から顔を合わせていたメンバーとは、道中「Buen Camino!」と笑顔で挨拶し、楽しく会話してなんとなく仲間意識が芽生えていた。
それなのに行程がズレることで、顔なじみのメンバーがグッと減ってしまう。
少し寂しいと感じたのだ。
現にこのオランダ人女性とは、翌日以降二度と会うことはなかった。
でもどこかで行程がズレることは多々あるし、顔なじみのメンバーが減ってもまた新たに友達はできる。
それでもせっかく笑顔で交わす人たちと離れると思うとしんみりする。
4日目のプエンテ・ラ・レイナで同様の会話をしたときは、そこまでの感情はなかったのに、いつしか寂しいと思うようになっていた。
タパスバル
タパスバルへ行く途中に見つけた生ハム。
タパスバルに着くと、多くの知った顔の巡礼者たちが既に一杯引っかけて談笑していた。
我々もオーダーすることに。
カウンターには色んなタパスが並び、どれにしようか迷う。
友人たちが次々にコレは何?と店員さんに質問していく。
1人の女性がフォアグラを指さしてこれは何か聞くと、「Liver(レバー)だよ」と。
みんなLiver(レバー)が何なのかわかっていない様子。
肝臓だよ肝臓。
なんでわかるかって?
半年に一度検査しているからね。
脂肪肝がちょっとついているって言われて、気にしてるからね。
肝臓には敏感なんだよ、私は。
と心のなかで呟く。
せっかくなのでフォアグラとアーティチョーク(日本語名:チョウセンアザミ/キク科)をオーダー。
どちらも美味しすぎてペロリと平らげる。
後から気づいたのだがこの2つ、他のタパスよりも高かった。
巨大マッシュルーム
2軒目はマッシュルーム料理が美味しいというお店へ。
ここでも多くの巡礼者たちが楽しんでいる。
見たことない大きさのマッシュルームが手際よく焼かれていた。
白ワインと一緒にいただく。
何これ、う、う、美味すぎる!!!
大きなマッシュルームは噛み応えがあるし、オリーブオイルの芳醇な香りと塩味が広がる。
エビもアクセントとして相性抜群。
白ワインとも合う。
正直このマッシュルーム料理は忘れられない美味しさだった。
マドリードにもマッシュルーム料理の有名店がある。
そこは日本人に人気で、同じように巨大マッシュルーム料理が出てくる。
巡礼仲間と一緒に食べたからかもしれないが、正直ログローニョの方が好みだった。
帰国後、スペイン料理店にも同じ料理があったので食べたが、マッシュルームは小ぶりだった。
ログローニョで食べたあの味は、きっともうあそこでしか食べられないんだろう。
帰りがけに捕まる
ログローニョはお祭り騒ぎで、そこかしこで音楽が鳴り響いていた。
その音楽に合わせ、巡礼仲間も踊りだす。
踊りが全くできない私がノリノリで踊るには、もう少しお酒が必要だ。
翌日も歩きが控えているので、ここらへんでアルベルゲに戻ることに。
すると戻る途中で、別の巡礼グループとバッタリ会う。
エステーリャの夜にしばし会話を楽しんだオーストラリア人女性Cさんとスロバキア人Mくんを含む4人組だった。
「これからジェラートを食べに行くんだけど一緒に行かない?」
さっきもジェラート食べたけど、夜ご飯がタパス×2とマッシュルーム料理だけだったので、食べることに。
道中楽しい話をしながらジェラート屋さんへ。
写真一番右は、前日一緒に夜ご飯を食べたフロリダギャルのSさん。
彼女は抹茶が好きなのだとか。
オーダーしていたジェラートも抹茶味。
一口もらったが、日本の抹茶アイスとは違って薄味だった。
きっと日本の苦い抹茶を飲んだら「これは私の知ってる抹茶じゃなーーーい!」ってビックリするだろうな。
そして抹茶スイーツを食べてもらったら「これこれ♡」って喜んでくれるだろうな。
そんなことを考えながら一人ニヤニヤ。
眠れない夜
いつもなら21時には洗顔や歯磨きをして寝る支度をしているのに、ログローニョの夜が楽しすぎて夜更かし。
PM9:15のログローニョ。
ポイント
この時期のスペインは日照時間が長く、夜は22時くらいにならないと暗くならない
ベッドに入ったのは22時半頃。
毎日クタクタになるまで歩き、シャワーや洗濯、団らんと濃密な時間を過ごしているからスコーンと眠れそうなのに、中々眠れないのが悩み。
共同部屋という環境に慣れないのだ。
ベッドの上か下には家族以外の人が眠っている環境に戸惑い、快眠できない。
ただでさえ眠れていないのに、この日は週末ということもあり街はお祭り騒ぎ。
広場では音楽のイベントが開催されていたし賑やか。
アルベルゲにもその賑やかな音や声が聞こえてきて、一言でいうとうるさい。
うつらうつらすると酔っ払いの「Yeah!!」といったテンション高い声が聞こえてハッと目が覚める。
熟睡した時間は限りなく短かったと思う。
でも翌日は距離を短くするし、多少睡眠不足でもまぁいいか。
なんて思っていると翌日、スペイン巡礼の中でも最初の転機となる出来事が!!!
翌日なにが起こるのか、ぜひお楽しみに。
★スペイン巡礼の様々な場面で役立つインターネット。
快適にネットをするならHolafly(オラフライ)のeSIMがおすすめ。
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▼読んでいただきありがとうございます