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スペイン巡礼 実体験・歩き方

【最終回】スペイン巡礼34日目、サンティアゴ・デ・コンポステーラ2日目とその後

スペイン巡礼、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、その後

こんにちは、haggyです。

笑いと涙が詰まったゴール翌日、サンティアゴ・デ・コンポステーラにもう1泊。

この日は巡礼仲間とランチし、観光などを楽しんだ。

しかし、これまで仲間と一緒にワイワイし、地元民の優しさに触れて歩き続けてきたが、一気に現実に引き戻されることに

何がそうさせたのか、この日を振り返っていこう。

▶スペイン巡礼日記、最初から読む

スペイン巡礼を経験して

これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。

でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。

そして私はポンコツすぎた。。。

2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。

フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。

日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。

毎日が宝物のような日々。

人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。

汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。

・海外旅行の体験談を読みたい方

・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方

・スペイン巡礼をしようか迷っている方

が楽しめて参考になるように日記を綴っています。

【最終回】スペイン巡礼34日目、サンティアゴ・デ・コンポステーラ2日目

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂、内部

無事にゴールした達成感と安堵からか、記憶が飛ぶまで飲んだ前日

さっそくもう巡礼ではないことを突き付けられることに。

うるさい宿泊客

お酒が入り、ホステルでぐっすり眠っていたが、夜中に大きな音がして目が覚めた。

音楽祭から帰ってきた2人組の女性が、荷物を片付けながら大きな声で話していたのだ。

声を抑えて話すこともなければ、ビニール袋はガサゴソ音を立て、ロッカーの扉はバンと閉める...。

AM2時か3時頃だったと思う。

翌日にもこの2人組に悩まされることになるのだが、巡礼では当たり前だった周囲への配慮がここにはなかった。

突然巡礼とは違う環境に放り出され、戸惑いが全開。

でもこれが普通なのだ。

一気に現実に引き戻された気がした。

巡礼でどのような配慮をすればよいかについては、下の記事にまとめているので参考にしてね。

スペイン巡礼、アルベルゲ、マナー
参考スペイン巡礼のアルベルゲマナー|知らないと困るルールと注意点まとめ

続きを見る

韓国ガールズと最後のランチ

お昼に韓国ガールズのチーヨン&タユンとランチすることになっていた。

指定されたカフェへ行き、二人の笑顔を見た途端ホッとする。

ドリンクとパンをオーダー。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ、カフェ

テーブルが低く食べにくいということで、席の移動を申し出たら横並びの席だった。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ、カフェ、パン

前日の2次会や巡礼の振り返りで、話が盛り上がる。

でも、頭の片隅に常にあるのは今後のこと。

「これが最後だね」としんみりしながら食べる。

そうなのだ。これが本当に最後の最後なのだ。

ハグをし、写真を撮って2人と別れた。

外はしとしと雨が降っていた。

でもチーヨンとは巡礼3か月後に日本で、タユンとは巡礼9か月後に日本、さらにソウルでも会えた。

だから最後ではないんだけどね。

韓国人カップルと再会

サンティアゴ・デ・コンポステーラ市内を観光がてらブラブラする。

どこへ行くにも大聖堂前の広場を通るのだが、いつ行っても広場では、ゴールを喜ぶ人たちが写真を撮っていた。

残念ながら知っている人はいない。

カミーノはフランス人の道だけではないのだ。

様々なルートを歩いていた人たちが、一挙にサンティアゴ・デ・コンポステーラへ集まってくる。

知っている人を見かけるのが奇跡なのかもしれない。

そんなことを考えていると、韓国人カップルから連絡が来た。

カフェでお茶をしているから最後に会わないか?と。

二人とはサリアで会って以降、見かけなかった。

どうしているか気になっていたので、連絡が来て嬉しい。

急いでカフェへ向かった。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ、ボンサイカフェ

彼らは翌日からマヨルカ島へ行くことになっていた。

巡礼の後のリゾート地、羨ましい!!

