こんにちは、haggyです。
スペイン巡礼17日目。
大都市レオンが近づいてきたこの日、思い出すだけでも辛い&大爆笑なやらかしを巡礼路でしてしまいました。
一体この日、私に何が起こったのでしょうか。
巡礼に役立つ小ネタも散りばめて振り返っていきます。
※食事中の方は、食後にお読みください。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
▼これまでの日記を読む▼
この記事でわかること
スペイン巡礼日記⑱ | 17日目、ベルシアノス・デル・リアル・カミーノでやらかした話

大都市レオンまでこの日を入れてあと3日。
皆レオンに2泊し、1日レストするということで私もそうすることに。
いつも「今日こそ休もう」と思いながらもここまできたので、1日休みが本当に楽しみだった。
朝からあ~ん
夜中も咳が酷かった。
そのせいか、今朝もチェコ人のミゲルに薬をあ~んして飲ませてもらった。
私は子供か。
放っておけばおさまるだろうと思っていた咳だったが、中々おさまらない。
これは咳喘息のときと同じ症状。
この日薬局があれば薬を買うことにした。
海外で薬を買うのは初めてのことで、言葉が通じるか、身体に合う薬をもらえるか不安で買わずにいた。
でもここまで治らないのなら四の五の言ってはいられない。
今日私は決めてやる。薬を買ってやる。
リョウスケとの別れ
この日はAM6:30頃に出発。
写真では明るく見えるが、まだ薄暗い。

この日の行程には分岐があり、好きな道を選べるようになっている。
札幌出身のリョウスケは、前日イギリス人のギャレントに誘われ、我々とは別のルートを行くことに。
▽ギャレントとの出会い
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参考スペイン巡礼日記④ | 3日目、絶望の後パンプローナへ!グルメ三昧した話
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私も誘われたが、距離が長いと聞きやめておいた。
ポイント
フランス人の道ではいくつか分岐がある。
距離が長い方が、なぜか絶景なので、余裕がある方は挑戦してみよう

別々の道を行くだけなので、二度と会えないわけではない。
しかし翌日、リョウスケの目的地より1つ前の街に滞在することにしたため、丸2日会わないことになるのだった。
丸2日会わないのは初めてかもしれない。
考えてみればまだ出会って17日ほどしか経っていないのに、気づけばカミーノフレンドはなくてはならない存在になっていた。
「2週間一緒に住んで好きになった人に告白する」というリアリティ番組で想像してみてほしい。
これまでは「2週間で恋に落ちるわけないだろう」なんて思いながらもなんだかんだ観ていた。
恋ではないけど、少なくとも短期間でかけがえのない存在にはなることはわかった。
ホームシックと破れた夢
リョウスケがいる・いないにかかわらず、だんだんホームシックになってきた。
海外でホームシックになるのは、オーストラリアのケアンズに1か月間留学してきたとき以来だ。
ホームシックの原因は明白で、
・慣れない共同部屋・シャワー
・衛生面
・日本食が食べられないこと
だった。
プライベートルームが必要ならホテルに泊まればいいのだが、ホテルの料金とアルベルゲの安さを天秤にかけると、どうしてもアルベルゲにたどり着いてしまう。
アルベルゲには楽しい仲間がいるが、それでもホームシックになってしまった。
日々「今日のシャワーは綺麗でありますように」と願うのが辛かった。
日本食も恋しければ、毎日掃除している自分の家も恋しい。
肌触りの良いタオルケットにくるまれながら眠りたいし、毎日コロコロして髪の毛1本落ちていない洗面所で顔を洗いたかった。
普段の海外旅行では全く思わないのに、夫にも会いたい。

せっかく念願の巡礼をしているのに、ホームシックにかかるなんてもったいないのは重々承知だ。
でも自分の家でくつろいで眠ることが恋しければ、日本の居酒屋も恋しかった。
ビールと一緒に焼き鳥やレバーを流し込み、2杯目以降はレモンサワーを楽しみたい。
日本酒を飲みながらちびりちびり1品料理を楽しむのもいい。
だいぶ余談だが、ホームシックになった頃から不思議とインスタのおすすめに、札幌の美味しい居酒屋を紹介する投稿が表示されるように。
帰国したら行きたいお店を片っ端から保存して、しのいでいた。

