こんにちは、haggyです。
・スペイン巡礼を計画中の方
・「いつかしてみたい」と思い描いている方
のなかには「外国人ばかりの環境なのでは?」とドキドキしている方も多いのではないでしょうか。
同時に
・日本人ってどれくらいいるの?
・一人で行って浮かない?
・ちゃんとコミュニケーション取れる?
というのも気になるところ。
私の場合、日本人がいないことは覚悟していたので、そこは心配ではありませんでした。
しかし、「馴染めず一人浮いていたらどうしよう」とはうっすら考えていたのを覚えています。
そして実際に巡礼を始めると、日本人は確かに多くはありません。
その分、出会いや会話が生まれやすく、自然に溶け込める環境ではあります。
この記事では
・スペイン巡礼で日本人はどれくらいいるか
・どう見られるのか
をはじめ、実際のコミュニケーションや困ったことまで、実体験をもとにお伝えしていきます。
これから巡礼を考えている方が、「自分でも大丈夫そう」と少しでも安心できるような内容になれば嬉しいです。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
この記事でわかること
①結論|スペイン巡礼で日本人は珍しい?

結論、スペイン巡礼で日本人は少なく、どちらかというと珍しい存在です。
ただし、少ない=不安というわけではありません。
実際には、日本人だからこそ会話のきっかけになったり、覚えてもらいやすかったりと、プラスに働くこともたくさんありました。
まずこの章では次の項目に分けて、実際の人数感や出会いなどを解説していきます。
日本人は珍しい?
- 実際の人数感
- 日本人の友達はできる?
- 出会った人の国籍
- よく聞かれる
- 一人でも大丈夫?
実際の人数感
初めから終わりまで、ほぼ毎日見かけたり、行動を共にしたりした日本人は2人でした。
私は珍しいパターンだと思いますが、初日のピレネー越えの日に日本人男性(日記に度々登場するリョウスケ)と出会いました。
しかも同じ札幌出身。
同じ時期に札幌からはるばる出発地点のサン=ジャン=ピエ=ド=ポーに向かい、同じ日に巡礼をスタート。
これは中々ないことだと思うし、現に海外の友達含め、色んな人が我々の出会いに驚いていたくらい。
しかし、彼については不信感を抱いての出会いでした。
出会いについては1日目の日記をご覧ください。
-

参考スペイン巡礼1日目、サン・ジャンからロンセスバージェスへ|ピレネー越えの過酷なスタート
続きを見る
同じ日に巡礼を開始しても、行程のズレで会わなくなることも多いのですが、なんだかんだ彼とはずっと一緒にいました。
別に「あなたがいないとダメ!」なんて縛り合ったりはせず、気づいたらほぼ一緒にいた感じ。
続いては4日目のプエンテ・ラ・レイナのアルベルゲで出会い、以降リョウスケや私とほぼ同じ行程で歩いたウォーキングレジェンドのTさん。
巡礼当時、Tさんは77歳。
日本人・外国人含めても終始最年長として認知されていました。
2人とはサンティアゴ・デ・コンポステーラでお別れするまでほぼ行程が同じ。
私のようなパターンは稀で、正直、最初から最後までほぼ一緒ということはあまりないのではないかと思います。
タイミングによっては同じアルベルゲに数人いることもありますが、全体として見ると割合はかなり少ないです。
とはいえ、2人を抜きにしても1日最低1人は日本人と出会っていました。
しかし、みんな出会って別れての繰り返し。
・「わぁ、日本人なんですね!私もです~」とご挨拶したけどそれっきり
・「また会いましたね!」と再会を喜ぶ日もあればそれっきり
という感じで巡礼を歩いていました。
一番王道のフランス人の道ですらこの人数感なので、他のルートはもっと少ないのではないでしょうか。
そもそもフランス人の道ってどんな道?と気になった方は、下の記事に特徴や注意点を詳しく書いています。
-

参考スペイン巡礼「フランス人の道」とは?初心者が歩く前に知っておきたい特徴と注意点
続きを見る
スペイン巡礼ではヨーロッパを中心に、アメリカや韓国、オーストラリアなど、さまざまな国から巡礼者が来ています。
巡礼路やアルベルゲでは、ほとんどが海外の方という環境が当たり前になると思った方がよいでしょう。
日本人の友達はできる?
