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スペイン巡礼 実体験・歩き方

スペイン巡礼後の旅行|約780km歩いた後にスペインとパリを旅して何を思った?

スペイン巡礼後、旅行

こんにちは、haggyです。

スペイン巡礼で約780kmを歩き、32日間+1日のレストを経てサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着。

その後、すぐに日本へ帰らず、そのままスペインに残り、トレド、セゴビア、コルドバ、マドリード、バルセロナを巡り、最後はフランスのパリへ。

巡礼中とはまったく違うスペインを見ることができました。

巡礼では目的地までの歩きがメインでしたが、巡礼が終わってからは、街を眺めたり、食事をしたり、買い物をしたり。

そして最後にパリへ行ったことで、ようやく旅の終わりを実感。

この記事では、約780kmのスペイン巡礼を終えた後、さらにスペイン5都市とパリを旅した私が、そのとき何を感じたのかを振り返ります。

スペイン巡礼で約780km歩いた。その後も旅は続いた

エスピノサ・デル・カミーノ、巡礼路

スペイン巡礼では、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、約780kmを歩きました。

32日間歩き、途中レオンという街で1日レスト。

毎日歩き、ようやく巡礼を終えたときは、涙・涙・涙・爆笑

「ん?」っと思った方は、日記を見るとわかります。

▶ゴールし号泣した日記を読む

その後、マドリードへ移動し、旅を続けます。

スペイン巡礼後

  • 32日間+1日レストでスペイン巡礼を歩いた
  • 巡礼が終わっても、まだスペインにいた
  • そのままスペインの街を巡った
  • 最後はパリへ

32日間+1日レストでスペイン巡礼を歩いた

毎日20~30km歩き、気づけば約780km。

あまりに途方もない長い距離を、自分の足で歩ききりました。

サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着したときは、「やっと終わった~」という気持ちと、「よくここまで歩いたな」という信じられない気持ちに。

そしてここからスペイン旅行の第2章が始まったのです。

巡礼が終わっても、まだスペインにいた

せっかくスペインまで来たのだから、巡礼だけで帰ってしまうのはもったいないと思い、旅をしました。

まずは電車でマドリードへ移動。

巡礼中は歩く旅でしたが、ここからは少しずつ、いつものひとり旅に戻っていきます。

そのままスペインの街を巡った

マドリード到着後、マドリードを拠点にトレド、セゴビア、コルドバを回りました。

▽トレド

トレド

そして、マドリードからバルセロナへ移動。

街を歩きながら建物を眺めたり、買い物をしたり、カフェやベンチで休憩したり。

完全にひとり旅モードになりました。

最後はパリへ

スペインを巡った後、向かったのはフランスのパリ。

というのも私の航空券は新千歳ーソウルーパリで取っていたから。

せっかくパリの航空券を取ったのなら、パリでも観光したいと考え、ラスト3日間はパリで過ごすことに。

▽エッフェル塔からの景色

エッフェル塔からの景色

約780kmを歩いた後に、さらにスペイン5都市とパリを巡る。

個人的に濃い旅になりました。

780km以上歩いた後の身体で観光してみた

ビリャレス・デ・オルビゴ、マネキン

巡礼中とは違い、観光では好きな場所へ行き、好きな時間に休むことができます。

それでも、移動や観光をすれば、結局またかなり歩くことに。

巡礼の疲れが溜まった身体に鞭うって観光しました。

そして、巡礼中にはなかった暑さや、ひとりになったことによる孤独も感じることに。

780km歩いた後の身体は

  • 巡礼が終わっても足は完全には回復していない
  • 巡礼が終わったのに、まだ歩く
  • 観光の歩き方は巡礼とは全然違う
  • 暑かった
  • 観光は楽しかった
  • でも孤独だった

