こんにちは、haggyです。
しかし、相変わらず巡礼での歩きに慣れることはなく、毎日が辛い。
そんななかこの日、私はとある決断をした。
一体どんな決断だったのか?!
それとは別に、この日も楽しい出来事があったので振り返っていく。
巡礼に必要な情報も交えて綴るので、ぜひ読んでね。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
この記事でわかること
スペイン巡礼25日目、ポンフェラダ~ビジャフランカ・デル・ビエルソ|身体が辛いなかで下したある決断

この日の行程はポンフェラダから24.2km歩いたところにあるビジャフランカ・デル・ビエルソという街。
前日の夜、韓国人グループと楽しく飲んだが、いつも通り早く寝たおかげで二日酔いはない。
思えば巡礼に来てから毎日お酒を飲んでいる。
注意ポイント
スペインではなぜ毎日お酒を飲むのか考えてみた。
理由①ビールやワインが安い
理由②アルベルゲの食堂では誰かが買ったワインが常に置いてあり、歓談中に「飲む?」と誘惑される
理由③お酒を飲みながらの歓談は楽しい
理由④歩き終わった後の冷たいビール、ティント・デ・ベラーノは最高のご褒美
理由⑤飲めばその日の歩きの辛さを忘れて、また明日も頑張って歩こうと思える
咳、和らぐ
巡礼前半から苦しめられていた咳。
夜中は特に辛かったが、次第に落ち着いてきた。
そして、ポンフェラダで夜中激しい咳をしたのは一度だけだった。
サアグンの薬局で買った咳止めの薬、レオンで日本人女性Aさんにもらった咳止めのトローチ、喉を潤すために買った飴が功を奏したのだろう。
辛いの多重奏
本日の距離は24.2kmで、上り坂がほぼない平坦な道。
それでも足の痛みを想定し、AM6:15に出発。
相変わらず6時台は暗い。
暗いし人がほぼいないけど、怖さはなかった。

むしろ街灯に照らされた巡礼路が味わい深く感じられた。
なんて言ってるけど、実はアルベルゲを出てから上の写真を撮るまでの間、道に迷ったんだけどね。
歩いても黄色い矢印が一向に見えてこず、「おかしい」と思ったら道を間違えていた。
足が痛いので、嫌なロスはしたくない。
そう、私の足はまだ痛いのだ。
この日は朝から辛いの連発だった。
何がどう辛いかというと、
・右足の水ぶくれがまだ痛い
・歩くのが辛い
・横っ腹が痛い
・ポンフェラダの街も素敵だが、楽しむ余裕がない
・休んだ後の歩き始めも痛い
まるで駄々っ子のようだ。
内心は「あ~歩くのしんどい。早くサンティアゴ・デ・コンポステーラに着かないかな」と思っていたが、周りにはそんな様子はひた隠しにしていた。
笑いながら「辛い」とは言っていたけど、辛い辛い言うと、周りの空気も悪くしちゃうしね。
でも仲間と歩いていると、不思議と「辛い」が吹っ飛ぶ。
というか、こんなに辛い辛い言っているけど、皆そうなの?って怯えちゃいますよね。
下の記事ではスペイン巡礼の辛さを減らすコツを含め、「辛い」についてまとめています。
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参考スペイン巡礼は本当につらい?実際に歩いて感じた大変だったことと乗り越え方
続きを見る
下した決断
歩きながら、どこかで身体を楽にすることはできないかと考えてみる。
手っ取り早いのはレストだが、丸1日休みたいとは思わない。
休むよりも、早くサンティアゴ・デ・コンポステーラに着きたいという気持ちの方が大きかった。
それにサンティアゴ・デ・コンポステーラの宿を予約しているから、行程を変えるわけにもいかない。
予約の変更をしてもいいが、ちょうど私が到着する日は音楽祭が開催される期間で、宿が取れないかもしれなかった。
さらに翌日は初日のピレネー越えに次ぐ上り坂と言われる、オセブレイロ峠に挑戦しなければならない。
前日の下り坂で太ももがパンパンなのに、過酷な上り坂は無理だろう。
せめてバックパックの負担さえなければ...。
そこで下した決断。
翌日は、荷物の配送サービスを利用しよう。
荷物の配送とは、バックパックを翌日の目的地まで運んでくれるサービスのことだ。
利用している人もけっこういて、貴重品だけを持って歩けるので、身体の負担がグッと減る。
これならオセブレイロ峠も乗り越えられそうだ。
しかし、バックパックを毎日背負ったままサンティアゴ・デ・コンポステーラまで歩ききるとイメージしていたので、チートしているような気持ちにもなった。
そこで次のことを考えた。
でもそのこだわりを貫いたがために、途中でリタイアしてしまったら元も子もないのでは?
それに景色の写真をたくさん撮って、見るもの全てを目に焼き付け、巡礼を楽しみたかったんじゃない?
これまで相当頑張って歩いてきたでしょ。
バックパック配送で、それが実現できるなら楽しんだ方がいいんじゃない?
元々の私は、変なこだわりを貫いて失敗するタイプだ。
でも巡礼を通じて色んな人の価値観に触れるうちに、もっと思考に柔軟性を見に付けるべきだと思うようになった。
こだわりを捨てたことで、どんなことが見えてくるだろう。
そう考えたら、こだわりを捨てられた。
よし、翌日楽できるなら、今日も頑張れそう。
そう決めた頃、気づけば空が明るくなっていた。