偶然の再会

カフェを出て、2人とアラメダ公園へ行く。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ市内や大聖堂を一望できるスポットとして有名だ。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ、アラメダ公園

写真を撮っていると、見たことがある女性が歩いてくる。

よく見るとボアディージャ・デル・カミーノのアルベルゲで出会った日本人女性だった。

スロバキア人のマチョが初対面で「chin chin」と言った相手だ。
▽そのときのエピソードはこちら

スペイン巡礼、ボアディージャ・デル・カミーノ
参考スペイン巡礼14日目、ホンタナスからボアディージャ・デル・カミーノへ | 再びお腹に異変が

続きを見る

同じ時間に、巡礼路ではない場所で会うなんてビックリ。

レオンで一緒に夜ご飯を食べたAさんも一緒にゴールしたという。

ミサに参加した後、夜ご飯を食べることになっているから一緒にどう?と誘っていただいた。

こういうお誘いはとってもありがたい。

夜に会うことを約束し、別れた。

韓国人カップルと街をブラブラし、バルで一杯やることに。

ティント・デ・ベラーノを注文したら、パンとトルティージャがついてきた。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ、バル

こちらはお馴染みのタコ料理。

いくら食べても飽きない。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ、タコ料理

小一時間ほど二人と会話し、最後はお互いの旅が素晴らしいものになるよう願ってお別れした。

これで彼らと会うのも最後だ。

お互いを想い合う、笑顔がステキなカップルだった。

もう会えないと思うと本当に寂しい。

巡礼の1年後、彼らの結婚式に参列したことで再会できた。

リョウスケと訪れたのだが、我々の参加をとても喜んでくれ、たくさん話せた。

ミサとボタフメイロ

巡礼では一度も教会のミサに参加することはなかったが、巡礼を締めくくる意味でも参加してみることにした。

ミサに参加するのは人生初なので、周りの人の言葉や動きに合わせる。

ハイライトはボタフメイロと言ってもいいだろう。

ボタフメイロ

ボタフメイロとは、大聖堂内にある巨大な香炉のこと。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ、ボタフメイロ

ミサの終盤、天井から吊るされている香炉を、係の人たちがロープで大きく振り動かすのだ。

白い煙と香りが大聖堂いっぱいに広がる光景は、とても迫力がある。

巡礼の旅の最後に、ぜひ見ておきたい印象的な光景のひとつといってもいいだろう。

注意ポイント

ミサの度にボタフメイロが振られるわけではないので要注意

ディナー

ミサでディナーする方々に会えたので、大聖堂前で記念写真。

大聖堂前には、なんとタユンがいた。

さっきギュッと抱き合ってさよならしたのに、また会えた!嬉しい!

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂前で集合写真

ディナーメンバーとタユンと記念写真。

ディナーメンバーの中にははじめましての人もいて、挨拶をする。

とてもフレンドリーで素敵な方だったが、この輪の中にリョウスケがいないことに少ししんみりしてしまった。

最後に大聖堂の写真を撮る。

780km歩いてここまで来たんだから、何枚撮ったっていい。

晴れた日のサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

タユンと別れ、夜ご飯へ。

お店はどこも混んでいて、中々入れない。

やっと見つけて入ったお店で食べたマテ貝。

マテ貝

私にとってマテ貝は人生初。

北海道ではあまりメジャーじゃない。

私は貝の甘味が苦手で、ゴリゴリに火を通さないと食べられない。

この料理は火を通しているだろうが、少し心配だ。

しかし、食べてみると貝独特の甘みはなく、ちゅるんと食べられる。

新たな食材と出会った瞬間だった。

違和感

レストランを出て2軒目を探すも、まだまだ混雑していてどこも空いていない。

翌日は朝早い電車でマドリードへ行くので、ホステルへ戻ることにした。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ、街並み