これまでは海外に住むつもりで仕事や生活を調整してきた。
海外に住むのは長年やりたいと思っていた強固な夢だったはずなのに、巡礼を経て「うん、無理だ」ということがわかった。
日本は生きにくいかもしれないが、住みやすい。
海外での食生活問題は、日本食が売っているスーパーで何とかなるかもしれない。
でもトイレは?
日本よりキレイなトイレをこれまでの国で見てきただろうか。
海外で日本と同じクオリティでラーメン、ジンギスカン、焼き鳥は食べられるか。
20~30代の頃は海外への憧れの方が勝り、多少不便でも適応できただろう。
しかし今は不便な思いをしてまで海外に長期で滞在したくないということに気付いてしまった。
1人の海外旅行は2週間くらいがちょうどいいかなと思ってきたのだ。
海外に住むという夢が破れた瞬間だった。
同時に「日本に住みながら海外の良い面だけを楽しんでいこう」という新しい夢が誕生した瞬間でもある。
私には海外居住は無理だと気づかせてくれただけでも巡礼は十分価値があるものになった。
カフェで朝食
景色を楽しみながらノロノロ歩いていると、もう仲間が追いついてきた。

出発から3.4kmのところにあるモラティノスという街で朝食を取ることに。
オムレツを乗っけたトーストとコーヒーが朝ごはん。

ポイント
カフェでの朝食はパン、ハム、卵、チーズ、コーヒーがメイン。
ご飯、味噌汁、焼き鮭、納豆といった朝定食を思い浮かべるとホームシックになるので忘れよう
数キロ歩いた後、朝ごはんでブラックコーヒーを飲むと、まだ眠たかった脳や身体がバリっと目覚める気がする。
綿毛
スペイン巡礼中盤の道には植物の綿毛が多かった。
ふわふわ漂うこともあるけど、圧倒的に道路脇に寄せられている。
ただしこの日は地面が見えなくなるほど一面に敷き詰められていた。
まるで雪景色かと思うほどだ。
写真を載せたいところだが、動画しかなかった。
動画は私が無邪気に綿毛をふぅ~っと吹き飛ばしている姿が写っていて、読んでいる方の空気が凍りそうなので公開はしないでおく。
ウサギの〇体
さらに歩き、サアグン手前まで着いた。

ちょうどこのモニュメントを過ぎたあたりの道端に、ウサギの亡骸があった。
車に撥ねられたのだろうか。
心なしか苦しそうな表情をしているように見えた。
亡骸に向かってそっと手を合わせる。
あまりに私が暗い顔をしていたものだから、スロバキア人のマチョが笑いながら「ディナーにしよう!ミゲルに作ってもらおう!」と冗談を言いだした。
文字だけで見ると不謹慎に見えるかもしれないが、私の悲しそうな顔を和らげるためのジョークなのがわかり、嬉しかった。
確かに自分のあずかり知らぬところで亡くなったウサギのことを考えてもどうにもできない。
どうか安らかに眠ることを祈るしかないのだ。
それならば気持ちを切り替えて歩きに集中した方が良い。
彼はそういう空気を読むのがとても上手だった。
あの人は今?
サアグンの街中に向かって歩いていく。

ここでふと思った。
そういえば旅の前半で会った人たちを中々見かけないなと。
ロンセスバージェスで洗濯機をシェアしたスイス人のパスカルや、プエンテ・ラ・レイナでトランプをした人達。
サアグンの街の入り口には下の写真の壁画があったが、一期一会を繰り返して旅を続ける様子にも見える。
そしてしばらく会ってない人と再会したときは、下の写真のように笑顔で抱き合うのだ。

新たな出会いもたくさんあるのがカミーノ。
ただ、このときは新たにたくさんの人と交流しようとは思えないほど身体が疲れていたように思う。
ビール休憩
サアグンの街は比較的大きな街だった。

歩き疲れたので、ビール休憩をすることに。
スロバキア人のマチョとオーストラリア人のクローディア。

サアグンの街はスーパー、薬局、バル、カフェなど巡礼者に必要なお店は一通りある街だった。
それにしても疲れた身体にビールはなんて染みるのだろう。
ビールを好きになり始めてから劇的に体重が増えたが、巡礼中は歩きまくってカロリーを消費しているため、昼からビールを飲んでも太ることがない。
むしろこのくらいの時期から、「あれ、なんか足スッキリしてないか?」と触った感じでわかるほど引き締まってきた。
咳止め購入
ビールを飲んでいたバルのすぐ近くに薬局がある。
Googleの口コミを見たらめちゃくちゃ低くて不安だったが、幸いにも皆がついてきてくれた。
ミゲルがスペイン語で咳止めの薬はあるか聞いてくれた。
うぅぅ、ありがとう。
そして出してもらったのがこの薬。