朝食
そろそろコーヒーでバリっと目&身体を覚ましたい。
ポンフェラダから9.7km歩いたカンポナラヤという街で朝食をとることにする。
本日の朝食もパンとコーヒー。

朝食を済ませた後、バルのトイレで用を足す。
注意ポイント
巡礼路に公衆トイレなどはないため、トイレは行けるうちに行っておこう。
巡礼路やアルベルゲのトイレ事情は下の記事に詳しく書いてあるので、事前に把握しておいてほしい。
日頃からお腹に不安を抱える私が、カミーノのトイレに関するあらゆることに、情熱を注いで書いた記事だ。
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参考スペイン(サンティアゴ)巡礼、トイレ事情~野〇は覚悟せよ~
続きを見る
用を足したことでトイレに関する不安がなくなり、安心して出発。

カンポナラヤの街を歩き進める。
残り14.5km。
上り坂がないはずなので、楽であってほしい。
200kmを切る
今にも雨が降りそうだ。

実際この後、雨が降ってきてポンチョを着用した。
しかし着ると雨が止む。
巡礼では、雨が降りはじめても、着たらすぐ止むということがけっこうあった。
巡礼前半ではよく見ていた、久しぶりのワイン畑。

ワイン畑を見ては「美味しいワインにな~れ」と心の中で唱えていた。
日本でワインはたまにしか飲まないが、巡礼ではほぼ毎日のように飲んでいた。
なんたってワインが安い。
安いから不味いというわけでもなく、美味しい。

ブドウたちを横目にどこまでも続く一本道を歩き続ける。

そうこうしているうちに、道しるべが見えてきた。

198.5km。
ついに残り200kmをきった。
考えてみると、4分の3歩いたことになる。
といってもまだまだ私にとっては途方もない数字。
あまり残りの距離を考えないようにし、この日を乗り切ることに集中した。
カカベロス
スタートから15.4km、カカベロスという街に着いた。
石造りの家が並び、穏やかな空気が流れていた。


このカカベロスという街、前日にスロバキア人のマチョが滞在していた街だ。
この日はかなりの距離を歩くという。
「追いついてきなよ」と言われたけど、この時点で1日遅れ。
今日でさらに差がつきそうだ。
やはりもう会えないのだろうと思うと、また寂しく感じる。
ほぼ車道
カカベロスからさらに歩き、街を通過したが、振り返ると写真を撮っていない。
普段ならキュンとして写真を撮るような風景や街並みも、疲れてスルーしがちになる。
そして巡礼路は土の上でも草の上でもなく、ほぼ車道に。