日本人同士の出会いは少ないですが、その分、出会えたときの距離はとても近く感じます。
同じ言語で話せる安心感もあり、情報交換をしたり、一緒に食事をしたりと、短い時間でも深くつながれました。
そう、日本人は少数だけど、確実に歩いているんです。
少ないがゆえに、
・昨日は名古屋から来ている〇〇さんと話した
・△△さんが体調を崩した
といった情報はかなり入っています。
なので会ったことがない日本人にも勝手に親近感がわく状態。笑
情報を聞いても会うことがない人もいますし、「あなたが〇〇さんですね!××さんからお話聞いてました!」とバッタリ出会うことも。
終始行動していた人は2人でしたが、連絡先を交換した方も多くいます。
そして巡礼から8か月後の熊野古道では、
・リョウスケ
・レオンで食事+巡礼路の休憩中に話した日本人女性
・一瞬お見かけしたが、話したことはない日本人男性
という不思議なメンバー構成で歩いたのです。
ほぼ初対面のメンバーもいましたが、結果、絆が深まりました。
ただ、巡礼の魅力はそれだけではありません。
実際には、日本人よりも海外の巡礼者と過ごす時間の方が長くなります。
最初は少し緊張するかもしれませんが、同じ道を歩いているという共通点があるため、自然と会話が生まれ、仲良くなれるでしょう。
日本人・海外関係なく、さまざまな人とつながれるのが巡礼の面白さでもあります。
出会った人の国籍
実際に出会った人たちは、本当に国籍がバラバラ。
スペインやフランス、ドイツなどのヨーロッパ圏の人が多い印象ですが、それ以外には韓国、オーストラリア、アメリカ、ブラジルが多かったです。
年齢も幅広く、若い人から年配の方まで、それぞれが自分のペースで歩いていました。
幅広いといえど、比較的25歳から40代の男性は少ないように感じました。
働き盛りでまとまった時間が取れないからでしょうか。
話は逸れましたが、こうした環境では、海外にいるというより、いろんな国の人が同じ目的で集まる場所にいる感じの方が強かったです。
日本ではなかなか経験できない、多様な価値観に触れられるのも、巡礼の大きな魅力のひとつでしょう。
よく聞かれる
日本人だと分かると、よく質問される・言われることがあります。
・日本のどこから来たの?東京?大阪?
・コンニチハ、アリガトウゴザイマス(知ってる日本語を言われる)
といったシンプルなものが多く、そこから会話が広がっていきます。
さらに詳しい質問は、後半の章で。
意外と日本に興味を持っている人が、想像以上に多かったです。
文化や食べ物、お酒、観光地について話す機会もあり、「日本人であること」が会話のきっかけになることが多々ありました。
英語が完璧でなくても、こうしたやり取りから関係が始まっていくのも巡礼ならではです。
一人でも大丈夫?
一人でもまったく問題ありません。
夫婦や親子で巡礼している人もいましたが、一人で歩いている人がほとんど。
男女問わず、それぞれが自分のペースで巡礼をしています。
正直わたしは夫と一緒に行かず、一人で歩いて良かったと思っています。
夫と一緒に行っていたら、2人で行動を共にすることがほとんどで、こんなに楽しいメンバーと仲が深まらなかったでしょう。
一人で歩くのは、最初こそ不安かもしれませんが、歩いているうちに顔を合わせる人が増えていきます。
同じ宿に泊まり、同じ道を歩く中で、"Buen Camino!"という挨拶から会話が生まれ、気づけば気の合う仲間に。
反対に、無理に誰かと一緒にいなくても大丈夫。
一人の時間を大切にしながら、必要なときに人と関わることができるのも巡礼の良いところ。
一人だから不安というよりも、一人でも大丈夫な環境が整っていました。
②日本人はどう見られる?

