こんにちは、haggyです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向けて歩き始めて3日。
毎日楽しいんだけど、
・想像以上にキツイ長時間の歩き
・慣れない共同部屋での寝泊まり
で、なかなか疲れが取れない。
そこで3日目はホテルを予約。
でもホテルに到着するまでに、またしても絶望や絶景、上り坂など様々なドラマがありました。
今回もスペイン巡礼に役立つ情報を交えながら、3日目の日記を綴っていきます。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
フランス人の道ではパンプローナ、ログローニョ、ブルゴス、レオン、アストルガなど大きな街に立ち寄ります。
大きな街では観光しておきたいもの。
HolaflyのeSIMはデータ通信が無制限で使えるので、その場でネットを使ってすぐに観光情報をチェックできる♪
毎日行き当たりばったりの旅でしたが、ネットが自由に使えたおかげで、その街の主要なスポットやグルメはおさえられました。
この記事でわかること
スペイン巡礼日記④ | 3日目、絶望の後パンプローナへ!
どこからともなく聞こえるいびきで、眠れたんだか眠れてないんだかよくわからないままAM5:30起床。
注意ポイント
アルベルゲでみんなが話題にするのはいびき問題。
記念に録音する人もいるくらいいびき問題はあるある。
気になる方は耳栓を持っていこう。
私はすぐ外れちゃうので持っていきませんでしたが、札幌出身Rくんは耳栓を持参。
毎日快眠だったみたいです。
眠い目をこすりながら夜干していた洗濯物を取りに行くと、夜露で湿っている。
乾いている箇所がひとっつもない。
仕方ない、歩きながら乾かそうと決め、AM6:30に出発したのでした。
▼洗濯で気をつけることや、2日目の日記を読む
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参考スペイン巡礼日記③ | 2日目、疲れて到着したズビリで危うく宿無しに
続きを見る
雨
外は肌寒く、あいにくの雨。
ポイント
5月下旬頃までは、朝肌寒いです。
ユニクロのウルトラライトダウンを着用していました。
これじゃ洗濯物が乾かないと焦りながらもオレンジポンチョを着用。
オレンジポンチョといえば、初日に目立ちすぎて色んな人に声をかけられた経験が。
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参考スペイン巡礼日記② | 1日目、ピレネー越えで肉体・精神ともに疲弊した話
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早く止むことを願いながら橋を渡り、ズビリの街をあとにしたのでした。
街を抜けると、森の中を通ります。
雨が降っているせいか、水たまりで歩きにくい。
下の写真、手前から奥へ砂利道を歩きたいのに、小川のようになっていて行く手を阻んでいる。
右の端っこを歩きながら岩の上を歩いて、濡れるのを最小限にして歩きました。
少し歩くと、前日に夜ご飯を一緒に食べた韓国人グループの男性1人とバッタリ。
お互いの仕事の話や過去にしてきた旅のことを話し、素敵な時間を過ごしました。
▼彼と歩いている途中で通った工場。無機質な佇まいが美しい
そして彼は仕事の都合上、1週間の休みを取って巡礼に来ているとのこと。
サンティアゴ・デ・コンポステーラまでは行かず、行けるところまで行って帰国するのだとか。
ポイント
彼のようにスペイン巡礼の歩き方は人それぞれ。
年に1回10日前後の休みを取り、数年かけてサンティアゴ・デ・コンポステーラまで行く人も。
よって巡礼中は、
「最後(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)まで行くの?」
という質問をけっこうされます
せっかく仲良くなったのに、数日後にはお別れになるのが寂しいと感じつつ、坂を上り始めたところで彼は先へ進んだのでした。