巡礼が終わっても足は完全には回復していない

巡礼を始めた頃と比べると、身体は長距離を歩くことに慣れていました。

でも、32日間歩き続けていくうちに、疲労が蓄積されていきます。

特に足は、毎日歩いてきた疲れが相当残っていました。

「もう巡礼は終わったから、これからは楽な旅行」なんて軽く考えていましたが、実際には暑さと疲労との闘い。

余談ですが私の場合、巡礼を終えて1年ほど、歩き始めに踵が痛みました。

巡礼の8か月後に熊野古道を歩いたので、余計に治りが遅かったのかもしれませんが、それくらい個人的にはハードな旅だったのでしょう。

巡礼が終わったのに、まだ歩く

観光でも結局かなり歩きます。

街を歩いて観光地を巡り、駅まで移動し、ホステルへ行き、食事に出かける。

なんだかんだ毎日歩き回っていました。

観光の歩き方は巡礼とは全然違う

同じ「歩く」でも、巡礼と観光では全然違います。

巡礼は、目的の街まで歩くことが目的。

どれだけ景色がきれいでも、どれだけ疲れていても、基本的には目的地まで歩き続けなければいけません。

観光の場合は、気になる店があれば入れるし、疲れたらカフェで休む。

寄り道もしまくれる。

行きたい場所だけを選び、宿に戻ろうと思えば戻ることもできます。

暑かった

巡礼後の観光で大変だったのが暑さ。

巡礼中も暑い日はありましたが、巡礼を終えてから急激に暑くなりました。

しかも、建物に避難しても、クーラーが効いていない

唯一、マドリードのUNIQLOだけはひんやりして気持ちいい。

石畳の街や、日陰の少ない場所では、歩くだけでもかなり体力を使いヘロヘロに。

良い時期に巡礼を終えられて本当に良かったと、心から思いました。

観光は楽しかった

とはいっても、観光はやっぱり楽しかったです。

巡礼中は、なるべく早く宿に着きたいからと、通り過ぎるだけの場所もたくさんありました。

でも、巡礼後は建物をゆっくり見たり、気になるお店に入ったり、食べたいものを食べたり...。

自分が興味を持ったものを自由に楽しめました。

でも孤独だった

これまでのひとり旅では感じたことがないこと。

それは「孤独」

巡礼中は仲間がいて、途中で話をし、一緒に食事をしていました。

でも、巡礼が終われば、みんなそれぞれの場所へ帰っていきます。

元々ひとり旅は好きなのに、毎日のように誰かと話し、助け合っていた32日間の後だったからこそ、急にひとりになったときの静けさが寂しく感じました。

ホステルに泊まっても仲良く話せる人がいない。

道を歩いていても、"Buen Camino"と声を掛け合うことがない。

観光は楽しいのに、孤独も感じることもあった。

約780kmを歩いた後の旅は、身体だけでなく気持ちの面でも、いつものひとり旅とは少し違いました。

巡礼後に訪れたスペインの街

サグラダファミリア

巡礼後に訪れたスペインの街は、マドリード、トレド、セゴビア、コルドバ、バルセロナです。

巡礼中にもスペインのさまざまな街や村を通りましたが、巡礼後に訪れた5都市は、観光メインで周りました。

訪れた街

  • マドリード
  • トレド
  • セゴビア
  • コルドバ
  • バルセロナ

マドリード

マヨール広場

サンティアゴ・デ・コンポステーラを離れてまず向かったのがマドリード。

電車を降りてマドリードの駅に降り立った瞬間、それまで訪れた街とはまた違う、大きな都市だと気づかされました。

観光地だけでなく、お店やレストランも多く、人の多さや街の規模にも驚がく。

巡礼中は小さな村や街を通ることが多かったので、久しぶりに大都市を訪れたような感覚です。

食事や買い物を楽しめる場所も多く、巡礼中とはまったく違う過ごし方でした。

そして物価が高い。

トレド

スペイン、トレド

マドリードから日帰りで訪れたのがトレドという街。

「スペインに1日しか滞在しないなら、迷わずトレドへ行け」という言葉があるので、行ってみました。

石造りの建物が並び、細い道が続く旧市街。

なるほど、その言葉通り美しい街でした。

巡礼では自然の中を歩く時間も多かったので、歴史を感じる街並みをゆっくり歩けたのは新鮮でした。