スペイン巡礼で日本人が少ないと聞くと、「浮いたりしないかな」「どう見られるんだろう」と気になるかもしれません。
実際には、日本人に対する見られ方はとてもポジティブなものが多く、そんなに心配しなくても大丈夫です。
この章では実際に言われたことなどを含め、日本人のイメージについて次の項目にまとめました。
日本人のイメージ
- 興味を持たれる
- ポジティブな印象
- たまに例外
興味を持たれる
日本人だと分かると、多くの人が興味を持ってくれます。
「わぁお!日本から来たの?」という感じで会話が始まり、そのまま自然と話が広がっていきました。
「よくここまで質問思いつくなぁ」と心の中でツッコミを入れたほどです。
質問に答えるだけで会話が続き、気づけば一緒に歩いたり、食事をしたりする関係になることも。
日本人であることが、むしろ会話のきっかけになったのが面白かったです。
日本のように遠い国から来ていることが珍しいのかもしれませんね。
遠い国と言えば韓国も同じ。
ただ、韓国人の割合はヨーロッパ人に匹敵するほど多かったのですが、ほとんどは韓国人同士で固まって歩いていました。
英語が話せる若い人は他国の人とも交流していましたが、それでも所属グループは韓国の輪。
他国の人とは機会があれば話すという印象でした。
といっても私は韓国人の方にはずいぶんお世話になっていますし、たくさん交流できました。
巡礼後、2人の韓国人が遊びに来てくれ、次は私が韓国へ行く予定です。
ポジティブな印象
全体的に、日本人に対してはポジティブな印象を持っている人がほとんどでした。
礼儀正しい、静かで落ち着いている、優しいといったイメージを持たれていることが多く、
・日本人が好きだよ
・日本の文化を尊敬している
と言われたことも。
圧倒的に多かったのは「礼儀正しい」で、勝手に私も鼻高々でした。
もちろん人によって感じ方は違いますが、ネガティブな印象を持たれていると感じる場面はほとんどなかったです。
強いて言うなら、こんな一幕でしょうか。
海外の友人が、日本人男性に「ご飯作ったから食べる?」というお誘いをしてきた。
それに対し、日本人男性は「いやいや私はいいですよ」とご遠慮。
その遠慮に「なぜだ?友達なのに?彼は怒っているのか?」と、理解できないという目をしながら私に質問してきたことがありました。
つたない英語で「謙虚」や遠慮する文化を説明するのは至難の業でした。
それくらいでしょうか。
丁寧に接していると、それに対して相手も丁寧に返してくれることが多く、良い関係が築けたと思っています。
巡礼では短い時間でも人との距離が近くなるため、日本人に対する印象の良さは大きなメリットでした。
たまに例外
ただ、すべてが完璧に良いわけではなく、ごくまれに少し違和感を覚えることもありました。
文化の違いからかもしれません。
また、単純に相性の問題で「なんとなく合わないな」と感じたことも。
ただこれは日本人に限った話ではなく、どの国の人同士でも起こり得ること。
巡礼ではさまざまな価値観の人が集まるため、全員と無理に仲良くなる必要はありません。
合う人とは自然とつながり、そうでない場合は少し距離を取る、そのくらいのスタンスでOK。
全体として見ると、日本人であることで困る場面はほとんどなく、むしろプラスに働くことの方が多かったです。
とはいえ、最終的には国籍なんて関係なく、人は相手の人間性を見ます。
日本人へのリスペクトは会話のとっかかりになりますが、結局は
・一緒にいて楽しかった
・人間性
・フィーリングや会話が合った
から仲良くなれたと思っています。
③ 実際によく聞かれること

スペイン巡礼では、日本人と分かるとさまざまな質問をされます。
難しい質問ばかりというわけではなく、単純に興味からくるものがほとんど。
そしてそのやり取りが、会話のきっかけになり、距離が縮まりました。
というわけで、実際によく聞かれたテーマを紹介していきます。
よく聞かれる質問
- 宗教
- 熊野古道
- アニメ
- おまけ・日本酒
宗教
巡礼という背景もあり、「宗教」に関する話題はよく出てきます。
・日本ではキリスト教徒が多いの?
・仏教とは?