ところでポンチョを着て歩くと暑い。
肌にベタベタ張り付くわ、蒸れるわで落ち着きません。
でもバックパックもすっぽり覆えるので、ポンチョにして正解でした。
雨とはその後1時間ほどお付き合いすることになります。
ポイント
巡礼路の天気は変わりやすい。
雨だと思ったら快晴が続くことも。
上り坂
結局韓国人の男性とは、このやり取りの後まったく会うことなくお別れとなりました。
後でインスタ交換しようねって言っていたのに。
私のブログを翻訳機能使って読むから教えてねって話をしていたのに。
雨が降っていたとはいえ、連絡先を交換しておけばよかった。
注意ポイント
これまでの記事でも何度も書いていますが、
仲良くなった人との連絡先交換は先延ばしにしないこと。
「後で交換すればいいや」「また会う機会もあるだろうからそのときに」と思っていても、今回のように二度と会えないことが多々あります。
「インスタやってる?」と聞くだけで、そのままインスタ交換の流れになります。
さて、この後もひたすら上り坂が続きます。
一見緩やかに見えても、バックパックを背負って上るため、思うように歩けない。
再び森の中で坂を上っていると、後ろから「上り坂は大嫌い」と笑顔で声をかけられご挨拶。
韓国人女性のSさんと、はじめましての瞬間でした。
0日目のサン=ジャン行きのバスから一緒だったので顔は知っていたけど、話すのは初めて。
「歩くスピードが遅いから、みんなが私を追い越していくの」とSさん。
「私もおんなじ!!一緒だね」とめちゃくちゃ気が合いました。
エンタメ業界で働いているSさんとは、ドラマや映画、音楽の話で盛り上がりました。
▼Sさんと通った村
お互い上り坂でヒィヒィ言いながら歩いていると、初日一緒に洗濯機を共有したスイス人男性と遭遇。
「あと1時間ほど歩くとカフェがあるから、もう少しの辛抱だ」
と希望が見えるお言葉が。
そのカフェで休憩することを励みにひたすら歩き進めるのでした。
絶望
「あぁもう無理!今すぐバックパックをドカっと地面に置いて座り込みたい」と極限に疲れても、「カフェに着いたらコーヒーと一緒に何を食べようか」と想像するだけでなんとか歩けました。
この先で休憩できるという希望があるから。
そしてカフェはもうすぐそこ。
この橋を渡れば休憩できる!!!
ところが、先に到着していたスイス人男性から「残念ながらカフェは空いてない」と絶望の言葉。
ううう嘘でしょーーー!?
雨と上り坂で疲れたのでホットコーヒーで一息つきたかった。
朝から何も食べてないのでお腹も空いていた。
こんな風に思っていたのは私だけではないらしく、後から来る人もスイス人男性の言葉で絶望。
もはやスイス人男性は、絶望の言葉を伝える伝道師と化していました。
休憩せず先に行くと言う韓国人女性Sさんとはここでお別れ。
カフェが空いてなくても一度座りたかった私は、岩のベンチに腰掛けてしばし休憩したのでした。
パンプローナで2泊しようか
▼花の飾り方がかわいい
この日、ここまで歩いた距離は9.2km。
まだ半分弱。
残りの行程でも上り坂があったらどうしよう...と不安になりつつ、休憩中からは
「今日の目的地パンプローナに着いたら2泊して休もうか」
と思うように。
ポイント
同じアルベルゲに2泊は原則ダメだが、
・ホテルやホステルに2泊
・アルベルゲを出て違うアルベルゲへ
はOK
歩くのが好きだったはずの私が連日こんなに苦戦するなんて。
足が痛くても楽しんで歩くだろうと想像していたのに、辛いと思ったら辛い。
心身ともに一度リセットするためにも、パンプローナで2泊を考え始めるようになったのです。
景色に癒される
休憩しているうちに天気は回復。
何人もの人が歩を進めていくので、私ものんびりしていられないと歩きを再開。
ひたすらまっすぐ。
道路脇の緑が綺麗で好きな景色だったな。
写真ではわかりませんが、草が風に揺られる様子も癒された。
空と緑のコントラストが好き。