サンティアゴ・デ・コンポステーラで2泊して感じたことがある。

これまで巡礼で通ってきた街は、巡礼者にフレンドリーな街だった。

しかし、サンティアゴ・デ・コンポステーラは巡礼者も多いが、一大観光都市。

地元民をはじめ、巡礼者以外の観光客も多い。

巡礼で感じた地元の人々の明るさやフレンドリーさ、温かさがないように思えた。

というのも、これまで巡礼という同じ目的を持った人たちと、それを迎える人たちと接しながら歩いてきた。

目的を共有して歩く仲間と、それを理解している人たちだからこそ、どこか温かい空気感の中で過ごしていたように思う。

しかし、サンティアゴ・デ・コンポステーラにはその空気感がない。

だけどそれが当たり前なのだ。

あまりにも巡礼のぬくぬくとした雰囲気に慣れてしまっていただけだ。

サンティアゴ・デ・コンポステーラでも多くの仲間と過ごしたけど、一人で過ごす時間はどこか寂しかった。

こんなんで、この先ひとり旅ができるのだろうか。

巡礼その後~帰国

サグラダファミリア

ここからは巡礼翌日から帰国までを綴っていこうと思う。

サンティアゴ・デ・コンポステーラで2泊した後、朝早い電車でマドリードへ行くことになっていた。

駅が異様

電車はAM7:48発。

7:00頃にサンティアゴ・デ・コンポステーラ駅に到着すると、多くの若者が地べたで寝ていた

サンティアゴ・デ・コンポステーラ駅

音楽祭の参加者だろう。

寝ている人の多くが若者だった。

その異様な光景に、さっそくアウェイ感を抱いた。

巡礼ではこんな光景に遭遇することはなかったのに...。

久しぶりの乗り物

電車は順調にマドリードへ向かう。

サンティアゴ・デ・コンポステーラからマドリードへの列車

思えばこの1か月ちょっと、乗り物に乗っていない。

レオンで1日レストしたときも、歩いて観光していた。

「あぁもうこんなに歩かなくていいんだ!」と解放感を抱くと同時に、少し寂しくもあった。

大都会

マドリードに到着するとたくさんの巡礼者が降りていた。

その中に、サンティアゴ・デ・コンポステーラのバーで一緒に過ごしたドイツ人女性マヌエラもいた。

彼女はすぐにドイツへ戻るという。

マドリードは、巡礼で通過したどの街よりも人が多かった。

▽マヨール広場

マヨール広場

誰も私を知らないし、気にもかけない。

人混みの中には巡礼者もいるのだろうけど、紛れてわからない。

ここには笑顔で"Buen Camino!!"と挨拶してくれる人がいない。

当たり前だけど、それがすごく寂しかった。

これまでひとり旅でこんな孤独を感じたことはなかったし、むしろ一人の時間を贅沢に思い楽しんでいた。

でも仲間との楽しい日々から、ポーンと都会の雑踏に放り出されて、孤独を感じずにはいられなかった。

暑さでへばり気味

孤独もだが、マドリードに着いてからは、帰国するまで暑さにやられた。

サンティアゴ・デ・コンポステーラで過ごした2日間はウルトラライトダウンが手放せないほど寒かったのに、連日35℃前後の暑さだった。

19時頃になるといくぶん涼しくなるかと思いきや、まったく気温が下がらない。

観光していても暑さで長時間歩けないから、すぐに木陰のベンチや建物の中にある椅子で休む。

観光している時間よりも休んでいる時間の方が多かった気がする。

そんなとき毎回思っていたのが、「本当にこの時期に巡礼を歩かなくて良かった」ということ。

この暑さのなか歩くのはキツい。

▶スペイン巡礼のベストシーズンは?

