こんにちは、haggyです。
全34日間のスペイン巡礼のうち、4日が過ぎました。
毎日歩ききるのがやっとでしたが、5日目も限界を超えて歩くことになります。
しかしこの日の夜、後に私の巡礼が大きく彩られる運命の出会いが。
いったいポンコツの私に何が待ち受けていたのでしょうか。
5日目もスペイン巡礼に役立つ情報を随所に取り入れながら、振り返っていきましょう。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
スペイン巡礼では仲良くなった友達と連絡先交換をする場合、インスタやWhatsAppがメイン。
休憩中にインスタを開くと友達が高確率で巡礼中の写真を投稿していて楽しめる。
私はHolafly(オラフライ)というインターネットが使い放題のeSIMを使って、使い過ぎを気にすることなくSNSをチェックしてました!
▼これまでの日記を読む▼
この記事でわかること
スペイン巡礼日記⑥ | 5日目、疲れ果ててエステーリャへ
絶景を楽しみ、アルベルゲでは仲間との団らんを楽しんだ4日目。
団らんを楽しみつつも身体はめちゃくちゃ疲れている。
でも身体は疲れているのに、共同生活に慣れていないせいか、夜はほとんど眠れませんでした。
いつもより早く起き、身支度を終え出発したのはAM6:10。
これまででいちばん早い出発でした。
案の定乾かない洗濯物
まだ真っ暗で、ところどころで照らされるライトを頼りに歩いていきます。
ライトは石造りの建物を、より中世的な佇まいに見せてくれました。
しかし、前日どしゃぶりの雨が降ったせいで洗濯物がまるで乾いていない。
今日もですか...。
とにかく最初の数日は洗濯に悩まされました。
バックパックに洗濯物をくくりつけると失くしてしまうのでは?と心配した私は、Tシャツ➡レギンスの順に手で持ちながら歩くことに。
前日、手で持ったことでパーカーを失くしたくせに、ちっとも学ばないのが私なんです。
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参考スペイン巡礼日記⑤ | 4日目、今後の旅に影響を及ぼすトラブル発生!
続きを見る
しかしこの日以降は天気と洗濯場所に恵まれ、洗濯物にこれほど悩まされることはなくなりました。
カフェで朝食
AM6:17、薄暗いプエンテ・ラ・レイナの街を歩きます。
さほど大きくない街なので、お店はどこも閉まっているかと思いきや、こんな早朝からカフェが1軒空いていました。
前日はお酒とつまみが夜ご飯だったため、ここで朝食をとることに。
お店の中に入ると、地元の労働者たちで賑わっていました。
アジア人巡礼者が入店したことでシーンとなるかと思いきや、私のことなど気にせずお喋りを楽しんでいたので一安心。
パン・オレンジジュース・コーヒーのセットメニューをオーダー。
オレンジジュースは搾りたて。
フレッシュなだけでなく、やたらと美味しい。
オレンジの甘味が凝縮され濃厚。
なのにスッキリした味わいでした。
ポイント
このお店に限らず、スペインはオレンジジュースがとんでもなく美味しい。
普段オレンジジュースは飲まない私も、巡礼中はたくさん飲みました。
〇〇だらけの道
朝食後、すぐ近くに大きな教会があったので、下から撮ってみました。
歩き始めて前半は写真を撮る余裕もあるくらい、元気に歩けます。
(後半につれて写真を撮る余裕もなくなるんだけど)
街のはずれ。
街を抜けるとしばらくは山道が続くことが多いんですが、毎回この最初の山道で疲れてしまうのです。