やっぱり天気が良いと、見える景色が違うなぁ。
ほどなくして廃墟を発見。
日本でもどこでも廃墟を見るのは大好き。
落書きだらけの廃墟、かつでは何の建物だったんだろう。
この廃墟にかかわらず、トンネルや壁に落書きされているところがけっこうあったな。
中には政治的なメッセージがあったのは印象的でした。
休憩した街から2km先にあるイロツという街。
バルがあるはずだが見当たらない。
代わりに可愛い建物をパチリ。
植物に覆われてもおしゃれ。
良い感じにおさまる猫。
なんとも言えない表情が可愛い。
イロツを抜けて少し先にある川。
写真には写っていないけど、この川で泳いでいる巡礼者がけっこういた。
水着なんてなくてもいいのだ。
男性はパンツ一丁、女性は短パン+Tシャツで川にドボン。
きっと気持ちいいんだろう。
私も泳ぎたかったが、濡れたTシャツどうする?川にヒルいたら?(映:スタンド・バイ・ミーのシーンを思い出した)ということが頭をよぎり、断念。
後先考えずに気の向くまま行動していた若い頃の自分が羨ましい。
川のあたりで、イギリスから来た男性Gさんと仲良くなる。
彼は巡礼が大好きで、フランス人の道を何度も歩いているんだとか。
90年代に仕事で広島県に住んでいたことがあり、日本のことも詳しい。
しばらく日本やイギリスのことを話して歩いたのでした。
再び草原を望む道を歩く。
これらの景色に癒されつつも、体力はしっかり奪っていく巡礼路。
またしても上り坂
のどかで比較的平坦な道を歩き、景色を楽しんでいたけど突如現れたのは険しい上り坂。
「まさか」とは思ったけど、バックパックを背負った人が歩いているのが見える。
うそ、これ上るの!?と絶望。
幸いにも麓に公園があり、休むところがある。
少し休んでいくことに。
▼公園にあった水道
このときAM11:20。
朝から何も食べてない。水しか飲んでいない。
でも不思議とお腹が空かない。
足が痛いよ~、でも早く出発しないとパンプローナの到着が遅くなっちゃうよ~なんて焦りながらも中々「よし行くぞ!」と腰を上げれない。
腰を上げたら最後、再び重いバックパックを背負って歩かなければならないのだから。
パンプローナは大きな街だし観光したい。その分早く着きたい。
でもパンプローナで2泊するなら今日はそんなに急がなくてもいいのでは?
ホテルだって予約してるし。
そんなことを悶々と考えながらも、これ以上ここにいても仕方ないとついに出発。
ゼェゼェハァハァ言いながら、何人もの人に追い越され、上ったのでした。
たくさんの人に追い越されたけど、巡礼は競争ではない。
自分のペースでやりきることが大事。
だから気にしない。
一歩一歩上っていくごとに、眼下に広がる景色が美しくなる。
もっと写真を撮ったつもりでいたけど、この道で撮ったのはこの1枚だけ。
何枚も撮ればよかった。
でもこの時はこの先どんな道があるかわからなかったし、上るのに必死だったんだろうな。
そして上り坂が終わり、ひたすら砂利道を歩きだす。
朝は肌寒かったのに、今は暑くてたまらない。
追い越していく巡礼者に「顔赤いけど大丈夫?」と心配される。
ありがとう、でも大丈夫。
ちょっと上り坂で疲れて暑くなっただけだから。
自分のことで精いっぱいな状況でも、人を気遣い優しくできるんだね。
少しほっこり。
一期一会のやり取りでも、会話が途切れ先へ進むときは
「先に行くけど、頑張ってね!」
と声をかけてくれ、とても温かい。
身体はとっくに限界なのに、もう少し頑張って歩こうと思えるのは人の温かさのおかげでした。
ビリャバで限界に
ほっこりしているけど身体は限界を超え、肩も足もMAXに痛い。
それでも周りにはレストランも休憩所もベンチもないので歩くしかない。
ヘロヘロになり歩いていると、街が見えてきた。
ビリャバだ。
橋の中央まで歩いてみると、川と街がよく見える。
美しい。
橋を渡ったところにビリャバのアルベルゲが。
そこに入っていく人を見て心底羨ましかった。
私もここで1泊できたらな。
でもホテル予約しているからパンプローナまで行かなければ。