歩いている横で車が通っていく。
車も気を遣って巡礼者を避けるように通ってくれるが、少しでもよろけると、車道に転がりそうな怖さがあった。

日本のような広い歩道ってありがたいんだなと痛感したのだった。
ビジャフランカ・デル・ビエルソ到着
歩き始めて7時間、ビジャフランカ・デル・ビエルソに到着した。
途中、車道が怖いという道はあったが、コースとしては平坦な道ばかり。
この日単体で言えば楽なルートではある。
しかし、これまでの蓄積もあり、個人的にはしんどかった。
落ち着いた田舎の光景が広がる。

この家は花の飾り方がおしゃれ。
思わず写真を撮った。

家の感じからして、かなり昔に建てられたのではないだろうか。

教会は大きかった。

意外にも早めに着いたのか、巡礼者が少なかった。
オシャレなアルベルゲ

この日の宿は「Albergue Leo」。
ジブリ映画に出てきそうな佇まいのアルベルゲで、どこかノスタルジックな雰囲気を感じる。
韓国人のタユンが予約してくれていたが、そういえば彼女の苗字を知らない。
受付で「韓国人のタユンという子が予約しているんだけど」と伝えると、予約名を見せてくれた。
しかしTから始まる名前ではない。
タユンといっても、スペルがわからず、一瞬困った。
正解はDから始まるスペルだった。
なんだかんだ無事に受け付けでき、部屋に案内してもらえた。
部屋では私が一番乗りだ。
嬉しい4人部屋
部屋に着くと4人部屋だった。
メンバーはタユン、チーヨン、リョウスケ、私。
少人数で気心知れた人と同室なのはありがたい。
それだけで楽しく過ごせそうという期待感もある。
そしてこのあたりから、リョウスケが私たちの中で女友達という扱いになってきた。
男性が1名いるにも関わらず、女子部屋という扱いになった。
ちなみに...。
少人数といえど、アルベルゲにはルールや注意点もある。
マナー全般についてまとめた記事があるので、参考にしてね。
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参考スペイン巡礼のアルベルゲマナー|知らないと困るルールと注意点まとめ
続きを見る
綺麗なアルベルゲ
このアルベルゲ、実に綺麗なアルベルゲである。
他にも韓国人が多くいたので、口コミで韓国人に人気なのだろう。
部屋の窓から中庭を見下ろすことができ、開放感があった。

これまで泊まってきたアルベルゲとはひと味違い、どこでもゆっくりくつろげそうだった。
バックパック配送方法
朝の決意から気持ちは変わらない。
荷物を送る手はずを整えよう。
シャワーを終え、詳しいやり方を聞くため、洗濯の前に受付に寄ってみる。
アルベルゲによっては受付のカウンターに、お金を入れる封筒が置いてあるはずだが、ここのアルベルゲにはない。
そして受付には誰もいない。
少し待っているとホスピタレイロが来たので、声をかける。
「明日バックパックを配送したいんだけど、初めてだからやり方がわからなくて、教えてもらえますか?」と聞くと、すぐにカウンター下から封筒を出してくれた。
封筒の空欄に名前、メールアドレス、電話番号、配送先を書いてお金(6€)を入れて封をする。
バックパックに封筒を括りつけて、AM8:30までに置いておけばいいとのこと。
置き場所も聞いた。
やり方はすごく簡単だった。
ただし、翌日の目的地・オセブレイロの場合、バックパックは2か所にしか配送できないらしい。
宿泊予定のアルベルゲを書いたら、「ここには配送されないから」と「HOTEL CEBREIRO」を書き加えてくれた。

なるほど。
オセブレイロに着いたら、まずはホテル セブレイロへバックパックを取りにいき、そこから宿泊予定のアルベルゲに向かえばいいなとスケジュールを組み立てる。
なんだ簡単じゃん!と思いつつも、本当に私のバックパックはホテル セブレイロへ行くのだろうかと不安もあった。
配送方法については先ほど伝えたが、下の記事ではバックパック配送のメリットやデメリット、注意点も書いてあるので参考にしてね。
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参考スペイン巡礼、バックパック配送サービスのメリット・デメリット
続きを見る
便利な洗濯
バックパックのやり方もわかり、安心したところで洗濯だ。
そしてこのアルベルゲは他にはない装置があった。
なんと、手洗いで洗濯した後、脱水をしてくれる機械がある。