暑さにやられながらもマドリードを拠点にトレドやセゴビア、コルドバの日帰り観光をした。

中世の古都トレドは、街全部が世界遺産。

スペイン、トレド

ローマ水道橋が有名なセゴビア。

2,000年以上の歴史があるのだとか。

スペイン、セゴビア

フォトジェニックな街コルドバ。白い壁には美しい花が飾られて本当に美しかった。

コルドバ

そしてマドリードからバルセロナへ移動し、数日滞在。

写真はグエル公園で撮影。

グエル公園

バルセロナでは、巡礼中に見れなかった海があり、久しぶりに海の景色を楽しんだ。

昔から海が好きなので、また巡礼をするならポルトガルの道かな。

最後はパリへ。

パリ五輪の開会式で選手入場の舞台となったセーヌ川。

パリ、セーヌ川

ここを推しのNBA選手が船で通ったと思うと感慨深い。

訪れる先々で感動する光景に出会えたがどうしても巡礼の楽しさが尾を引いていた。

孤独との闘い

普段のひとり旅では感じることがない「孤独」と闘っていた。

日本での生活や食事を早く味わいたかった。

どこを訪れても観光客がたくさんいる。

でも皆知らない人。

当たり前のことなのだが、「カミーノでは仲間と一緒だったのに」と思うと、しんみりしてしまう。

カミーノ仲間とDMで連絡を取り合う時間に癒された。

マドリードやバルセロナのホステルもアウェイだった。

巡礼のアルベルゲなら、同じ部屋の巡礼者と挨拶し、「どこから来たの?」から仲良くなっていくことが何度もあった。

しかし、ホステルでは挨拶こそするものの、そこから話が広がることがない。

唯一癒されたのがバルセロナのホステル。

中国人女性が、広島の大学に留学していたとのことで日本語が話せ、盛り上がった。

その子は2日間のみのステイだったが、久しぶりに宿で癒しの時間を過ごせて嬉しかった。

孤独と闘っていたが、それでもバルセロナで海を見れたのは、いくぶん心が安らいだ

バルセロナ、港

そして、バルセロナでは巡礼仲間のリョウスケと2日ほど会った。

一緒に食べた有名なパエリア。

バルセロナ、パエリア

巡礼仲間と過ごすことで、ひとり旅が何倍にも彩られた。

バルで食べるタパス、共に見たサグラダ・ファミリア、お土産屋さん巡り...。

巡礼とはまた違う楽しさがあった。

後悔

リョウスケはサンティアゴ・デ・コンポステーラ翌日、ムシアやフィステーラへ行った。

そのときの写真を見せてもらって自分も行けば良かったと後悔。

▶その他にスペイン巡礼で後悔した記事を読む

次に巡礼をする機会があれば、必ず行くと誓った。

さて、スペイン巡礼日記はこれでおしまい。

最初から読んでくれた方、気になる地点の情報を知りたくて読んだ方、色々だと思うけど、読んでくれてありがとう。

これから巡礼をする方は参考になれば嬉しいし、巡礼経験のある方は少しでも懐かしく思い、「私の巡礼はこうだったな」と振り返ってもらえたら幸いです。

巡礼が終わった途端、ホタテの道しるべはすっかり見なくなってしまいました。

けどカミーノから8か月後、熊野古道を歩いたとき、熊野本宮大社でホタテの道しるべを見たときは懐かしさで胸がいっぱいになったなぁ。

今は、カミーノで出会った仲間たちが元気で過ごしているのをSNSで見ると嬉しいし、彼らとの再会のために私も日々を過ごしている。

標識なんて見なくても、ちゃんと私の心にホタテの道しるべが残っているのだ。

そして、「スペイン巡礼で人生が変わる」という話は聞いたことがあるけど、実際どうなのか気になりますよね。

人生が変わったのか?帰国後、何か変化があったか?については下の記事に書いています。

スペイン巡礼、人生変わる
参考スペイン巡礼で人生は変わる?32日歩いて私が得たもの・気づいたこと

続きを見る

それではまた巡礼する日が来ることを願って、Buen Camino!

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