セゴビア

スペイン、セゴビア

セゴビアもマドリードから日帰り旅行で訪れました。

セゴビアで印象に残っているのは大きなローマ水道橋。

実際に目の前に立つと、その大きさは圧巻。

巡礼中は、毎日次の目的地へ向かって歩いていたため、ひとつの建造物をじっくり見て過ごすことはあまりありません。

ゆっくり時間をかけて見て回れました。

コルドバ

コルドバ

コルドバは、スペインの中でもまた違った雰囲気。

これまで訪れた街とは少し違い、歴史や文化が混ざり合っているような独特の空気がある印象でした。

街を歩いているだけでも楽しく、巡礼後の旅の中でも印象に残っている街の一つです。

バルセロナ

グエル公園

スペインで最後に訪れたのがバルセロナ。

ガウディ建築を見て回り、海を楽しみ、サグラダ・ファミリアを見学。

これまで訪れた街とはまた違う雰囲気があり、同じスペインでも本当にいろいろな表情があるのだと感じました。

5つの街を巡ってみて感じたのは、スペインは本当に広く、地域によって違う楽しみ方があるということ。

まだまだスペインを知るには足りないけれど、色んな街を訪れることができ、様々な面を知ることができました。

巡礼後のスペインは、巡礼中とは全然違って見えた

ガウディ建築

同じ国を1か月以上かけて歩いてきたにもかかわらず、巡礼が終わってから訪れたスペインは、まるで別の国のように感じました。

巡礼中は、とにかく毎日歩くことが中心。

巡礼後は、見たいものを見て、食べたいものを食べて、買い物をして、疲れたら休む。

当たり前の観光なのですが、32日間歩き続けた後だったからか、その自由さがとても新鮮でした。

スペイン観光

  • 巡礼中は「歩くこと」が目的だった
  • 観光では街を見る余裕があった
  • 食事を楽しむ余裕もあった
  • 買い物を楽しめた
  • 同じスペインでも旅の楽しみ方が違った
  • やっぱりティント・デ・ベラーノを堪能

巡礼中は「歩くこと」が目的だった

巡礼中は毎日、目的地まで歩くことが基本でした。

朝起きて準備をし、バックパックを背負って歩き始める。

途中で休憩しながら、次の宿泊地を目指す。

もちろん、景色を見たり、街を散策したりすることもありました。

でも、昼過ぎには宿泊先に到着しておきたいところ。

・「この街をもっとゆっくり見たい」と思っても、そのまま通り過ぎることも

・少し寄り道をすることで、歩く時間が延びてしまう。だからなるべく寄り道はしない

・「この街には何があるのかなぁ」と思っても、調べる余裕がない

巡礼では旅しているようで、歩くことが旅の中心だったように思います。

観光では街を見る余裕があった

巡礼後の観光では、その日にどこまで進むか考える必要がありません。

気になる建物があれば立ち止まり、路地が気になれば入ってみる。

巡礼後は、ただ目的地に向かって歩くのではなく、街を見るために歩く

巡礼とは違う楽しさがありました。

食事を楽しむ余裕もあった

巡礼中は、「食べたい物があっても、今いる街にはない」というもどかしさがありました。

しかし、巡礼が終わった後の旅では、気になるレストランに入ったり、ゆっくり食事を楽しんだりできます。

大きな街に滞在していたので、巡礼中よりは食べ物の選択肢が広がったのが嬉しかった
※それでも焼き鳥が食べたいだの、刺身が食べたいだのブーブー言ってたけど...。

▽バルセロナのタパスバルで食べたフォアグラと肉のマリアージュ。これが最高に美味しかった

バルセロナ、タパスバル

買い物を楽しめた

巡礼中は、買い物といえば食べ物や日用品だけでした。

お土産はガマン。

なぜなら、買ったものは基本的に自分で持って歩かなければならないからです。

「これかわいいな」と思っても、11kgのバックパックに入れ、さらに重くするのはムリ。

でも、巡礼が終われば話は別。

毎日何十kmもバックパックを背負って歩く必要はありません。

街を歩きながらお土産を見たり、気になるものを買ったりする余裕ができました。

▽マドリードのPRIMARK(ファストファッションブランド)