使う際はホスピタレイロに声掛けをすると、スイッチを入れてくれる。
元々私は絞りが甘い。
ギュウッと絞っているつもりでも、スイッチを入れると想像以上に水が出てきた。
スペイン巡礼では歩くだけがミッションではない。
その後のシャワー、洗濯までがミッションだと思っている。
たまにサボっていたけど、基本的に洗濯は毎日だ。
アルベルゲに洗濯機はないの?どんな感じで洗っていくの?と疑問に思った方は、下の記事を見てみてね。
洗濯についての注意点や、便利アイテムも紹介しているから。
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参考スペイン巡礼の洗濯事情|着替えは何枚?手洗い・乾燥・失敗しないコツまで解説
続きを見る
初めてのチャパグリ
夜ご飯の買い出しのため、韓国人ガールズ・タユンとチーヨンとアジアの食材が売っているスーパーへ行く。
韓国人巡礼者が多いからか、棚には韓国の食材が充実しており、日本食はほぼなかった。
店内に子猫がいた。

見るもの全てが楽しいと言わんばかりに、駆け回っている。
我々3人はしばし子猫にくぎ付けになった。
アルベルゲに戻ると、別の韓国人グループが食事中だったため、冷蔵庫に食材を入れて休憩。
ポイント
冷蔵庫に入れておいても、盗まれることはあまりない。
心配なら食材を袋に入れ、名前を書いておこう。
本日のメニューはサラダ、肉、麺。
豚肉を焼いてステーキにしようとしたが、油がない。
ポイント
このアルベルゲにはなかったが、基本的には、歴代の巡礼者が残していった調味料が置いてあることが多い
そのままフライパンで焼き、肉汁でなんとかしようとしたが、肉汁が出そうにない。
ホスピタレイロに相談したら、借りることができた。
そしてラーメン作り。
辛ラーメンは、韓国人よりも食べる頻度が多いくらいよく食べている私。
それを聞いたガールズは、辛ラーメンの他にチャパグリを作ってあげると提案してくれた。
チャパグリとは、ノグリ(辛い海鮮ラーメン)とチャパゲティ(韓国風ジャージャー麺)という、2種の袋麺を混ぜて作った麺のこと。
初めて聞いたが、実は日本でもけっこう知られていることを帰国してから知った。
どうやら映画「パラサイト」にも登場したことで広まったらしい。
パラサイト観たのに忘れてた。

2人は慣れた手つきて調理していく。
帰国後に私も作ろうと、作り方も教えてもらい、メモした。
そしてディナーが完成。
手前は辛ラーメン、奥の小鍋に入っているのがチャパグリだ。

濃厚なチャパグリに、辛い海鮮出汁が合わさり、ピリ辛ながらもマイルドな味わいに。
絶品だった。
日本に帰って作る楽しみができた。
韓国語講座
テラスに移動してみんなでまったりタイム。
前日の夜、タユン、チーヨン、リョウスケは遅くまで飲んでいたらしく、ガールズは若干の二日酔いをリョウスケのせいにしていた。
今日もたっぷり飲んでいたけど。
まったりしながらお互いの国の言葉や文化について教え合った。
私は日頃から韓国ドラマを観ているので、よく聞く単語なら少しだけわかる。
でも色んな言葉を教えてもらううちに、もっと知りたいと思うように。
思えばこの日が私にとって韓国語を習おうと決めたキッカケだったのかもしれない。
ハングルが読めなかった私も、今ではゆっくりながらも読めるように。
帰国してからも、私の生活や考え方は、巡礼の影響を未だに多く受けている。
色んなことを変えてくれた巡礼に感謝だ。
さて、翌日はバックパック配送サービスを利用し、身軽に歩くこととなる。
辛さはどうだったか、そして無事に荷物は届くのか?!
翌日の日記もお楽しみに!
Buen Camino!
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