こんにちは、haggyです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し歩くスペイン巡礼も、いよいよ残すところあと2日。
毎日辛いと言っていたのに、我ながらよくここまでこれたと思う。
32日目のこの日は、前日に受けた提案について決断し、それに向けて動いた日。
どんな1日だったかを振り返ってみましょう!
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
スペイン巡礼32日目、アルスーア~オ・ペドロウソ|決断

この日の目的地は、19.3km先のオ・ペドロウソ。
ラスト2日は20kmないため、気持ちが楽。
少し遅めのAM6:53に出発した。
AM6:53が遅いと言うなんて。
普段の私はまだ寝ている時間なのに。
これを書いている日の起床はAM7:30。
残念ながら、カミーノでできていた早起き生活は継続しなかった。
決断
前日のチルタイムにビールを飲んだ広場だ。
早朝は閑散としている。

ここに来たときにはもう、前日に受けた悩ましい提案について、答えは出ていた。
ナイトウォーク、してみようじゃないかと。
これまで日中歩いてきた。
だから夜に歩くのがどんなものなのか経験してみたかったのだ。
夜中歩くから日中は劇的に眠くなるだろうけど、どのみちラストだし。
1日くらい寝なくたってどうにかなるだろう。
早朝のサンティアゴ・デ・コンポステーラがどんな感じなのかを、この目で見たかった。
何事も面白いことが好きな私にとって、最高の締めくくりになりそうだ。
そんなことを考えながら街中を抜け、次の街を目指す。
黄色い矢印もすっかりおなじみだ。

ん、待てよ。
この日の夜にサンティアゴ・デ・コンポステーラに向けて出発するということは、日中歩くのはこの日が最後ということか。
色んな「最後」が増えていき、寂しい。
ホタテの道しるべももうすぐ見なくなるのだろう。

ユーカリ
街中を抜け、森を通る。
のどかな道を淡々と歩き進めると、よく放牧中の動物に出会った。
彼らはのんびり草を食んだり、目を瞑って安らいだりしている。
この日も馬に出会った。
そういえば、巡礼中に行った日本の競馬は最初の1回だけ勝って、あとは負け続けたな。
なんて思いながら馬たちの写真を撮ったが、これが私にとってスペイン巡礼で動物を撮った最後の写真となった。

旅行や遠出をしない限り、日常では見ることのない動物たち(馬は競馬場で見れるけど)。
私にとっては、動物たちの姿も、カミーノで忘れられない光景だ。
カミーノで出会った動物たちのことを考えていると、オーストラリア人のジョシュに会った。
彼にナイトウォークのことを伝えたら、「は?!マジで??!!それはCRAZYだ!」と驚いていた。
そういえば、WhatsAPPのグループチャットでもナイトウォークのことを伝えたら、皆「CRAZY」と言ってたな。
そうか、我々がやろうとしているのはおかしなことなのか。
ならますます面白そうだ。
そしてジョシュが、地面に落ちている葉っぱを指さし、ユーカリだと教えてくれた。
ユーカリはオーストラリアにしか生えていないと思っていたが、確かに匂いがユーカリだ。

後に調べたらオーストラリアだけでなく、世界の温暖な地域にも生えてるらしい。
こうやって日本では知る機会がないことを学べるのも、カミーノの良いところだ。
今は、スロバキア人のマチョがかつて教えてくれたスリヴォヴィッツという、プラムから造られたドギツイお酒をいつか飲んでみたいと思っている。
お互いの国や人柄を知るのにした会話が、とても学びになるのだ。
とはいえ、学んだことで一番記憶に残ってるのが酒だったとは...。
人との交流

ラストウォークは、一人で歩く時間がないだろうから、独り歩きはこれが最後。
この機会に思う存分カミーノを振り返ってやろう。
そうは言っても、考えるのは仲間のことだった。
思えばこの旅は人に流される旅だった。
「自分のペースで歩き、無理はするな」という話は聞いていたし、このサイト内でも再三書いてきたけど、誰かが「明日30km行く」と言えば行った。
結局私がいちばん無理してるじゃないかと矛盾を感じるかもしれないが、それに後悔はない。
「少し頑張ればいけるかも!?」という感じだったので、まぁ許容範囲内ではあったから。
それくらいみんなと一緒にいて楽しかったのだ。
当初抱えていた負の感情にしっかり向き合って、辛いことを乗り越え成し遂げる、いわば修行のようなものがカミーノの目的だった。
負の感情に向き合うことは、カミーノ前半で達成していたため、以降はゴールに向けて仲間と過ごすことが一番の楽しみになった。
ただそれぞれどこかで自分の旅を貫く日がやってくる。
ある日を境に先へ進み、それっきりというあっけない別れ方もあった。
「see you」と言ったのに再会しないことも多々ある。
そんな交流の繰り返しだった。
でもそれっきりだった人と1年後、韓国で再会した。
それっきりがそれっきりじゃないかもしれないワクワクがあるのもカミーノなのだ。
カフェで朝食
朝起きて身支度を整え、アルベルゲで朝食をとるのが一番の節約なのだが、起きてすぐにはご飯が食べられない。
というわけで、毎回歩き進めて1~2時間経った頃に立ち寄る街のカフェで、朝食をとるのが日課だった。
何やら可愛いサボテンのオブジェが。

可愛いオブジェのすぐ横には道しるべ。
残り36km!!