といった質問をされることがありました。
多くの人が宗教的な理由で歩いているため、その違いに興味を持ったのだと思います。
日本の場合は特定の宗教を強く信仰している人ばかりではないので、「特に信仰はないけど、文化として神社やお寺に行く」といった説明をすると、興味深そうに聞いてくれることが多かったです。
難しく考えず、自分なりの言葉で素直に伝えただけで、会話は成り立っていきました。
熊野古道
ハッとしたのが、「熊野古道」に関する話題。
スペイン巡礼と同じく、世界遺産に登録されている巡礼路として知られているため、「日本にも巡礼の道があるよね?」と聞かれることがあります。
ポイント
スペイン巡礼と熊野古道は2018年に姉妹提携をしており、2つの道を歩くと専用の認定書がもらえる
私もスペイン巡礼の8か月後、熊野古道を歩き、認定書をもらったのですが...。
恥ずかしながら、スペイン巡礼をしていた当時は熊野古道が姉妹提携していると知りませんでした。
「日本にもカミーノと同様に巡礼があるよね?」と聞かれ、「あぁ、お遍路のことかな」なんて思っていたくらいです。
※四国のお遍路はカミーノとは関係がない
恥ずかしや~。
本来ならこうした話題は、共通点がある分、とても会話が広がりやすいです。
お互いの巡礼文化について話すことで、一気に距離が縮まるでしょう。
私も今カミーノで聞かれたら「歩いたよ~!」なんて答えて盛り上がったに違いありません。
アニメ
そしてやはり多いのが、アニメの話題。
「日本=アニメ」というイメージはかなり強く、「好きなアニメは?」「おすすめは?」と聞かれることがよくありました。
日本のアニメが好きな人は多く、具体的な作品名がポンポン出てくることも。
そして今の時代、ドラゴンボールやドラえもん、ポケモンだけではないんです。
ワンピース、鬼滅の刃、NARUTO、葬送のフリーレン、進撃の巨人をはじめ、時には聞いたことがない作品が飛び出すことが。
私自身、あまりアニメには詳しくないので少し困った質問でもあったのですが、知っているアニメを言われたら一安心。
アニメに詳しい場合はもちろん会話が盛り上がりますし、あまり詳しくなくても「少し知っている」と答えるだけで十分です。
こうした話題はとてもカジュアルで、英語が完璧でなくてもやり取りしやすいのがメリット。
キャラクターの名前を言うだけで、なぜか異様な盛り上がりを見せるから笑えます。
後半でも書きますが、巡礼ではこうした日常的なテーマから次々と会話が広がっていきます。
難しいことを話さなくても、人とつながれる環境があるから素晴らしいですね。
おまけ・日本酒
もちろん、日本人とわかった瞬間に聞かれる質問ではありません。
会話を繰り広げるなかで、お互いお酒好きだとわかったときに日本酒の話が広がっていきます。
・日本酒の味
・原料
・日本では酒蔵を見学できることもある
ことなどを説明すると、興味津々で聞いてくれました。
面白かったのが、日本酒の話をすると必ず度数を聞かれたこと。
自国の強いお酒の度数と比べて、味を想像していたのかもしれません。
相手の国の強い酒は、どんな味や度数なのかで盛り上がりました。
④海外の友達との話題

スペイン巡礼では、さまざまな国の人と出会い、会話をする機会も多いです。
「何を話せばいいんだろう」と不安に感じるかもしれませんが、特別な話題を用意して構える必要はナシ。
同じ道を歩いているという共通点があるため、そこから会話が広がっていきます。
私が実際によく話していた内容を紹介しますね。
国際交流の話題
- カミーノ情報
- エンタメ
- 趣味やお互いの国での仕事・生活
- お互いの国のソウルフードや観光情報
- 最後はSNSやWhatsApp交換
カミーノ情報
一番多いのは、やはり巡礼そのものの話。
・巡礼の出発地点はどこ?
・最終的なゴールはサンティアゴ・デ・コンポステーラ?
・今日はどこから歩いてきたの?
・明日はどこまで行く予定?
などが多かったです。
巡礼の出発地点や最終的なゴール地点なんて皆同じじゃないの?と思うかもしれません。
しかし、フランス人の道では、皆がサン=ジャン=ピエ=ド=ポーから出発するとは限りません。
ブルゴスやレオン、サリアから歩き始める人もたくさんいます。
巡礼を複数回に分けて行う方は、サンティアゴ・デ・コンポステーラがゴールとも限りません。
このような巡礼の基本的な会話から始まり、ルートや宿の情報交換につながることがよくありました。
・この先の町にいいアルベルゲがあるよ
・あの坂は結構きつい
・この日を乗り切れば楽な道が続く
などのリアルな情報は、とても参考になります。
このような会話は英語もそこまで難しくなく、ジェスチャーや地図を見せながらでも十分伝わります。
同じ道を歩いているからこそ、共感できる話題が多く、会話が続きました。
エンタメ
エンタメの話題もよくしました。
映画や音楽、ドラマなど、共通の話題が見つかると一気に距離が縮まることもあります。
Netflixを契約している人が多く、ネトフリでのおすすめドラマや映画をシェアし合ったのも良き思い出。
また、相手の国のエンタメを「観たことあるよ」と言うと、すごく喜んでくれました。
これまでネトフリを観続けて良かったと思えた瞬間です。
韓国人の友人からは「私よりも詳しい!笑」と何度も言われました。
また、先ほども書きましたが、アニメや漫画の話題になることが多く、「あの作品知ってる?」と盛り上がる場面もありました。
相手の国で人気の映画や音楽を教えてもらうこともあり、新しい発見があるのも楽しい。
友人おすすめの作品をブックマークしておくと、帰国後の楽しみが増えます。
言葉が完璧でなくても、「好き」「知らない」といった簡単なやり取りで会話は弾みます。
趣味やお互いの国での仕事・生活
お互いの普段の生活について話すことも増えてきます。
・どんな仕事をしているの?