決して透き通った川とは言えませんが、水辺の写真を撮るのが好きなので思わず撮影。
重たい雲が覆いかぶさっているけど、雨に降られることはありませんでした。
そして、これまで歩き続けて気付いたのが、ナメクジの多さ。
下の写真がそのナメクジ。
日本のナメクジと色が違いますね。
大きさは違えど、この色のナメクジはよく見ました。
とにかく道路にたくさんいる。
「なんかナメクジ多くね?」と記念に撮ったのがこの日。
襲い掛かってくるわけではないので恐れることなく歩きましたが、とにかく踏まないよう注意していました。
全く楽しめない歩き
プエンテ・ラ・レイナから4.8km。
最初の街、マニェルへ到着。
まだAM8:00だからか、巡礼者以外で人はいなく静か。
日本なら通勤時間で多くの人が行き交うはずなのに、のどかでした。
ベンチで休みたいけど、プエンテ・ラ・レイナで朝ごはんを食べたことだしガマンすることに。
あぁ座りたい。
歩き始めて序盤なのに辛さの方が勝り、全く楽しめず。
足の裏がとにかく痛く、歩きながらも翌日以降どうやって休息を入れようか考えていました。
街が見えてくる喜び
マニェルからさらに2.7km。
シラウキという街が見えてきました。
野を越え山を越え歩いていくと、街が見えることに大きな安心と喜びを感じます。
しかし喜びもつかの間、この街はほぼ上り坂だった。
上り坂が待ち受けているとも知らず、「街だ街だ」と喜んで撮った1枚がこちら。
BARとは
街に入ってすぐのところからいきなり険しい上り坂が始まります。
この街の住人は毎日この坂を経験しているの?
高齢者はどうするの?
とゼェゼェしながら半ば怒り気味で上ってやりました。
坂道を上ると、下の写真のような選択肢に出くわします。
左が巡礼路、右がバル。
もちろん右へ行きたいんですが、朝食はとったし、まだ歩き始めて2時間半しか経っていない。
「うぅぅぅ」と心の中で悔しがりながら左へ進んだのでした。
ポイント
シラウキはお店がいくつかオープンしていたので、この街で朝食をとる人もけっこう見かけました
ところで日本ではBARと聞くと、カウンター席でバーテンダーがお酒を作ってくれるバーを想像しますよね。
▼イメージ図
ですが、巡礼路でのBARは日本で想像するようなカクテルが置いてあるバーではありません。
日中のBARはカフェのイメージです。
トルティージャ(卵とジャガイモで作った厚焼きのオムレツ)やパン、サンドイッチなどの軽食にコーヒーなどのカフェメニューがあります。
そして巡礼路ではアクエリアスが売られており、これがめちゃくちゃ美味しく感じます。
暑さと歩き疲れた身体にアクエリアスが気持ちいい。
そしてビールもあります。
私は気分に合わせてコーヒーやアクエリアス、ビールなどを飲んでいました。
痛すぎる足と肩
途中休憩を挟みますが、全く疲れが取れません。
景色に意識を集中させ、気合で歩いていきます。
そしてなんとかビリャトゥエルタという街に到着。
エステーリャまであと3.8kmの地点です。
残り3.8kmというと1時間前後で歩けそうなものですが、重たいバックパックを背負っているし、足は痛いしで1時間半以上はかかります。
そしてこのラスト1時間半が究極にしんどい。
足の裏と、バックパックの重みで肩の痛みがMAXに。
「ここまでなんとか歩いて、もうあと少し。
あと少し頑張ればアルベルゲに着いてバックパックを下せる。
頑張れ、頑張れ自分」
と何とか意識を楽しい方に向かせて気合で歩いてました。
日本人男性とともに...