液体の飲み薬だ。
味は柑橘系の味に近く、飲みやすい。
その後スーパーで食料を調達した後、再び歩き進めていく。


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早めに出発
街の外れにベンチがあったので、腰かけてランチを取ることに。

私はビールを飲んでお腹タプタプなので、あまり食べず。
体調も万全ではないので、皆に迷惑をかけないよう早めに出発した。
巡礼最大のやらかし
サアグンを超えると、果てしない1本道が続く。

疲労で歩くのが辛くなってきた。
他に歩いている人がいなかったので、音楽を聴きながら歩くことに。
やはり音楽はテンションが上がる。
ノロノロ歩きもシャキッとなる。
しかしここで事件発生。
なんとお腹がギュルギュル鳴りだしたのだ。
長年の経験上、今回のギュルギュルは例えると「飲み会からの帰り道、家までもつかどうか一刻も争う」という類のヤバいパターン。
目的地までのアルベルゲまでは1時間ちょっと。
間違いなく間に合わない。
例えアルベルゲまでもったとしても、安心感からトイレ手前で漏らすパターンだ。
公衆トイレもない。というか、これまで巡礼路で一度も見たこともない。
バルやアルベルゲもなさそう。
これはどこか野でぶっ放すしかなさそうだ。
即決断できるほど切羽詰まっていた。
でも隠れて用を足せる茂みなどがない。
写真でも撮りながら歩いたら気が紛れるだろうと考え、苦し紛れに撮った1枚がこちら。

あ~まずい、非常にまずい。
今にも漏らしてしまいそうだ。
あんなに足が痛い・肩が痛いと心の中で喚いていたのに、このピンチですっかり痛みがどこかへいっている。
それどころではないのだ。
そして歩くこと15分ほど、奇跡は起こった。
長い1本道の先に、休憩できる場所があったのだ。
草がボーボーに伸びていて、人さえ通らなければ放出できそうだった。

ベンチにバックパックを乱暴に置く。
財布を取りだして盗難対策なんてしている余裕はない。
写真には写っていないが、ベンチから少し歩いたところに木が1本生えており、巡礼者もここまでは来ないであろうベストスポットがあった。
その木の陰ですればいけそうだ。
ん、でも待てよ。
「トイレットペーパーはどうする?」
まずい、トイレットペーパーなんて持ってきてない。
最悪靴下で拭こうかとよぎったとき、思い出した。
雨で濡れた椅子を拭くために、ミゲルからティッシュをもらっていたのだ。
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参考スペイン巡礼日記⑫ | 11日目、アヘスへ。行程変更&友達がとった驚きの行動
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バックパックから急いでティッシュを取り出し、木へダッシュ。
そしてぶっ放した。
少し見切り発車したかと思ったが、間に合った。
服や下着にも付いていない。
私はこの戦いに完全勝利したのだ。
なんだかどっと疲れたので、バックパックを置いたベンチで休むことに。
よくよく見ると、テーブルにWORLD PEACEと書いてある。

無事にぶっ放せて私の心もピースになった。
休憩を始めてから15分後、マチョとミゲルがやって来た。
「やぁ、ここで休んでたんだね?俺たちも少し休むかな」と彼らもバックパックをベンチへ置く。
珍しい草が生えているのか、ミゲルが辺りをウロウロしだす。
ミゲルは植物に関しても知識が豊富で、たまに道端で草を摘んで口に入れていた。
心の中で焦りだす。
「待ってミゲル。お願い。それ以上遠くへ行かないで!!!!!私のブツがある!!!!!」
心の叫びが届いたようで、ミゲルはベンチに戻りタバコを吸い始めた。
ブツを見られなくて済んだし、私のブツ菌が付いた草を食むこともなく一安心。
マチョはというと、キラキラした目で周りを見渡し、
「アリスインワンダーランドに出てきそうな綺麗な場所だね」
と言っていた。
そうか、私はアリスインワンダーランドに出てきそうな綺麗な場所で野糞したのか。
マチョが言った美しい言葉と私のしたことの落差が大きすぎて、「私って何なんだろう」と思うしかなかった。
この日記を見て「なんて下品な」「バカバカしい」と思う方もいるだろう。
わざわざ色んな人が読む場所にこんなことを書くなんてと呆れる方もいるだろう。
でも巡礼をしていると、明日は我が身なのだ。
だからこそ恥を忍んでリアルに感じ取ってもらえるよう、敢えてこの出来事を日記に書いた。
巡礼をしている間、日々体力ギリギリで不便な生活を強いられているなかで人々の優しさに触れ、自分自身もすごく素直な気持ちに。
だからこそ巡礼で起こったことは、取り繕ったりせずに、包み隠さず書きたかった。
トイレ問題に話を戻すと、ピンチが訪れてもバルやカフェはないかもしれない。
汚いのを覚悟で公衆トイレと腹を括っても、それすらないのだ。
日本でも数々の死線をくぐり抜けてきた私が書いた、スペイン巡礼×トイレに関する記事もぜひ読んでほしい。
必ずあなたの巡礼に役立つはず。
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参考スペイン(サンティアゴ)巡礼、トイレ事情~野〇は覚悟せよ~
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苦しい
目的地に向けて、マチョとミゲルと一緒に歩いた。
ラスト40分、暑さのせいか息ができなくなりすごく苦しくなった。
今思うと軽い熱中症だったのかもしれない。
頭はボーっとしていた。
咳は酷いし、野グソはするし、頭はボーっとする。
なんかあまり良くない日だった。
アルベルゲで体調悪化&レオンに向けて下した決断

