こんにちは、haggyです。
スペイン巡礼に挑戦しようか考えている方、巡礼していると1日がどんな風に過ぎていくか気になりますよね。
そこで今回は私が実際に過ごした1日の流れをご紹介。
巡礼に必要な情報や注意点も盛り込んでいるので、参考にしてくださいね。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
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この記事でわかること
スペイン巡礼の1日ってどんな流れ?過ごし方をご紹介

さっそくスペイン巡礼中の1日の流れをスケジュールでご紹介。
5:30 起床
6:00~6:30 出発
8:30 カフェやバルで朝食
9:00 出発
11:30 休憩
12:00 出発
14:00 距離が長い日は再び休憩
14:30 出発
15:30 アルベルゲ着
15:45 シャワー
16:10 洗濯
16:30 観光&スーパー
17:30 自由時間
19:00 夕食
20:00 歓談
22:00 就寝
これはあくまでも一例。
距離が長い日はもっと早く出発し、休憩を多くとっていました。
巡礼を始めた最初の数日は、朝アルベルゲでコーヒーを飲んでみたり、休憩を取らずに歩き続けたりしていましたが、巡礼に慣れた頃からは上のスケジュールのように過ごしていました。
個人的にはしっくりくるルーティンだったので、もし次に巡礼することがあれば、この流れで歩いていくと思います。
1つずつ補足説明をしていきますね。
5:30 起床
5月中旬~6月中旬に巡礼をしました。
真夏の巡礼路はかなり暑くなるため、早起きして早めに着くようにする作戦もありますが、5月中旬~6月中旬はそこまで暑くはありません。
6月になるとだいぶ日中暑くなってくるものの、早起きまではしなくてもいいかという感じです。
なので5:30起床は他の巡礼者と比べてもだいぶ早起きの方。
なぜこんな早く起きていたかというと、歩くのが遅いから早めに出発したかったという理由。
実際、早く出発しても、数キロ先で後から出発した友達に追いつかれる→そのままカフェで一緒に休憩というのがお決まりのルーティンでした。
歩くのが早い人や、アルベルゲを予約済のためのんびりでもいい人はもう少し遅くてもいいかもしれません。
早く起きると次のようなメリットが。
・アルベルゲのトイレや洗面所が空いている
・美しい朝日が見れる
ちなみに前半は朝頑張って化粧していましたが、以降は面倒くさくなり、化粧をやめました。
6:00~6:30 出発
大体6:00~6:30の間に出発していました。
早く出発すれば朝日を見れる機会が増えます。
▽ロス・アルコスの朝日

5月中旬~6月上旬で朝日が見え始めるのは6:20~30頃。
日常では中々見ることがない光景に感動していました。
8:30 カフェやバルで朝食
理想は歩き始めて8~10km先の街で朝食をとること。
休憩にもなるし、朝起きてすぐにご飯が食べられない私にとってはイイ感じにお腹が空くタイミング。

出発してすぐに街に着く場合は、そこでの朝食は諦め次の街でとるようにしていました。
歩くのが遅い私は、大体このあたりで遅く出発した友達と合流し、一緒に朝食をとっていました。
小さい街だとカフェがない or あっても営業していないことがあるので、事前に通過する街のカフェ情報を、
・Buen Camino App
・Google Map
などで調べるようにしておきましょう。
ポイント
Google Mapは巡礼路と大きく異なるルートを表示することが多々あるため、基本的には使わない方がいい。
あくまでカフェや歩いた後の散策での道案内に使用するのがおすすめ
私はこれらを全て歩きながら調べていました。
歩きながら調べるのに必要なのはインターネット。
アルベルゲのWiFiが激弱なこともあるので、歩いているときもアルベルゲでも好きなようにネットが使いたかった私は、
データ通信が無制限のHolafly(オラフライ)のeSIMを利用。
おかげで好きなときにネットが使え、歩きながら日本にいる夫とビデオ通話もできました。
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日本ではNGですが、大体のカフェやバルでは、作ったサンドイッチやハム、チーズなどの持ち込みOK。
コーヒーだけカフェやバルで頼んで、持ち寄った食べ物をテラス席で食べる人も多かったです。
1軒だけ持ち込み禁止というカフェがありましたが、チェコ人の友達ミゲルは「自分たちの利益しか考えない不親切なカフェだ。よくない」と怒っていました。
9:00 出発
腹ごしらえも済み、カラダを少しだけ休めたら再び出発。
雄大な景色を楽しみながら歩きます。