・休日は何をしているの?
・趣味は?
といった質問から、それぞれの国での暮らしについて知るのも面白い。
その人の価値観や考え方が見えてくるため、とても興味深かったです。
自分のことを話すだけでなく、相手の話を聞くことで、
・こんな働き方もあるんだ
・こんな生活をしている人もいるんだ
と視野が広がりました。
巡礼はただ歩くだけでなく、人との出会いを通して世界を知る時間でもありました。
お互いの国のソウルフードや観光情報
食事の話題も、盛り上がりやすいテーマのひとつ。
ラーメンや寿司の話題はたくさんしました。
逆に、相手の国の料理について教えてもらうこともあり、「今度行ってみたいな」と思うきっかけになったことも。
どんな食材を使って、どんな風に調理するかを説明し合うんですが、わかりにくい場合は写真を見せれば万事解決。
それからお互いの国のおすすめ観光スポットも楽しかったです。
北海道の魅力を存分に説明しました。
なかには「日本に行ったことがあるよ」「数年間住んでたよ」という人に出会うこともあり、そのときも盛り上がりました。
アルベルゲでスピッツのロビンソンを一緒に歌ったのは楽しい思い出の1つ。
また、日本から来たことを伝えると、知っている用語(北海道、本州、四国、九州、沖縄...)を言ってくれた子(チェコ出身)がいました。
なぜ知っているのか聞くと「授業で習ったから」と。
「それ学校以外で初めて人に言ったでしょ」と突っ込んだら笑って「うん」と言っていました。
こうしたカジュアルな会話は、言葉の壁を感じにくく、自然と楽しめる時間になります。
最後はSNSやWhatsApp交換
忘れてはいけないのが連絡先交換。
一緒に過ごす時間が増えると、最後は連絡先を交換することも多くなります。
特に多いのが、WhatsAppやInstagram。
この2つのアプリは日本にいるうちに、インストールしておきましょう。
巡礼は同じペースでずっと一緒に歩くわけではなく、途中で別れることも多いです。
一つひとつの出会いがとても印象に残るので、いつ別れても後悔しないよう、早めに連絡先は交換しておきましょう。
後からSNSで近況を見たり、ゴール後にメッセージを送り合ったりと、旅が終わってからもつながりが続くのも巡礼の魅力のひとつです。
言葉や国籍を超えて人とつながれる経験は、なかなかできるものではありません。
特にInstagramは帰国後、皆が自国で元気にやっているかがわかるので嬉しくなります。
私のカミーノ日記では、海外の友人とどんな話をしたか、どんな思い出ができたかなども綴っています。
読んでもらえると、スペイン巡礼がどんなものかイメージできるでしょう。
\ 日記を読む /
⑤英語ができなくても大丈夫?

スペイン巡礼で不安に思うのが英語ではないでしょうか。
・会話についていけるかな
・友達できるかな
と心配になりますよね。
結論、英語が完璧でなくてもまったく問題はないけど、話せた方が良いです。
って、なんだか矛盾してますよね。
英語が完璧じゃなくても巡礼自体に差支えはないんです。
でも楽しいと思えば思うほど「もっと話せたら...」と思ってしまう。
では、実際どれくらい英語が必要なのか、どんな会話になるのかをお伝えします。
英語は必須?
- 実際どれくらい必要?
- どんな会話になる?
- ジェスチャーでいける?
実際どれくらい必要?
