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スペイン巡礼 実体験・歩き方

スペイン巡礼29日目、サリア~ポルトマリン|激混みの巡礼路と美しい街でチルタイム

スペイン巡礼、ポルトマリン

こんにちは、haggyです。

フランスの可愛らしい街、サン=ジャン=ピエ=ド=ポーから約780km歩いてスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指すスペイン巡礼。

歩き始めて29日目、とうとう歩いている途中で残り100kmを切ります。

そして、この日から巡礼者が激増。

いつものように穏やかに歩けるのか?!

というわけで、今回も巡礼に必要な情報を盛り込んで振り返っていきます。

スペイン巡礼を経験して

これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。

でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。

そして私はポンコツすぎた。。。

2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。

フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。

日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。

毎日が宝物のような日々。

人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。

汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。

・海外旅行の体験談を読みたい方

・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方

・スペイン巡礼をしようか迷っている方

が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。

スペイン巡礼29日目、サリア~ポルトマリン|激混みの巡礼路

スペイン、サリア、朝

この日の目的地は22.2km先のポルトマリンという街。

途中19個の街を通るから、小刻みに休憩できそうだ。

とはいえ、サリアから巡礼者が増えると聞く。

混みすぎるのも嫌なので、普段通りの時間帯AM6:10に出発した。

いつも通りの静かな朝

アルベルゲを出ると、相変わらず外は暗い。

この時期は夜9時でも明るいから、朝が暗いのも頷ける。

教会に街灯が照らされてエモい。

スペイン、サリア、教会

いつも通り、歩きながら次第に明るくなっていくスタイルだ。

日本では経験したことがない。

自然の景色を楽しみながら、一人物思いに耽る。

自分と真摯に向き合う時間が、これまでの人生どれくらいあっただろう。

もちろん時間は日本でもある。

でも大自然の中で、極限に歩いている中で感じる思いは、やはり家でソファに座りながらとは違う気がする。

サリアから次の街へ

巡礼の前半では、これまで消化できなかった色んな寂しい感情と向き合ってきた。

そして後半は、これからの人生を考えていた。

真面目なことばかり考えると脳が疲れるので、日本に帰ったら食べたいものも脳内でまとめた

かつてオーストラリアに短期留学していたときは、帰国したら焼いたホッケが食べたかった。

これまでの人生で、日本を離れていた期間が一番長い、このスペイン旅行。

そんな記念すべき旅の後に私が熱望していた食べ物はレバー串だった。

できたて熱々のレバー串を口に含み、味わいながら飲み込んだ直後、キンキンに冷えたビールを流し込む。

そんな想像をしただけで、ワクワクした。

スペイン、サリア、街はずれ

まだこの時間帯は静かに歩けている。

スペイン巡礼、小川

巡礼でよく見た壮大な緑の景色が広がってきた。

何度歩いてもこういう道は飽きない。

スペイン巡礼、静かな朝の風景

歩き始めて1時間。

ヴィレイという街で朝日を見れた。

スペイン、ヴィレイ

1日が始まる瞬間をカラダ全体で感じている感覚は、日常では中々味わえない。

スペイン、ヴィレイ、朝日

普段は起きるのが遅いので、スペイン巡礼では朝から動き、毎日充実している感じがした。

突然人が多くなる

一人で色んなことを考えながら歩いていると、突然歩く人が多くなった。

「あれ?なんか人多いな」

そう気づいたあたりから、どんどん人が増えだした。

こうなってくると、静かに考えながら歩くのは難しい。

ポイント

なぜこんなに人が多くなるかと言うと...。

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで100km以上の道を歩き、バルやアルベルゲでスタンプを押すことで巡礼証明書がもらえるから