マドリード、PRIMARK

巡礼中にはなかった、普通の旅行らしい楽しみを取り戻したような感覚でした。

同じスペインでも旅の楽しみ方が違った

巡礼中も、巡礼後も、同じスペインを旅していました。

でも、私にとってはまったく違う旅。

巡礼中は自然の中を歩き、小さな村に泊まり、次の目的地を目指す毎日。

巡礼後は、歴史ある街を歩き、観光名所を見て、文や歴史に触れる。

どちらが良いということではありません。

ただ、同じスペインでも、旅の目的が違うだけで、見える景色も楽しみ方もこんなに変わるのかと思いました。

ホームシックになりまくりましたが、今思うと、巡礼だけで帰国せず、そのままスペインを旅してよかったと思っています。

やっぱりティント・デ・ベラーノを堪能

巡礼後も変わらず楽しんだのが、ティント・デ・ベラーノ

※赤ワインを炭酸で割ったもの

巡礼中にも何度も飲み、「歩き終わった後の一杯」として最高の時間を満喫しました。

いや、たまに歩いているときの休憩でも飲んでたな...。

でも、巡礼後は街を歩き、観光をして、疲れたら休憩。

そんなときに飲む冷たいティント・デ・ベラーノも、やっぱり最高でした。

▽バルセロナにて

バルセロナ、ティント・デ・ベラーノ

巡礼中に飲んだ一杯には、「今日も歩き切った」という達成感がありました。

巡礼後に飲む一杯には、「暑いなか歩き回ってスペインを観光している」という別の満足感がありました。

そしてスペインを離れる日が近づくにつれ、「もうすぐティント・デ・ベラーノ生活が終わってしまう」と寂しい気持ちになったのを覚えています。

巡礼後に訪れたトレド・セゴビア・コルドバ・マドリード・バルセロナ

マドリード

約780kmも歩いた後なんだから、ゆ~っくり休み休み旅をすればいいと思いますよね。

でも「スペインなんてそう頻繁に行けるものではないから、行きたいところは全部行っておきたい!」と欲張った私。

というわけで、巡礼が終わっても、ひたすら歩いていました。

それぞれの街で私が実際にしたことを簡単に紹介しますね。

トレドでしたこと

トレドでは、まず街そのものを歩くことを楽しみました。

細い道が入り組んだ旧市街は、目的地を決めずに歩いているだけでも楽しい場所です。

トレド、街並み

巡礼中は、毎日「次の宿泊地まで歩く」という明確な目的がありました。

でもトレドでは、「この道はどこにつながっているんだろう」と思いながら、自分のペースで歩けます。

暑さにやられ、休みながら旧市街や博物館などを回りました。

セゴビアでしたこと

セゴビアでは、街を歩きながら観光名所巡り。

特に印象に残っているのは、やはり巨大なローマ水道橋でしょう。

実際に見ると、その大きさに驚きます。

また、アルカサルという白雪姫のモデルになったお城も行きました。

セゴビア、アルカサル城

巡礼を終えた人間が、観光のために歩きまくる。

なかなか学習能力がありません。

コルドバでしたこと

コルドバでも街歩きと観光をエンジョイ。

巡礼中に通ってきたスペイン北部とは、また違った雰囲気を感じられた街です。

そして、暑かった。

巡礼中も暑い日はありましたが、それとは比べ物にならないくらい。

そんななか、メスキータや白い壁に色とりどりの花が飾られた花の小径などを観光。

▽メスキータ

コルドバ、メスキータ

トレドもセゴビアもコルドバも、観光地が狭いエリアにギュッと詰まっているので、歩きでの移動でした。

狭いエリアとはいえ、日常よりもだいぶ歩きます。

「今日は何km歩く」という目標はないものの、観光地を見ようと思えば結局歩く。

「巡礼が終わったのに、まだこんなに歩いている。しかも暑い、あぁ休みたい。どこかベンチはないか?」

と、心の中で何度もボヤいていました。

マドリードでしたこと

マドリードでは、これまでとは違う大都市ならではの楽しみ方ができました。

巡礼中は小さな村や町を歩くことが多かったため、人の多さや街の規模だけでも新鮮です。

観光地を巡るだけではなく、街を歩いたり、食事をしたり、買い物をしたり。

▽ログローニョで食べたマッシュルーム料理が忘れられなくて

マドリード、マッシュルーム料理

▽ソフィア王妃芸術センターにあるピカソのゲルニカ。念願だった。

ソフィア王妃芸術センター、ゲルニカ

「今日は絶対にここまで行かなければならない」という予定に縛られず、そのとき自分がしたいことをしながら過ごしました。