ビリャトゥエルタという街を歩いているところで、日本人男性Tさんに遭遇しました。
前日のアルベルゲで初めて出会いご挨拶したのですが、なんと彼は77歳。
巡礼に来た理由は、友人にそそのかされたからだそう。
しかしTさん、私以上に歩くのが辛そうなのが気になる。
身体が右に傾いて歩いている。
私も辛いのに、そんな私が「大丈夫ですか?無理しないでくださいね」と声をかけるほど辛そうにしていたのです。
「いやいや大丈夫ですよ」と笑顔で応じるものの、無理をしているに違いない。
少し余裕があれば会話し、気づけば目的地まで一緒に歩いていました。
▼ビリャトゥエルタ、教会
写真に写っている人たちは、初日のディナーで一緒だったオーストラリア人女性含め3人とも仲良くなった人。
私も教会へ行きたかったけどそんな余裕はなく、身体が早くアルベルゲに着きたいと言っていたので立ち寄らず。
でも、こうも毎日足と肩が痛く、限界を超えるくらいまで歩いているのにやめたいとは微塵も思わない。
なぜなら、巡礼に対して並々ならぬ思いと覚悟で臨んだから。
それに他の人は足のマメに苦しんでいたけど、私の場合マメはできていなかった。
きっと私の場合、ただ人より体力があまりない状態で、人より荷物が多く、疲れに慣れていないだけだったのだと思う。
とまぁ、初日から5日目まで辛そうな内容も多く書いていますが、夜の出会いを機に少しずつ私の巡礼旅が変わっていくのです。
ちなみに巡礼路には、迷わないよう黄色い矢印が道しるべとして至るところに描かれています。
しかし時には矢印が見当たらず迷いそうなときも。
実際に私の友人でも何人か道を間違えた人がいました。
インターネットさえ繋がっていればBuen Camino Appで正しい道がわかるので、とっても便利。
インターネットの接続方法は色々ありますが、私が選んだのはHolafly(オラフライ)のeSIM。
他のeSIMやSIMカードと違って、手ごろな値段でデータ通信無制限なのが最大の決め手でした。
道端のベンチで休憩していたときはSNSを見て癒され、一人の時間を満喫。
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「別にデータ通信無制限じゃなくてもいいのでは?」と思った方は、スペイン巡礼のネット事情を解説した記事もあるので参考にしてみてください。
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参考スペイン巡礼インターネット事情~WiFiはある?SIMは必要?~
続きを見る
アルベルゲで運命の出会い
辛そうに歩く日本人男性と、同じく辛そうに歩く私。
きっと傍からみたら「大丈夫かこの人たち」と思ったに違いありません。
お互い疲れすぎて、世間話もできないほど。
「あともう少しですよ」という私の声掛けが我々にとって唯一の希望でした。
気づけばベッドが...予想外の距離感
なんとか目的地の街エステーリャに到着。
街の入り口から近く、かつ巡礼路沿いにあるアルベルゲ「Albergue de peregrinos de Estella」を目指しました。
無事に到着すると、受付待ちの人が5名ほど並んでいたので後に続くことに。
目の前で満室になったらどうしようと心配していると、受付を終えた札幌出身のRくんが。
特に打ち合わせをしていたわけではないのに、よくアルベルゲが被る。
いつも私が遅く到着するので、なんだかストーカーしているみたいじゃないか?とさえ思う。
でも「私ストーカーじゃないからね」なんて宣言すると余計気持ち悪いので黙っておく。
そうこうしているうちに私の番。
すると受付の人は私のすぐ後ろに並んでいた日本人男性Tさんも呼び、一緒に受付。
そして指定されたベッドへ行くとビックリ。
近っ!!!
左が私、右が日本人男性Tさん。
もしかして受付で親子と間違われたのかな。
まぁよい。
2段ベッドの上段よりも断然マシである。
余談ですが、Tさんはこのときあんなに辛そうにしていたのに、数日後、歩くのに慣れ、誰よりもスタスタと歩くようになり...