時間に余裕がない人や、100kmで証明書がもらえるならやってみようとライトな感じで参加したい人にはぴったり。

日本の旅行会社でツアーも出ている。

アルベルゲではなくホテルに宿泊するので、お値段はお高めだけど。

学校行事で参加している地元の学生もたくさんいた。

それはもう1校や2校だけではなくたくさん。

多くの若者グループが、軽装で楽しくお話しながら歩いていた。

スペイン巡礼、ロバ

ただし、サン=ジャンから歩き続けている人のなかには不満に思う人もいて

というのも、サン=ジャンや他のルートの出発地点から遠路はるばる歩いて来た人も、サリアから出発する人も、もらえる巡礼証明書は全く同じ

「せめて長く歩いている人には証明書の質を良くするとか差別化してほしい」と言う人もごく少数だが、いた。

私はサンティアゴ・デ・コンポステーラへ着くことが目的であり、証明書はもらわなくてもいいやって適当な気持ちでいたので、そこまで熱く思うことはなかったんだけどね。

あとは「サリアから歩き始めた人は、Buen Caminoの挨拶を返してくれないことが多い」と怒っている人もいた。

これまでも皆楽しそうにワイワイ歩いていたが、あくまでも巡礼への目標や思いがある前提で歩いている人がほとんどだ。

話したことがない相手でも、追い越し追い越されるときは挨拶するし、それがきっかけで仲良くなることもある。

そんな暗黙のルールがある中で、みんな一人の時間や仲間との時間を楽しんでいた。

それがただワイワイ歩く人がどっと増えたことで、場を荒らされていると捉える人もいる。

これまで600km以上歩き続けてきたんだというプライドもあるのだろう。

スペイン巡礼、ポルトマリンへ向けて

私は人が多いことで、トイレやカフェが混むのが面倒だった。

トイレが近いから、並んで漏らすのが心配なのである。

人が多いから、一大事に野原でできないかもしれない。

17日目のように、あんな大事件を起こしたら大変だ。

常にトイレの心配をしている私が、スペイン巡礼のトイレ事情についてまとめた記事がある。

トイレが不安な方は、ぜひ読んでほしい。

スペイン巡礼、トイレ
参考スペイン(サンティアゴ)巡礼、トイレ事情~野〇は覚悟せよ~

続きを見る

カフェで事件

韓国ガールのタユンと道で会い、この先のカフェでチーヨンも含めて朝ごはんをとることに。

やはり私の心配は的中。

カフェは激混みだった。

これまでカフェで並んだことなどほぼないのに、突然どこが最後尾なのか、どういう順で並んでいるのかもわからなくなるくらい混んでいた。

地元の人が連れてきたボーダー・コリーもいる。

スペイン巡礼、犬

カフェでタユンと並んでいると、後ろから突然大きな音とともにザワつく声が聞こえた。

振り返ると、人が倒れている

気を失っているように見えた。

少しすると、目を覚まして大丈夫そうに見えた。良かった。

これまで見たことが無い人だから、サリアから歩き始めた人だろう。

倒れた人はかなりのハイペースで歩いていたらしい。

「ペースを掴めないまま歩いたから倒れたのではないか」と誰かが言っていた。

それを聞いて、

「そうか、張り切って歩くと倒れることもあるのか。

私も一歩間違えてたら倒れていたのかもしれないのか。

ほんと私って何も知らないんだ。無知って恐ろしいな」

と内心思っていた。

スペイン巡礼を歩く前に、知っておいた方が良いことを下の記事にまとめている。

私のように無知で歩き始める前にぜひ読んでね。

スペイン巡礼、危険
参考スペイン巡礼は本当に危険?歩く前に知っておきたい注意点と安全対策

続きを見る

今日からスタンプは2つ

とうとうサンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り100kmを切った。

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り99キロ

ここから気をつけなければいけないのはスタンプの数。

注意ポイント

ラスト100kmは、クレデンシャルに1日少なくとも2回スタンプを押さないといけない。

理由は巡礼証明書を発行してもらえないから。

▽私が使っていたクレデンシャル

私のクレデンシャル

しかし、実際のところサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼事務所でそこまでクレデンシャルをガン見されることはなく...。