巡礼を滞りなく終えるという目的なら、日常会話レベルの英語が少し分かれば十分です。
まぁそれも必須というわけではありません。
たとえばアルベルゲの受付やカフェでのやり取りでは決まったフレーズが多いため、何度か経験すると次第に慣れていきます。
私自身も流暢に話せるわけではありませんが、困る場面はほとんどありませんでした。
ポイント
スペイン語は話せなくても何とかなります
仲間との会話は、「どこから来たの?」「どこまで歩くの?」といった内容なら日常会話レベルでやり取りできるでしょう。
とはいえ、英語はできるに越したことはありません。
というのも、友達と仲良くなればなるほど、多くのことを伝えたくなるんです。
巡礼路では長時間一緒に歩く日もあります。
すると会話は日常会話だけではなく、色んな話題に。
私の場合は、相手の話が聞き取れても、思ったことをスラスラ伝えるのが苦手でした。
「もっと英語力磨かなきゃ!」と後悔していました。
どんな会話になる?
簡単な内容だと、
・どこから来たの?
・今日はどこまで歩くの?
・何日間歩くの?
といった巡礼ならではの話題が多く、それに答えるだけでも会話は成立します。
そこから少しずつ話が広がり、仕事や趣味、国の話などに...。
時には人生観や将来のことなどディープな話をすることもありました。
もちろんすべてを完璧に話せなくてOK。
分かる範囲で答えたり、分からなければ聞き返したりするだけで大丈夫。
巡礼では、お互いに英語がネイティブではない人も多いため、ゆっくり話してくれたり、簡単な言葉でやり取りしたりすることも多々ありました。
ただ、相手にあれも伝えたい!これも伝えたい!と思えば思うほど、「英語力がもっとあれば...」と痛感していました。
それが、はじめに伝えた英語が完璧でなくてもまったく問題はないけど、話せた方が良いに繋がるわけです。
ジェスチャーでいける?
日常会話も不安な方は、ジェスチャーだけでもかなり通じます。
巡礼では、同じ行動をしている人同士なので、言葉が少なくても状況で理解できることが多々。
例えば地図を見せながら行き先を指したり、手で距離を表したりするだけでも意味が伝わるんです。
実際、言葉よりもジェスチャーの方が分かりやすいと思ったことも。
また、笑顔やうなずきといったリアクションも大切で、それだけでも相手に安心感を与えることができます。
ただし、私の場合、分からないことを笑顔で誤魔化すことはしないよう心掛けていました。
せっかく話してくれているのに、分からないのに分かったフリをするのは相手に失礼。
意味がわからなければ「どういう意味?もう一度言って?」と聞くようにしていました。
それでもわからなければ翻訳アプリなどを使うのも手です。
英語に自信がなくても、わかり合う気持ちさえあれば、コミュニケーションは取れます。
⑥日本人から見た実際に困ったこと・気をつけること

スペイン巡礼はとても過ごしやすい環境ですが、日本とは違う部分も多く、戸惑うこともあります。
ただ、どれも大きな問題ではありません。
この章では日本人として感じた「少し困ったこと」や「気をつけた方がいいこと」をご紹介。
困ったこと・気をつけること
- 英語
- 文化の違い
- 距離感
- 食事
英語
先ほどから書いていることですが、英語は必須ではありません。
しかし、少しは使う場面があります。
アルベルゲの受付やカフェ・バルでの注文、ちょっとした会話など、簡単なやり取りは日常的にあります。
なので、全く分からない状態だと最初は戸惑うかもしれません。
とはいえ、使うフレーズは限られているので、何度か経験すると慣れていきます。
分からないときはゆっくり話してもらったり、翻訳アプリを使ったりして対応していきましょう。
ちなみに、日常会話は話せるのに戸惑ったエピソードがあります。
アルベルゲの受付で「パスポートを見せて」と言われたので、日本国のパスポートを出しました。
すると、「違う違う、クレデンシャル(巡礼手帳)」とホスピタレイロが笑うんです。
「クレデンシャル」と言ってくれる場合がほとんどですが、ホスピタレイロによってはクレデンシャルを「パスポート」と言うことも。
こういう細かい出来事はあるあるですが、話のタネになるので美味しい展開だと思えば、楽しめます。
文化の違い
文化の違いを感じる場面もあります。
例えば、
・時間の感覚
・会話の距離感
・食事のスタイル
・人との接し方
など、日本と違う部分を挙げたらキリがないほど。
最初は「ちょっと違うな」と感じることもあるかもしれません。