「今後はゴールまでの日数がのびてもいいから、1日15kmくらいに距離を縮めようかな」
とも考えました。
ポイント
巡礼の行程はNPO法人 日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のサイトに載っている行程表を参考にして歩きました。
もちろんこの行程通りにしなくても、自由に目的地を設定して歩くのも全然アリです。
ただ、1日の距離を縮めたりして行程表をズラすと、アルベルゲの数が少なくなるなど旅がしにくくなることも。
「アルベルゲが多い街を目的地に定め、バランスよく作られた行程表だな」と思いながら旅をしていました(上から目線笑)
橋を渡り、街の中心部に向かう途中にベンチが。
パンプローナまで残り4km。
あと1時間ちょい。
ゴールは見えてきているけど、身体が付いていかない。
ここでこの日3回目の休憩をすることに。
座っている間
・パンプローナで2泊しよう
・ホテル着いたらもう1泊できるか聞いてみよう
と決意しかけたのでした。
この休憩中、大活躍したのがSNS。
日本にいる友達のインスタ投稿を見て癒されたり、スペイン巡礼の情報をチェックしたりして過ごしました。
私はeSIMを使っていたのですが、使用できるギガ数に限りがあると、ここまで自由にネットは見れないですよね。
必ずどこかで「使いすぎてるかも?」とSNSを見る時間を制限し、あとどのくらい使えるかを気にするもの。
でも私はHolafly(オラフライ)のeSIMを使っていたので、データ通信が無制限。
使い過ぎを気にすることなくリールやYouTubeを観ていました。
HolaflyのeSIMは下のリンクからサイトへ行くと、5%OFFで購入できます。
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実際に利用したときの様子を、スペイン巡礼のネット事情とともに解説した記事もあるので参考にしてみてくださいね。
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参考スペイン巡礼インターネット事情~WiFiはある?SIMは必要?~
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高校生からのインタビュー
あと4km、とにかく歩かないとパンプローナに着かない。
「ゆっくりでいいから、休憩しながらでいいからとにかく歩こう」と立ち上がりました。
歩き進めると、ビリャバの街中心部へ。
途中カフェがあったので、何か食べようかとも思ったけど、混んでるしこのまま歩き進めることに。
このとき12:50。
まだ何も食べていない。
注意ポイント
起きてすぐに食べられない私。
3日目くらいまでは、ちょうどいいタイミングでカフェがないので、道中何か食べられるようパンやフルーツなどを持ち歩くのがおすすめ。
決して私のようにならないでください。
さらに歩き進めると、この2日間歩いたことのないような都会の街並みが見えてきました。
信号、車、住民、建ち並ぶお店...。
巡礼者以外の人を見たことがない静かな街もあったので、新鮮。
▼バス停に描かれたおしゃれな絵
食事ができるお店もたくさんありましたが、ここまで来たらパンプローナで美味しい物を食べてやろうという気持ちに。
最後の力を振り絞り歩いていると、「すみません」と男子高校生数人に囲まれる。
「え、何?!私カツアゲされるの?!」とドキドキ。
やめてよ、私日本人だよ?
ひと昔まえ、日本人は金持ちっていうイメージあったかもしれないけど、今の日本はね、金がないんだよ。
なんてお金を要求されたときに言う言葉を考えてました。
でも銃やナイフをチラつかせてきたら素直に現金渡そう。
あれ、そもそもスペインって銃社会だっけ?(後に調べたら原則所持禁止)
なんてことを一瞬で考えていると、「学校の課題で巡礼者にインタビューしてるんです。少し時間いいですか?」と。
え、何?インタビュー?