ただし、マドリードでもガッツリ歩きます。

大都市なので、駅も広いし、観光地も離れているし、人も多い。

あれだけ「もう歩きたくない」と思ったこともあるのに、結局観光でも歩く。

旅が好きな人間というのは、たぶんこういうものなのでしょう。

バルセロナでしたこと

スペイン旅行の最後を飾ったバルセロナ。

バルセロナでは、ガウディの建築物巡りや海、買い物を楽しみました。

▽ガウディの建築、カサ・バトリョ。日本語オーディオを借りてどっぷりガウディのお勉強

バルセロナ、カサ・バトリョ

スペイン巡礼では一度も見ることがなかった海。

とうとうバルセロナで海を見れて感無量。

バルセロナ、港

また、バルセロナでは巡礼仲間で札幌出身の友達と再会し、パエリアを食べ、買い物を楽しんだのでした。

最後にパリへ

パリ、凱旋門

観光は楽しいけど、常に頭の片隅にあったのは「日本に帰りたい。レバー串が食べたい」でした。

そしてとうとう、旅の終着地パリ。

3日ほど滞在し、観光しました。

最後にパリへ

  • スペインを離れてパリへ
  • 巡礼の終着点とは違うパリ
  • パリまで来て、旅の終わりを感じた
  • 早く日本に帰りたかった

スペインを離れてパリへ

バルセロナから格安航空でパリへ。

パリと言えばルーヴル美術館。

ところが、パリ到着2週間前にチケットを取ろうとしたところ、3日とも売り切れで行けなかったのです

ガッカリはしましたが、パリでは嬉しいことが。

巡礼ではアルベルゲ、マドリードやバルセロナではホステルに泊まり、共同部屋での生活でした。

しかし、パリは最後だからとホテルに滞在

プライベートルームにプライベートバスルーム。

幸せでした。

巡礼の終着点とは違うパリ

サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着したときは、明確な「ゴール」がありました。

何週間も歩き続けた先にある大聖堂。

そこへ到着した瞬間は、言葉では表現しにくい特別な感覚がありました。

でもパリは、巡礼のような終着点ではありません。

約780km歩いた先にあったサンティアゴとは違い、あくまでも飛行機や移動手段を使って到着した普通の観光地。

▽セーヌ川

パリ、セーヌ川

それでも、パリに到着したとき、今回の旅が本当に終わりに近づいていることを感じました。

巡礼を終えたときには、まだスペイン旅行が残っている。

スペイン旅行が終わっても、まだパリが残っている。

でも、パリまで来ると、その先には日本へ帰る予定しかありません。

ようやく、「この長い旅も終わるんだな。やっとレバー串が食べれるんだな」と思いました。

パリまで来て、旅の終わりを感じた

旅の最初は、

本当に歩き切れるのか

足は大丈夫なのか

なんて心配しつつスタートしたスペイン巡礼。

それが終わり、スペインを旅し、気づけばパリへ来ました。

巡礼中は1日を無事に終えることに精一杯で、旅全体の終わりを考える余裕はあまりなかったように思います。

でも、パリに到着してからは、

「ああ、もうすぐ日本に帰れるんだ。早く居酒屋行きたい」

ばかり考えていました。

パリ、エッフェル塔

長い旅は楽しかったし、スペイン巡礼を歩いて本当によかったと思っています。

スペイン各地を旅できたことも、最後にパリまで来たことも、すべていい思い出です。

ただ、巡礼序盤で抱いた日本食への気持ちは、日に日に強くなっていき、パリで最高潮に。

早く日本に帰りたかった

旅が嫌になったわけではありません。

スペインもパリも楽しかったです。

特にパリでは偶然見つけた縁日博物館が最高にエモかった。

移動式遊園地のようなレトロさと、パリならではの華やかさが入り混じった雰囲気にすっかり私の心はズッキューンされたのです。

▽縁日博物館

パリ、縁日博物館

でも、「日本に帰りたい」ばかり考えていました。

温かいシャワーを浴びて、好きなものを食べて、何も予定を気にせず過ごす。

そんな普通の日常が恋しくてたまりませんでした。

「旅行が好きなら、いつまでも旅をしていたいんじゃないの?」

と思う人もいるかもしれません。

でも、この旅で、私の場合は違うと気づかされました。

旅が楽しいからこそ、しっかり旅を楽しみ切った後に、日本へ帰るのが一番いいんです。

そんなわけで海外移住はムリだと、この旅で悟りました。

780km歩いた後の旅はいつものひとり旅とどう違う?