一人で歩きながら自分と対話するもよし、
仲間と喋りながら楽しむもよし。
11:30 休憩
この時間帯に街に到着したら迷わず休憩。
歩いているときはタンパク質をやたらと欲していたので、ゆで卵なんかも付けちゃったくらいにして。

朝しっかり食べていたらこの時間にはお腹が空かなかったので、コーヒーブレイクといったところでしょうか。
12:00 出発
再び目的地へ向けて出発です。

目的地まであと何キロかチェックし、思ったより進んでいないとガッカリします。
14:00 距離が長い日は再び休憩
私にとって、歩く距離が長い目安は26kmを超えて歩く日。
到着が15時を超えそうな日はもう一度休憩するときも。
この日はビール休憩。

休憩はアクエリアス、ティント・デ・ベラーノ(赤ワイン+炭酸飲料)、ビールのどれかが多かったです。
14:30 出発
あと一息!頑張ろう!と重い腰を上げて出発です。
このときには肩も足も痛い。

バックパックを背負いながら下から持ち上げて浮かせ、肩が少しでも楽になるように歩きます。
アルベルゲまであとどのくらいか、小刻みにBuen Caminoアプリでルートをチェックしながら歩いてました。
15:30 アルベルゲ着
この着時間は、その日歩く距離によってかなり幅があります。
距離が短くコースが楽な日など、早いときでお昼前(滅多にない)~遅い日は16時半ということも。

やっと歩きから解放されて自由時間かと思いきや、
・ベッドは下段を確保できるか
・シャワーは混んでいないか、キレイか
・洗濯物は良いところに干せそうか
とソワソワするのです。
早く着きたいのは山々なんですが、亀のようなスピードで歩くので思い通りにいかないのです。
15:45 シャワー
疲れた身体を休めるため、だらっとしたいところですが、待ち受けているのはシャワータイム。
どうせ汗だく&埃まみれの体ではゆっくりできない。
体はスッキリするけど、個人的にいちばん憂鬱だったのはシャワーでした。
基本的にアルベルゲのシャワーは潔癖症気味の私にとっては苦痛。
詳しくは下の記事に書いているので参考にしてくださいね。
-

参考スペイン巡礼シャワー事情。アルベルゲにシャンプーやボディソープはある?
続きを見る
16:10 洗濯
洗濯が終わると、次にやるべきことは洗濯。
洗濯機や乾燥機は各4€ずつとお金がかかるので、基本的には手洗い。
初めのうちは慣れない手洗いも、最後の方には慣れてきました。
パリッと乾かすためにも干す場所は重要。
ところが日当たりの良い場所は先着組に取られている。
「乾きますように」と願いながら干したのでした。
16:30 観光&スーパー
シャワーと洗濯が終わると、やっと苦行から解放された気分になります。
あんなに歩き疲れていたのに、このときになると歩くのが苦じゃなくなるのが不思議だった。
絵になる街並みを求め、
絶景を求め、
ペットボトルの水を求め、
観光&スーパーへ。

大きな街だと観光に時間がかかるが、小・中規模の街だと30~40分歩けば満足だ。
17:30 自由時間
アルベルゲに戻ったら、夜ご飯まで自由時間。
日記を書く人や読書する人など皆思い思いの時間を過ごします。
「普段はお喋り大好きだけどこの時間は一人の時間を楽しむ」という人も。
私は仕事したり、夫にビデオ電話したり、日本のニュースやSNSを見ていました。
アルベルゲのWiFiは弱いことが多かったので、ネットはHolafly(オラフライ)のeSIMに頼りっぱなし。
データ通信が無制限で使えるので、夫と長電話しても平気。
HolaflyのeSIMや巡礼中のネット事情は下の記事で詳しく解説しています。
-