なんだ、カツアゲじゃないのね。良かった。
でも待って、この汗だくの顔撮られるの?!と焦っていたら、口頭でのインタビューだったみたい。
疲れていたけど応じることに。
国籍、出発地点(サン=ジャン)、巡礼の理由、巡礼にかけた費用などを聞かれ、最後にお礼を言われ終了。
5分位歩くと、今度は別の高校生グループからも声をかけられる。
先ほどインタビューを受けたことを伝えると、別のグループだから僕たちにもインタビューさせてほしいと。
疲れていたけどこちらも応じることに。
こちらのグループは先ほどの質問に加え、巡礼にかける予定の日数や仕事は何をしているかなど、色々聞かれた。
きっとこっちのグループの方が良い点数取れそうだなと思いながらも、インタビュアーの子が英語慣れていない&歯列矯正をしていて滑舌が悪く、何を言っているか聞き取れない。
聞き返すたび、横にいる高校生が聞き取りやすい英語に変換してくれて笑いが起こる。
これもまたほっこりした瞬間なのでした。
「歯列矯正ね、私もやってたからわかるよ。不便だよね。早く外したいよね」と心の中でメッセージを送りながらその場を後にしたのでした。
ついにパンプローナへ
街中を歩き、もうすぐパンプローナのはずなのに中々着かない。
Googleマップでおおよその時間を調べるとあと30分。
長時間歩いてきたんだから、そのうちの30分なんて一瞬に思えるかもしれないが、その30分が異様に長く辛いのだ。
ラストは坂道がなく平坦な道だったが、それでもキツイ。
そしてやっとホテルまで15分ほどの距離まで来た。
あと15分なんだから一気に行っちゃおうというところだが、ここでこの日4回目の休憩をしてしまったのでした。
ヘトヘトになりながらもたどり着いたパンプローナのホテル。
この日歩いた距離は20.4kmと、3日間のなかでいちばん短かったけど、それでもキツかった。
パンプローナでグルメ三昧
AM6:30に出発し、パンプローナに着いたのはPM2:20。
ノロノロペースだが、今日も何とか目的地にたどり着いた。
街の中心部で「ヘーイ!」と後ろから声が。
振り返ると、1日目にバックパックの紐の位置を調整してくれたアメリカ人のMさん。
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参考スペイン巡礼日記② | 1日目、ピレネー越えで肉体・精神ともに疲弊した話
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Mさんはパンプローナで1泊するようだ。
「今日は天気がいいんで今からビールを飲みに行くんだ!」「いいね、楽しんで!」と笑いながらお別れ。
Mさんとはまたどこかで会えると思っていましたが、残念ながらその後会うことはありませんでした。
チェックイン
ホテルは巡礼路から若干逸れていたため、ギリギリまで巡礼路を歩きたかった私はBuen Camino AppとGoogleマップを同時に使い、ホテルへ。
日々そうだったんですが、どんなに疲れていてもアルベルゲやホテルに着くと疲れが半減する不思議。
無事にチェックインでき、クレデンシャルのスタンプも押してもらえました。
前日慌てて予約したので、念のため部屋にシャワーとトイレがあるか確認。
「ついているよ。でも...」と意味深な表情を浮かべるホテルスタッフ。
「階段で4階まで行かないといけないんだよね」
マジかーーーーー!!!
でもバックパックで上るのは1回。
最後ひと踏ん張りしようと、ルームキーを持ち、階段を上ったのでした。(休み休み)
夢のプライベートルーム
ゼェゼェしながら4階まで上りドアを開けると、そこには過去の旅行で泊まってきたようなホテルの部屋が。
これまでは当たり前だったのに、プライベートルームがこんなに嬉しいなんて。
自由に荷物を広げられるし、トイレへ行くときに貴重品を気にしなくてもいい。
トイレとシャワーはこんな感じ。
今日だけは独り占めできると思ったら嬉しくて。
洗面台の下は髪の毛だらけだったけど、見なかったことにしよう。
これからも大都市や旅が辛いと思ったらホテルに泊まって自分にご褒美をあげようと思っていたけど、後にも先にもホテルに泊まったのはこの日だけでした。
ステキな仲間と巡り合うからなのだけど、その話はまた追々。
窓から見える街並み
ホテルの窓を開けるとそこには可愛らしい街並みが。
ブルーやイエローに塗られた外壁と、小さなバルコニーが並ぶ景色はまるで絵本の一場面のよう。
下を覗けば、テラス席のあるカフェでくつろぐ人々や、楽しそうに歩く人々で賑わっていました。
反対側を向くと、これまたかわいらしい景色が。
真下に韓国人の友人を見つけましたが、道がかなり賑わっていたので呼びかけるのはやめておきました。
プライベートルームで嬉しいはずなのに、知っている人を見るとほっとする矛盾をちょっぴり感じたのでした。
決断
シャワーと手洗いの洗濯を終え、観光へ行く前に明日のことを考えねば。