パリ、モンパルナスタワー

私は元々ひとり旅が好きです。

旅行前には行きたい場所を調べ、限られた時間の中で「せっかく来たのだから、できるだけいろいろ見たい」と詰め込みまくるタイプでした。

でも、約780kmを歩いた後の旅では、少し違っていました。

確かに行きたいところを詰め込みすぎた感はありましたが、疲れたら休めるよう、無理ない行程にしました

あ、でも780km歩いたから急に悟りを開いたわけではありません。

ただ、毎日ひたすら歩き続けた経験は、その後の旅の仕方にも少し影響していたように思います。

約780km歩いて

  • 歩いたからこそ、旅を急がなくなった
  • 観光地を全部回らなくてもいいと思えた
  • 疲れたら休めばいいと思えるようになった

歩いたからこそ、旅を急がなくなった

巡礼中は、ひたすら目的地に向かって歩くの繰り返し。

初日は早く目的地に着きたいからと、休憩を入れないつもりで歩いていました。

でも休憩を挟まないと余計に疲れてしまい、結局歩くペースが遅くなる。

そんな失敗をし、徐々に自分のペースで歩けるようになってきました。

巡礼後の旅行もそう。

以前なら、「せっかく来たから、とりあえず有名どころはおさえておかないと」と予定を詰め込んでいたかもしれません。

でも、巡礼後はそこまで詰め込む気になれませんでした。

確かに今回も行きたいところは全て行きました。

でも、本当に行きたいスポットを厳選して回ったのです。

そして、「余白」を大事にしました。

・街を歩いていて気になる場所があれば立ち止まる

・カフェで休みたくなったら休む

・「次の場所へ行かなければ」と焦らない

780kmを歩いた後だからこそ、旅まで急ぐ必要はないと思えたのかもしれません。

観光地を全部回らなくてもいいと思えた

先ほども書きましたが、旅行をすると、「せっかく来たのだから有名な場所は全部見ておきたい」と思いがちです。

私もそうでした。

事前に調べて、行きたい場所をリストにして、できるだけ多く回ろうとする。

でも、巡礼後は「有名どころに限らず、興味を持った場所に行くようにしよう。」と思うように。

有名な観光地をすべて制覇したからといって、その旅が良い旅になるとは限りません。

もしかしたら、有名どころ以外のスポットで琴線に触れるスポットがあるかもしれない。

そう思えるようになりました。

とはいえ、気になる観光地を見つけると、やっぱり行きたくなるのですが。

そこは、なかなか変わりません。

でもパリの縁日博物館は行って良かった。

パリ、縁日博物館

疲れたら休めばいいと思えるようになった

巡礼では、身体が疲れていても歩かなければ宿に着けません。

でも、無理しないことも大事なので、巡礼中は、自分の身体と相談することの大切さを何度も感じました

巡礼後の観光でも、その考え方は継続。

例えば暑くて歩くのが辛くなったとき。

巡礼前の私なら、「このくらいでへばるなんて、だらしない人間だ」と自分を律していました。

だけど、巡礼を経験して、180度考えが変わったのです。

疲れたらカフェに入るかベンチで休む。

だって熱中症にならないことの方が大事だもん。

予定どおりに進まなくても、別に大きな問題ではありません。

約780kmを歩いたからといって、突然人生の達人になったわけではありません。

今でも旅行前には、行きたい場所をたくさん調べます。

予定も立てます。

そして、結局また歩きすぎることもあります。

ただ、以前より少しだけ、「全部できなくてもいい」「疲れたら休めばいい」と思えるようになりました

スペイン巡礼の後に続いた旅は、そんな小さな変化に気づかせてくれた時間でもありました。

スペイン巡礼で得たものや気づいたことは下の記事にまとめています。

スペイン巡礼、人生変わる
参考スペイン巡礼で人生は変わる?32日歩いて私が得たもの・気づいたこと

続きを見る

巡礼+スペイン旅行+パリを経験して

セゴビア

スペイン巡礼で32日間以上歩き続けた後は、「もういいだろう」と思うくらい疲れていました。

それでも、そのままスペインの街を旅し、最後はパリから帰国。

「早く家に帰りたい」と思ってはいたけど、スペインとパリへ行って良かったと思っています。

なぜなら巡礼だけでは味わえなかったスペインがあり、巡礼を終えた後だったからこそ感じたこともあったから。

巡礼+スペイン旅行+パリ

  • 巡礼だけで帰国しなくてよかった
  • 巡礼後だから楽しめたスペインがあった
  • 次はポルトガルへ行きたい

巡礼だけで帰国しなくてよかった

巡礼を終えた直後は、ヘトヘト。

・もう歩かなくていい

・毎朝早起きしなくていい

・明日の目的地まで何kmあるか考えなくていい

そんな解放感もありました。

ホームシックにもなっていたので、もし巡礼を終え、そのまま日本に帰っていたとしても、それはそれで満足していたでしょう。

でも、巡礼後にトレド、セゴビア、コルドバ、マドリード、バルセロナを旅し、最後にパリまで行ったことで、より思い出深いものになりました。

巡礼ではじっくり楽しめなかった観光ができたからです。

巡礼後だから楽しめたスペインがあった

巡礼後のスペイン旅行では、街を見る余裕がありました。

・美術館や博物館へ行く

・買い物をする

・カフェでゆっくりする

・おいしいものを食べる

巡礼中にもスペインの食事や景色を楽しんでいましたが、巡礼後はまた違った楽しみ方ができました。