1日1回しか押していなかった人も巡礼証明書はもらえていた。

とはいえ、担当者によるのかもしれないので、2個押しておくに越したことはない。

マチョ、ゴール

インスタを見ると、旅の前半でたくさん思い出があるスロバキア人のマチョがゴールし、帰国した

22日目のオスピタル・デ・オルビゴまでは一緒だったが、そこから1週間でゴール。

かなりのハイペースで歩いたことになる。

彼はこれまでの思い出をインスタのストーリーズに投稿していた。

その中に、オレンジポンチョを着た私との写真が。

スペイン巡礼、仲間との写真

思い出の1つとして思ってくれているのがすごく嬉しい。

またしても彼らと歩いた日々を思い出して笑顔になる。

マチョとこの写真を撮った経緯は下の日記に書いてます。

スペイン巡礼、サントドミンゴデラカルサダ
参考スペイン巡礼9日目、ナヘラからサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダへ|仲間の手料理に悶絶

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宿の心配

ポルトマリンではムニシパルのアルベルゲに泊まる予定でいた。

しかし、ムニシパルのアルベルゲは予約ができないことが多い

巡礼路で人の多さを目の当たりにし、アルベルゲに泊まれるか心配になってきた。

それに学生がワイワイしている環境で泊まるのはイヤだ。

久しぶりに宿の心配をした。

幸い、学生はムニシパルのアルベルゲではなく、恐らく学校側が手配したであろう宿に泊まっていたので、同じ宿に泊まることはなかったけどね。

牛に阻まれる

宿の心配をしているというのに、突如正面から牛の行列がやってきて、行く手を阻まれた。

スペイン巡礼、牛に阻まれる

ノロノロと目の前を歩いていく。

中々見ない光景にキョトン。

牛の列は中々途絶えないが、イライラする巡礼者はいない。

皆もの珍しそうに写真を撮っていた。

一斉にスマホのカメラを構えだしたので、パパラッチになった気分だ。

ポルトマリンの入り口で

小刻みに街を通過するが、結局休憩は1回しただけでポルトマリンの入り口まで来た。

ミーニョ川という川の向こうに見えるのがポルトマリンだ。

空の青さ、川と緑と街という絶景に思わず息を呑む。

スペイン、ポルトマリンが見えてきた

もう少し歩いていくと、橋が見えた。

橋を渡るとポルトマリンだ。

ポルトマリン、橋

橋の手前に鐘がある。

ポルトマリン、鐘

※モデル:リョウスケ。

LIBERTY BELL(自由の鐘)というらしく、どうやら無事に巡礼できることを祈って鳴らすもののようだ。

美しい街で最高のチルタイム

ポルトマリン、モニュメント

スタートから6時間15分後、ポルトマリンに着いた。

美しい街の景色にワクワクする。

受付を待つ間

アルベルゲに到着したのが12:30頃。

まだ受付開始前だった。

既に何人か並んでいたが、道中多くの人を見かけた割には少ない。

アルベルゲはAlbergue de peregrinos de Portomarín

BuenCaminoアプリでは、portomarin xunta de galicia pilgrims hostelと書かれているが、同じアルベルゲ。

下の写真がアルベルゲの外観だ。

ポルトマリン、アルベルゲ

受付まで時間があるため、荷物をアルベルゲの前に置いて、食べに行くことに。

スペイン巡礼、バックパック

「荷物を目から離して食事に行くなんて大丈夫?」と心配になる方もいるだろう。

バックパックには貴重品は一切入れていないので、最悪盗まれても何とかなるし、念のため開けにくくするよう南京錠をつけていた

それに、汗をたっぷり吸った私のバックパックなんて誰も触れたくないだろう。

こんな感じでバックパックはたまに目を離すこともあったが、貴重品を入れたカバンは肌身離さず持ち歩いた。

アルベルゲや巡礼路での貴重品の管理や防犯対策についてまとめた記事もあるので、参考にしてね。

スペイン巡礼、貴重品
参考スペイン巡礼の貴重品管理|持ち物・盗難対策・安全に歩くコツ

続きを見る

アルベルゲから徒歩5分くらいのところにあるバルでビールとイカリングをオーダー。