パンプローナで2泊するつもりでいましたが、街の端からホテルまで歩いて来た感じ、ここで2泊しなくても良いかもと思えてきたのです。
2泊するなら距離を短くして、少しでも先に進もうかな。
試しにNPO法人 日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のサイトに載っている行程表を見てみると、翌日の目的地は23.9km先のプエンテ・ラ・レイナ。
この疲れ具合で23.9kmは厳しいぞ。
しかし、プエンテ・ラ・レイナより前の街のアルベルゲが高かったのと、全て満室。
結局プエンテ・ラ・レイナまで行くと決断したのでした。
その代わり、パンプローナでとことん美味しいものを食べてやろう。
朝から何も食べておらず、さすがにハングリー通り越してスタービング(starving・飢え)状態になってきた私は、ホテルを出発。
ご褒美
一歩も歩けないほど疲れていたはずなのに、荷物が軽くなって街歩きになると歩けちゃうのが不思議でした。
ポイント
パンプローナは牛追い祭りで有名な街
私が訪れた日はお祭りではなかったけど、多くの観光客や巡礼者、地元民で賑わっていました。
お土産屋さんも充実している街です。
荷物を重くしたくないからお土産を買うのはガマンしたけど、0日目のサン=ジャンよりも賑わっていた印象です。
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参考スペイン巡礼日記① | 0日目、サン=ジャン=ピエ=ド=ポーでクレデンシャル発行
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ふらふら歩いていると、ジェラート屋さんを発見。
身体が疲れているので、スイーツを注入するのも良いかもしれない。
そう思うと、舌がどんどんジェラート舌に。
オーダーして渡されたジェラートがこれ。
バラの形になっていて可愛い。
朝から何も食べていなかった身体にジェラートが染み渡る~。
札幌が寒いせいか、普段は滅多にお店でジェラートなんて食べないんだけど、あまりに美味しくて一瞬でなくなっちゃいました。
さぁ次は何を食べてやろうか。
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参考スペイン巡礼インターネット事情~WiFiはある?SIMは必要?~
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Rくんとディナー
ジェラート屋さんを出て街ブラしていると、前方から札幌出身のRくんが。
彼も一人で街ブラしていたので、飲みに行くことに。
甘いものを食べたら喉が渇く。
欲しているのはビールだ。
そしてスペインと言えばタパス。そこでバルへ行くことに。
数品オーダーし、乾杯。
なにせ巡礼路では並んで歩くこともあったが、いつも私がへばって先に行ってもらうので、ゆっくり話すのは今日が初。
お腹は空いているのに話したいことがたくさんあって、中々食べ物が口に入らず。
飲み終わった後はPlaza del Castillo(カスティーリョ広場)へ。
このとき18時ころ。
パエリアが食べたかったんだけど、ディナーは19時からだから飲み物しか出ないよと言われ、ビールを飲んで待機。
そして19時に満を持してパエリア含む2品オーダー。
1品目はタコとジャガイモの料理。
これが超絶美味しい。
今後もRくんとは各地でタコ料理をめいっぱい食べることになるんだけど、この日が初のタコ料理でした。
そしてパエリア。
スペインといえばパエリア。
美味しかったんだけど、巡礼を始めてから食べる量が落ちている。
毎日たくさん歩いて体力を使っているはずなのに。
「日本では思春期か?もうこれ以上食べたら病気になるよ?」ってくらい食べているのに、全然食べられない。
これを機に痩せられるといいな。
ポイント
実はこの記事を書いているまさに今日この後、Rくんと札幌にあるスペイン料理を食べに行くことになっています。
この日の私たちに言いたい。
「君たちちょうど3か月後に札幌でスペイン料理を食べに行くよ」と。
またしても洗濯物が乾かない
Rくんとの美食ディナーが終わり、現実世界へ。
私の心配は手洗いした洗濯物が乾いているかどうか。
部屋に戻り外に干した洗濯物をチェックすると、乾いていない。
でも昨日のように外に干しっぱなしにすると、夜露で余計乾かないことはわかった。
仕方ないので洗濯物を室内に取り込み、部屋で乾かすことに。
こうして洗濯物の心配をしつつも、翌朝の歩きに向けて眠ったのでした。
さて翌朝、洗濯物は無事に乾いたのでしょうか。
4日目の日記をお待ちくださいね。
パンプローナはフランス人の道のなかで、最初に到達する大きな街。
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▼読んでいただきありがとうございます