参考スペイン巡礼インターネット事情~WiFiはある?SIMは必要?~
続きを見る
19:00 夕食
夕食は
・アルベルゲで自炊
・アルベルゲのコミュニティディナー(15€前後~)
・街のバル
のいずれかになるでしょう。
節約するならアルベルゲで自炊。
多くのアルベルゲにはキッチンが完備されています。
冷蔵庫、調理器具、お皿、コップ、ナイフ、フォークなど食事に必要なものは揃っています。
注意ポイント
キッチンがないアルベルゲもあるので、事前にBuen Caminoアプリで確認しよう
食材はスーパーで購入しますが、たまに前の宿泊者が置いていったパスタなどの食材が残っていることも。
私も自炊しようとは思ったんですよ。
でもね、旅の前半は料理人ミゲル(チェコ人)が作ってくれて、後半は韓国ガールズが作ってくれたんです。
▽ミゲルが作ってくれたパエリア

美味しかったなぁ...。
大きな街ではバルやレストランで食べることが多く、小さな街では自炊(食べるオンリー)やコミュニティディナーが多かったです。
20:00 歓談
夕食後は歓談タイム。
はじめましての人たちともすぐに打ち解けられるのがカミーノマジック。

団らんの中に飛び込みで入っても皆ウェルカムでフレンドリー。
日本ではそんなに陽キャじゃないのに、ここでは私も陽キャになる。
話に夢中になり、もっと話していたい。
でも翌日も早起きして歩かなければいけないと思うと無理はできない。
後ろ髪を引かれる思いで寝るのでした。
22:00 就寝
「たくさん歩いたし、ベッドに入ったら即眠れる!」というわけにはいかず...
共同部屋という慣れない環境では中々眠りにつけませんでした。
さらに誰かがイビキをかきだすと、キツイ。
1人だけでもしんどいのにオーケストラが始まると、より辛い。
ポイント
イビキ対策として、耳栓を持っていこう
スマホでも見たいところだが、夜は真っ暗になるので、スマホが光っていると申し訳なくていじれない。
中々寝付けず翌朝に響いたことが何度あったか...。
▽いびきで笑ったエピソード
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参考スペイン巡礼日記⑧ | 7日目、27km踏破!ログローニョで最低のシャワーと最高の夜
続きを見る
1日の流れはこんな感じでした。
次の章からは注意点も説明していきますね。
休憩は取った方がいい

休憩をしなければその分早くアルベルゲに着くんじゃない?と思う方もいるでしょう。
巡礼をはじめて1~2日。
アルベルゲを予約していない焦りから、早く目的地に到着したくて休憩を取らずに歩き続けました。
それに一度休んでしまったら、立ち上がれないような気がして。
結果、疲れから後半バテてしまい、何度も止まってはその辺の草むらに座り込んでボーっとする羽目に。
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参考スペイン巡礼日記② | 1日目、ピレネー越えで肉体・精神ともに疲弊した話
続きを見る
適度にしっかり休んだ方が早く着いたことでしょう。
休憩はしっかり取る方が、個人的にはおすすめです。
安全にカミーノをするための注意点

病気や怪我なく安全に巡礼を終えるためには、決してムリはしないこと。
ムリして歩き、足を痛めリタイアした人も何人かいました。
私は無理して歩いた日もあったけど、何とか乗り切れた。
でも色んな人に聞くとそれは運が良かっただけのこと。
振り返ると何の知識や体力もないのに、あの歩き方は無謀だったと思う。
日数が許す限り1日の行程を短くしてもいい。
レストする日を何日か設けて休みながら歩いてもいい。
とにかく辛いのを我慢して歩くと後々響いてしまうので、無理せず歩きましょう。
なんなら辛い日はバックパック配送サービスを利用しても良いと思う。
私も利用しましたが、疲れが吹き飛ぶくらい楽でした。
利用方法などは下の記事に書いています。
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参考スペイン巡礼、バックパック配送サービスのメリット・デメリット
続きを見る
まとめ

スペイン巡礼での1日の過ごし方、なんとなくイメージできましたか。
もちろん紹介した時間帯は距離によって変わるけど、順序は変わりませんでした。
休憩を取りながらムリなく歩いて、その後の観光や仲間との交流も楽しんでくださいね。
Buen Camino!
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▼読んでいただきありがとうございます