「今日は何km歩かなければならない」という目的がない。

疲れたら休める。

行きたい場所だけ行けばいい。

当たり前の観光旅行が、なんだかとても自由に感じました。

約780km歩いた後だったからこそ、普通に街を観光することの楽しさを改めて感じられたのかもしれません。

次はポルトガルへ行きたい

今回の旅ではスペインをたくさん旅しましたが、まだ見たことのない場所は世界中にたくさん。

ポルトガルも、そのひとつです。

ポルトガル観光もしたいけど、やっぱりメインはポルトガル人の道を歩くこと。

フランス人の道に次いで人気のルートで、海が見れるのだとか。

本当に不思議なもので、カミーノ中は頑なに「もう二度と歩かない」と皆に言っていたんです。

重いバックパックを背負って、暑い中を歩き、足が痛くなっても目的地を目指す。

個人的には想像以上にしんどかったのです。

むしろ、何度も「なんでこんなことをしているんだろう」と思いました。

「俺は巡礼なんて絶対ムリだから行かないわ~」と言い、日本で日常生活を送る夫をうらやましくも思っていました。

それなのに、終わってしばらくすると、また歩きたくなるもので。

8か月後にはデュアルピルグリムを得るために、熊野古道を歩きました。

熊野古道は同じ巡礼でもカミーノとは全然違います。デュアルピルグリムを含めて、下の記事に詳しくまとめました

熊野古道、スペイン巡礼
参考熊野古道とスペイン巡礼を両方歩いて比較|距離・宿・食事・しんどさの違い

続きを見る

スペイン巡礼前は最初で最後の歩く旅だと思っていました。

でも、あの32日間の経験は、ものすごく強烈で。

思った以上に「絶景を楽しみながらロングウォークする旅」は世界中にあることを知り、機会があれば歩いてみたいと思ったのです。

旅やロングウォークへの欲は、スペイン旅行を通してさらに強くなったのかもしれません。

まとめ|780km歩いた後も、私の旅は終わらない

トレド、旧市街

サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着したとき、長かった巡礼は終わりました。

でも、私の旅そのものはそこで終わりません。

巡礼を終えた後もスペインに残り、いくつかの街を訪れ、最後はパリまで足を延ばしました。

約1か月歩き続けた後とは思えないほど、その後もよく移動したと思います。

巡礼だけでも十分に濃い旅でしたが、その後にスペインを旅し、最後にパリまで行ったことで、今回の旅はさらに忘れられないものになりました。

巡礼を終えて

  • スペイン巡礼の後に5都市を旅した
  • 最後はパリまで足を延ばした
  • 巡礼と観光はまったく違う旅だった
  • 全部含めて、忘れられない旅に

スペイン巡礼の後に5都市を旅した

スペイン巡礼を終えた後、私はトレド、セゴビア、コルドバ、マドリード、バルセロナの5都市を旅しました。

巡礼中は毎日歩き、次の町へ向かい、また翌日も歩く。

観光よりも、歩くことそのものが旅の中心でした。

しかし、巡礼後は街を歩き、観光地を訪れ、好きなものを食べて、買い物をする。

疲れたら休み、行きたい場所へ行く。

同じスペインにいても、巡礼中とはまったく違う過ごし方です。

「目的地まで歩かなくていい」解放感がありました。

とはいえ、結局観光でもかなり歩いていましたが...。

最後はパリまで足を延ばした

スペインでの旅を終えた後、最後に訪れたのがパリでした。

往復の航空券ともにパリ発着だったため、私にとってパリは巡礼の最初と終わりの地点です。

そして、パリに着いた頃には、旅が終わることを実感していました。

同時に、かなり日本に帰りたくなっていました。

巡礼と観光はまったく違う旅だった

スペイン巡礼と、その後の観光旅行。

どちらもスペインを旅していたことには変わりません。

でも、私にとってはまったく違う旅でした。

巡礼では、毎日歩くことが中心です。

目的地まで何kmあるのかを考え、身体の状態を確認しながら歩く。

宿に着いたら、シャワーを浴びて、洗濯をして、翌日の準備をする。

ときには足が痛くても歩き、暑さに苦しみながら次の町を目指す。

観光では、行きたい場所を選び、自分の好きなように過ごせます。

疲れたらカフェで休み、気になる店があれば入る。

「今日はここまで歩かなければならない」という決まりもなし。

巡礼を経験した後だったからこそ、観光旅行の自由さや気楽さを、強く感じられた気がします

どちらが良かったということではありません。

巡礼には巡礼の楽しさがあり、観光には観光の楽しさがありました。

今回の旅では、その両方を経験できたことが大きかったです。

全部含めて、忘れられない旅に

約780kmを歩いたスペイン巡礼。

その後に訪れたスペインの5都市。

そして最後のパリ。

これまで経験したことのないほど長く、濃い旅になりました。

巡礼中には、何度も「目的地まであとどのくらい歩けばいいんだろう」と一喜一憂。

足は痛み、重いバックパックを背負いながら「もっと荷物を減らせばよかった」と後悔したこともあります。

それでも巡礼が終わると、また歩きたいと思えるから不思議。

そして、巡礼後にスペインを旅して本当によかったと思っています。

観光地を訪れたこと。

街を歩いたこと。

おいしいものを食べたこと。

ティント・デ・ベラーノを飲んだこと。

すべてが、スペイン巡礼だけでは終わらない、今回の旅の大切な思い出です。