すぐ先にあるカフェでクレデンシャルにスタンプを押し、朝食。

注意ポイント
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り100kmを切ったら、1日2個クレデンシャルにスタンプを押そう。
1日2個押さないと、巡礼証明書がもらえない可能性があるので。
さらに歩くと、残り33kmの道しるべも。
これまた可愛い。

日本について
この日の歩きは順調だった。
なにせ20kmないから、気持ちがとても楽なのだ。

しばらくするとカフェがあり、韓国ガールのタユンがコーヒーを飲んでいた。
私も少し休憩することにする。
タユンもこのときにはナイトウォークをすると決断していた。
すると、チェコ人のガスパルもやって来た。
ガスパルと言えば、トリアカステラのアルベルゲが出会い。
困っている彼に手を差し伸べたかったけど、何の役にも立てなかった。
そのときのエピソードはこちら。
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参考スペイン巡礼27日目、オセブレイロ~トリアカステラ|霧の巡礼路と温かな夜
続きを見る
思えばガスパルとちゃんと話したことはなかったな。
このカフェでしたガスパルとの会話は、今も印象に残っている。
日本のどこから来たか聞かれ「北海道だよ」と言ったら、「北海道、本州、四国、九州...」と言ってくれた。
タユンも私も「なんでそんな言葉知ってるの?!」とビックリ。
学校で習ったそうな。きっと丸暗記したのだろう。
「今日初めて役に立ったね」と言って笑い合った。
ガスパルはレオンあたりから巡礼を開始し、これまで特定の仲良い人がいなかったという。
ガスパルは物静かな青年で、控えめだけど笑顔がキュート。
タユンも私も、そんな彼がすぐに好きになった。

そういうわけで、ガスパルにナイトウォークを勧誘。
言い出しっぺのリョウスケに断りもせず、つい口からスルッと勧誘の言葉が出ちゃったのだ。
でもリョウスケは誰とでも打ち解けられるフレンドリーさを持っているから大丈夫。
ガスパルは笑顔で「考えておくよ」と言った。
とはいえ、こんな変わったお誘いきっとOKしないだろうし、もしこの後ガスパルに会えなかったらそれっきりかもしれない。
この時点では連絡先を交換していなかったので、返事を聞けるとは思っていなかった。

そして目的地のオ・ペドロウソに迫った頃、お腹が空いた。
日記にするとカフェで朝食を食べ、タユンと別のカフェで休憩し、休んでばかりに見えるかもしれない。
しかし、その間に何時間も歩いているのだ。
カミーノを始めた頃は、慣れない環境で無意識に体が緊張し食欲がなかったが、後半は食欲が回復していた。
この日はガツンとしたものが食べたかった。
というわけでハンバーガー。

ベーコンの下にはパテもしっかり入っているので食べごたえがあった。
ナイトウォークに向けて

歩き始めて6時間20分、13:15にオ・ペドロウソのアルベルゲに着いた。
宿泊したのは、Albergue de Arca do Pino。
翌日のサンティアゴ・デ・コンポステーラはホステルを予約したので、アルベルゲに泊まるのはこれが最後だ。
「最後」がどんどん増えていく。
とにかく並ぶアルベルゲ
しんみり気分もつかの間、アルベルゲには長蛇の列が。
ガリシアのアルベルゲはとにかく並ぶが、この列は過去一番。

韓国ガールズとリョウスケと一緒に並んでいたので、だいぶ気は紛れたが、30分以上は並んだ。
この列の中にパリピみたいな巡礼者がいて、ドアの近くでウェイウェイ騒いで、正直イヤだった。
恐らく仲間内で参加していたのだろう。
ビール片手に内輪ノリでパーティ会場かのように叫んでいる男女のグループだった。
ビールを飲むのは別にいい。パーティのノリも所変わればよくある話。
ではなぜ嫌な気持ちになったんだろう?
今思うと、周りを見ずに、まるで彼らしかいないような振舞いに不快感を覚えたのかもしれない。
これまで巡礼で体験してきた雰囲気とはかけ離れたもので、巡礼にふさわしくないと思ってしまったのだ。
なんてぶつくさ言ってるけど、普段の私もうるさい。
ガスパルの返事
この日は夜の10時にアルベルゲを出発することになっていた。
夜通し歩き、サンティアゴ・デ・コンポステーラ到着後は15時にホステルにチェックインするまで眠れないだろう。
シャワーが終わったら早めに寝ないと。
あと1日歩くだけなので、巡礼ウェアは1セットあれば足りる。
すなわち、洗濯は不要。
そうか、昨日の洗濯が最後だったのか。
あんなに面倒だった手洗いの洗濯、もうしなくていいんだ。
なんて色々考えていると、ガスパルに遭遇。
彼は「さっきの夜歩く話だけど...」と切り出してきた。
「やっぱり普通に日中歩いてサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指すよ」と言うかと思いきや、彼の言葉は「ぜひ一緒に歩きたいんだ!誘ってくれてありがとうね!」だった。
マママママジで!!??
この時の私はめちゃくちゃ笑顔だったに違いない。
「嬉しい!夜10時には出発するから、玄関集合ね」と伝え、別れた。
タユンに報告しないと!きっと彼女は喜ぶに違いない。
案の定、彼女は満面の笑みで喜んでくれた。
早めの就寝と
出発に向け16時にはベッドへ。
ベッドに寝ころんだからといって、スヤスヤと眠れるわけではない。
まだ明るい時間で、アルベルゲ内は騒がしかった。
うとうとした程度で、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向け出発することに。
そして夜10時に出発してから、本当に色々なことがあった。
笑いと感動がごちゃ混ぜになるであろう翌日の日記もぜひお楽しみに!
Buen Camino!
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