なんと、色んな人からウォーキングレジェンドと呼ばれるように。
でもそれはもう少し先の話。
街を散策
あんなにクタクタなのに、バックパックをアルベルゲに置き、シャワーを浴びて軽装で出かけると歩けちゃうのが不思議。
もちろんスタスタ歩けるわけではなく、痛い足をかばいながらぎこちなく歩くんだけど。
さてこのエステーリャという街。
自然と街が見事に調和された美しい街で、散策するのが楽しい街でした。
「エステーリャは巡礼者のために生まれた街」と言われるほど、巡礼路の整備とともに発展した町。
中世の石橋、狭い路地、広場があり、歴史的な町並みがしっかり残っています。
広場では巡礼者たちがお酒を飲んでいました。
私も飲みたかったけど、どこかでボディソープを買いたかったのでガマン。
川沿いの景色も美しい。
一人ディナー
ディナーはアルベルゲから巡礼路沿いに真っすぐ進んだところにあるバーで。
巡礼者用のディナーが15€でした。
ビールを注文(別料金)。
アルゼンチンの旗は会計時にレジに持っていく用のもので、巡礼とは関係なし。
サラダが到着。大きい。
野菜不足が続いていたので、このボリュームはありがたい。
メインのチキン料理。
カレーなんだけど、辛味は一切なし。
でもご飯と絡めて食べられるので嬉しい。
デザートのヨーグルト。
普段あまりヨーグルトは食べないんだけど、おかわりしたくなる美味しさ。
エンタメは共通言語
アルベルゲに戻り、寝る準備をしていると札幌出身Rくんから、「テラスで飲んでるんですが、どうですか?」とお誘いが。
というわけで私もテラスへ行ってみることに。
初対面でもフレンドリーに話せるのがカミーノの良さ。
アウェイ感なく受け入れてもらえました。
誰かが買った白ワインをいただき乾杯。
ポイント
スペインのスーパーは、ワインもビールもめちゃ安い。
アルベルゲのダイニングスペースでは常に誰かがワインを飲んでいて、おすそ分けしてもらえる。
もらってばかりだと申し訳ないので、翌日は私も購入。
こうしてシェアし合って楽しむ
初めはブラジル出身の男性とお喋り。
ネトフリで映画やドラマを観るのが好きみたいで、お互いに好きなものを紹介し合う。
彼は今イカゲームに夢中らしい。
「ザ・ジレンマ:もうガマンできない」のブラジル編を観たよ!って言ったら笑っていた。
映画やドラマ、音楽って共通言語なんだなって実感。
たとえば私の場合ゲームはしないけど、ゲームが好きな人同士が知り合ったら間違いなく会話は盛り上がる。
エンタメの力は絶大。
出会い
ほどなくしてスロバキア人のMくんとオーストラリア人女性Cさんが会話に参加。
メンバーが入れ替わるなか、しばし3人で会話。
お互いの国の文化やご当地グルメ、家族構成、これまで学んできたこと、とにかく色んなことを喋った。
顔は伏せるが、右から2番目がMくん。とんでもなくイケメンだった。
ときには単語がわからないときやうまく説明できないときは、Google翻訳や画像を表示させて理解を深める。
二人とも日本へ来たことがないので、日本の話を興味深く聞いてくれる。
そしてこのMくんには今後とても助けてもらうことになるのだ。
Mくんがいなかったら私のカミーノは全く違うものになっていたと思うくらいに。
それは数日先の話になるのだが、Mくんから耳寄りな情報が。
なんと翌日の巡礼路には、蛇口からワインが出てくるところがあるらしい。
ポイント
エステーリャの次の街、アイェグイの街の端っこにはサンタ・マリア・デ・イラチェ修道院がある。
そこにワインの泉があり、なんと!ワインが蛇口から出てくるのだ。
一緒に行こうと誘われたが、残念ながら修道院が空く時間がノロノロ歩く私にとっては少し遅く行けそうもない。
しかし翌日は、これまでの巡礼ではないほど楽に歩け、無双することに。
どんな巡礼旅になるか、次回の日記もお楽しみに。
友達との団らん中、好きな映画や音楽を紹介したり、「この動画知ってる?」と動画を再生したりとインターネットをフル活用。
HolaflyのeSIMはデータ通信が無制限なので、途中で低速になって会話が途切れる心配もなし。
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▼読んでいただきありがとうございます