ポルトマリン、イカリング

20分くらいまったりできた。

ガールズルーム

受付が始まったので、韓国ガールズ、リョウスケ、私で受付。

ありがたいことに、4人部屋にしてもらえた。

ここは大部屋もあるはずなので、少人数部屋は嬉しい。

そしてリョウスケにはいつも下段を譲ってもらえて感謝だ。

ベッドから上を見上げると、木枠に落書きが。

ポルトマリン、アルベルゲ

なんて書いてあるかさっぱりわからないけど、これを書いた巡礼者はどうしてサインペンを持っているのだろう

荷物が重くなるから、サインペンを持つ余裕なんてないはずなのに。

ジェラートと散策

シャワー、洗濯とお決まりのルーティンを済ませた後、アルベルゲを出てポルトマリンの街を散策してみた。

メイン通りを歩いているとジェラート屋を発見。

ポルトマリン、ジェラート

札幌ではあまりアイス類は食べないのだが、巡礼では街でジェラート屋を見ると食べていた。

パンプローナログローニョレオンなど...。

ポルトマリンでは、巡礼者以外の観光客も多く歩いていた。

ポルトマリン、街並み

再会

街の中心に教会がある。

ポルトマリン、教会

巡礼では街を通るたびに、教会を目にしてきたが、その街によって外観や造りは異なる。

歩きながら違いを確かめるのも楽しいかもしれない。

メイン通りでは飲食店も多くある。

すると、とある飲食店のテラス席で話に花を咲かせている人と目が合った。

オーストラリア人で、初日のロンセスバージェスのコミュニティディナーで知り合ったジョシュだ。

お互い再会を喜び合う。

初日からの友達に会うと嬉しい。

▽ジョシュとの出会い

スペイン巡礼、サン・ジャンからロンセスバージェス
参考スペイン巡礼1日目、サン・ジャンからロンセスバージェスへ|ピレネー越えの過酷なスタート

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アルベルゲでディナー

皆でスーパーへ行き、夜ご飯を買う。

調理器具などが置いていないアルベルゲなので、サラダやパスタ、トルティージャなど、調理が不要な物を買った。

ポルトマリン、アルベルゲ、夕食

スーパーで各々好きな物を買ってシェアすることで節約にもなる。

スペイン巡礼って総額どのくらいかかるのかや、巡礼中の節約術についてまとめた記事もあるので、参考にしてね。

スペイン巡礼、費用
参考スペイン(サンティアゴ)巡礼の費用はいくら?総額・内訳・節約術まで徹底解説

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夕食後のチル

夕食後、皆で眺めの良い場所へ。

アルベルゲから歩いて5分ほどの距離にこんな素晴らしい場所があったのだ。

ポルトマリン、美しい景観

しばし写真撮影をしていると、再びジョシュに遭遇。

なんとこの巡礼でジョシュは8kg痩せたと言っていた。

ポイント

薬局で体重が測れるそうな

私は帰国後の楽しみにとっておいたが、チーヨンは「あまり変わってない」と嘆いていた。

元々君は細いからだよ。

見えてくる終わり

眺めの良い場所でチルタイム中、巡礼の終わりについての話題も出てくる。

4日後にはサンティアゴ・デ・コンポステーラにいるのだ。

カミーノが終わることを、みんな寂しいと言っていた。

あんなに「辛い辛い」と言っていた私ですら、いざ終わりが見えてくると寂しさを感じる。

理由は一つ。

仲間との別れだ。

歩きが終わることについては達成感だが、毎日仲間と一緒に過ごし、笑いあった日々がもうすぐ終わってしまう。

アルベルゲの共同部屋に疲れることもあるが、仲間と一緒なのは楽しかったし、それすら寂しい。

恐らくこんな旅はもうないだろう。

海外へ行くことはあっても、多くの人と出会い、絆を深めていくことはきっとない。

お互いの国に戻れば、それぞれの日常が再開される。

そう思うと余計にしんみりしてしまう。

とはいえまだ4日残っている。

ここからさらに思い出を作っていけばいいのだ。

残り4日、どんな旅が待っているのだろう。

それでは翌日の日記もお楽しみに!

Buen Camino!

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