そして私の旅はまだまだ続きます。

巡礼後は、中国、ベトナム、熊野古道、香港、イギリス、韓国を旅することに。

まだまだ私の旅は終わりません。

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スペイン巡礼後、旅行

スペイン巡礼 実体験・歩き方

2026/9/2

スペイン巡礼後の旅行|約780km歩いた後にスペインとパリを旅して何を思った?

こんにちは、haggyです。 スペイン巡礼で約780kmを歩き、32日間+1日のレストを経てサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着。 その後、すぐに日本へ帰らず、そのままスペインに残り、トレド、セゴビア、コルドバ、マドリード、バルセロナを巡り、最後はフランスのパリへ。 巡礼中とはまったく違うスペインを見ることができました。 巡礼では目的地までの歩きがメインでしたが、巡礼が終わってからは、街を眺めたり、食事をしたり、買い物をしたり。 そして最後にパリへ行ったことで、ようやく旅の終わりを実感。 この記事では、 ...

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スペイン巡礼、バックパック

スペイン巡礼 準備・持ち物

2026/8/26

スペイン巡礼のバックパックは何L?32日間歩いたから言える選び方と失敗談

こんにちは、haggyです。 スペイン巡礼の持ち物も気になるけど、そもそもバックパックの大きさも悩みますよね。 私はこれまでバックパックの旅をしたことがなく、且つ巡礼での荷物は少ない方がいいと聞いていたので、 ・何Lあれば足りるのか ・どのくらいの重さなら大丈夫なのか いろいろ考えました。 しかし、あれこれ悩んだくせに荷物が重くなり、だいぶ苦しめられることに。 毎日20km以上歩いていると、荷物の重さがじわじわ身体に響いてきます。 「もっと荷物を減らせば、こんなに辛くなかったのに」というのが正直な感想。 ...

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スペイン巡礼、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、その後

スペイン巡礼 実体験・歩き方

2026/8/20

【最終回】スペイン巡礼34日目、サンティアゴ・デ・コンポステーラ2日目とその後

こんにちは、haggyです。 笑いと涙が詰まったゴール翌日、サンティアゴ・デ・コンポステーラにもう1泊。 この日は巡礼仲間とランチし、観光などを楽しんだ。 しかし、これまで仲間と一緒にワイワイし、地元民の優しさに触れて歩き続けてきたが、一気に現実に引き戻されることに。 何がそうさせたのか、この日を振り返っていこう。 ▶スペイン巡礼日記、最初から読む スペイン巡礼を経験して これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。 でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。 そして私はポンコツす ...

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スペイン巡礼、人生変わる

スペイン巡礼 実体験・歩き方

2026/8/14

スペイン巡礼で人生は変わる?32日歩いて私が得たもの・気づいたこと

こんにちは、haggyです。 スペイン巡礼へ行く前、「人生が変わる旅」という言葉を何度も見聞きしました。 「本当に変わるのかなぁ?でも変わったらいいな」と半信半疑、でもちょっぴり期待を込めてフランス人の道を歩き始めたのを覚えています。 実際スペイン巡礼を無事に終えましたが、思ったほど人生が劇的に変わったわけではありません。 幸運がもたらされるわけではないし、巡礼きっかけで大金を生み出すこともなかったです。 でも、考え方や価値観は確実に変わりました。 ・世界中の巡礼者との出会い ・人の優しさに何度も助けられ ...

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スペイン巡礼、サンティアゴ・デ・ コンポステーラ

スペイン巡礼 実体験・歩き方

2026/8/22

スペイン巡礼33日目、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ|号泣と爆笑で忘れられない1日に

こんにちは、haggyです。 フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ約780km歩く巡礼もいよいよ最終日。 初日のピレネー越えで早くも挫けそうになりながらも、よく歩き続けられたと自画自賛。 最終日のこの日は、号泣と爆笑が入り混じった思い出深い日になった。 それでは振り返っていこう。 ▶スペイン巡礼日記、最初から読む スペイン巡礼を経験して これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。 でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。 そして ...

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