やっとの思いでアルベルゲに到着。
アルベルゲはBuenCaminoアプリでは、「Bercianos del Real Camino Pilgrims Hostel」
しかしネットでは「Albergue parroquial Casa Rectoral, Bercianos del Real Camino」と名前が違う。
ドナティーボ(寄付制)のアルベルゲで、箱にお金を入れるシステムだ。
正直1ユーロからでも入れられるが、善意で宿やシャワー、食事まで提供してくれている。
ホスピタレイロは明るくてとても親切な人だった。
それを考慮してお金を入れよう。
メモ
私も含め、周りは10~15ユーロを入れている人が多かった
アルベルゲの受付で
アルベルゲ着いたときはヘロヘロで、ろくに受け答えもできず。
スペイン語で聞かれたときに頭が働かず、一瞬ポカンとしてしまった。
その様子を見たミゲルがすかさず助け船を出してくれた。
振り返るとこの日が巡礼でいちばん体調が悪い日だった。
洗濯サボる
やっとの思いでベッドにたどり着く。
ベッドにシーツをセットするのが億劫なほどしんどい。
ミゲルに薬をもらい、3時間寝るよう言われる。
おとなしく言うことをきく私。
少し楽になりシャワーを浴びたが、洗濯は明日に持ち越しだ。
連日天気が良いので、明日まとめて洗濯したとて乾くだろう。
寝言
確かに3時間寝たが、熟睡できたわけではない。
ちゃんと寝れないからか、うつらうつらし始めると「ふんふん」言うようになった。
自分でもふんふん言っていたのがわかるし、マチョにも「なんかしゃべってたよ」って言われた。
大部屋だとそんな変なところも筒抜けだから恥ずかしい。
でもそんな私を誰も馬鹿にしたり、からかったりする人はいない。
本当に居心地がよかった。
無料のディナー
寄付制のアルベルゲだが、料理が振舞われていた。
シャワーを浴びていたので、遅れて参加。
テーブルにはこの日初めて見た巡礼者が多くいた。
私が体調悪くてテンションが低いせいか、ハイな外国人にまるでついていけない。
サラダは生の玉ねぎがゴロゴロ。
うう、辛い。
でも寄付制の宿でこんなに良くしてもらっているので、文句は言えない。
そう、どのアルベルゲも通常より安価に設定されているので、シャワーやトイレが汚いと文句を言える立場ではないのだ。
文句があるならホテルでプライベートルームを堪能すればいい話。
それだと高いので、やっぱりアルベルゲに落ち着くんだけど。
パスタも振舞われた。
これなら食べれる。
夕食後、顔を洗って早めに寝ることに。
トイレットペーパーがやたらと大きかった。

夜は咳がマックスに酷かった。
明日に向けて
ここで1つ考えたことがあった。
体調を回復させるために、明日は皆より1つ前の街に滞在し、2日後長く歩くことにしよう。
2日後はレオンで、皆はここで確実に滞在するから合流できる。
翌日の距離を短くできるとわかって、気が楽になった。
そして翌日はとてもゆっくりできることになるが、長年愛用していた物に別れを告げることとなった。
翌日の日記もお楽しみに!
Buen Camino!
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▼読んでいただきありがとうございます