ただ、巡礼ではさまざまな国の人が集まっているため、その違いも含めて受け入れられる空気があります。
私はその違いを「こういう考え方もあるんだ」と捉えていたので、むしろ面白く感じていました。
自分も間違ってはいないけど、相手も間違っていない。
違いを無理に合わせなくていいので、「そういうものなんだ」と受け止められると楽になります。
距離感
人との距離感も、日本とは少し違うところもあります。
海外の巡礼者は比較的フレンドリーな人が多く、初対面でも気軽に話しかけてくることがあります。
「Buen Camino」という巡礼者の挨拶から始まり、そこからグイグイ。
なんかすごく熱く話しかけてくるなぁ...と付き合っていたら、8km近く一緒に歩いていたなんてことも。
人によっては「少し近い」と感じることもあるかもしれません。
もちろん、人見知りの人もいます。
距離感が近い人もいれば、自分のペースで一人の時間を大切にしている人もいるのがカミーノ。
無理に誰かと一緒にいなくてOKです。
ずっと一緒に歩いている仲間でも、「今日は一人で歩きたい気分だから」と一人で歩くこともたくさんありました。
巡礼ではちょうどいい距離感を自分で選べる環境です。
私の場合、距離感を選べつつも、一緒にいるときは皆分け隔てなく付き合えるのが心地よかったです。
例えば職場で働いているとありがちな、「AさんとBさんは仲悪いから、Aさんが来る飲み会にBさんは誘わないでおこう」とか、そういった気を遣わなくていいのは楽でした。
食事
食事は日本との違いを感じやすいでしょう。
私は食事にめちゃくちゃ苦労しました。
巡礼中はカフェやレストランを利用することも多いですが、日本のようにバリエーションが豊富とは限らず、メニューがほぼ一緒。
パン・ハム・チーズ・トルティージャ...。
また、味付けや食事の時間帯も日本とは異なるため、最初のうちは戸惑うでしょう。
特に食事の時間に関しては、14時~17時がシエスタにより飲食店や商店が営業していないことも。
場所によってはどこを探しても食べ物がない!と焦りました。
私の場合、日本食がめちゃくちゃ恋しくなり、ホームシックに。
20代~30代前半までは日本食がなくても平気だったんです。
でもだんだん日本食がない生活は辛いと思うように。
札幌では食べたいものが食べたいときに食べられることがほとんど。
でもスペインの、ましてや田舎では、限られたものから選ばないといけません。
居酒屋メニューって神です。
絶対に食べられないモツ料理を食べたくなった自分を呪いました。
モツは無理だとしても、スーパーで日本の食材を買えばいいのでは?と思うかもしれません。
しかし、日本の食材が売っているスーパーは大きな街。
大体は田舎町に滞在するので、タイミングよく日本の食材が売っているスーパーに出会えるとは限りません。
日本からインスタントの味噌汁を持っていきたかったのですが、バックパックが重すぎて断念。
大きな街で日本の調味料を買おうと思っても、持ち運べる余力はなし。
味噌汁を持っていっていたら、ホームシックも和らいでいたと思っています。
とはいえ私ほど日本食にこだわりがなければ、パンやパスタに慣れてしまえば問題なく過ごせます。
私が言うのも変ですが、食事も含めて旅の一部として楽しむ気持ちを持てれば、ストレスはかなり軽減されるでしょう。
日本食を持っていく・持ち歩くならバックパックは軽くしないといけません。
下の記事では、必要な物・不要な物を含め、スペイン巡礼の持ち物についてまとめました。
私のようにならないためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
-

参考【実体験】スペイン巡礼の持ち物完全ガイド|本当に必要だった物・不要だった物
続きを見る
かつては海外に住むことも考えていましたが、カミーノで日本食が恋しくなったことで、その考えはきれいさっぱりなくなりました。
なんだか日本の良さを感じる旅でもありました。
⑦実体験から日本人でも問題なく歩ける理由

「日本人でも大丈夫そう」と思えてきましたか。
スペイン巡礼は、日本人でもまったく問題なく歩けます。
巡礼では、「どこから来たか」は話が広がりやすいですが、「同じ道を歩いている」という共通点の方がはるかに大きいです。
言葉が完璧でなくても、文化が違っていても、同じように疲れて、同じように景色を見て、同じようにゴールを目指している。
だから距離が縮まっていくんです。
宿の使い方などは慣れていきますし、周りの人たちも同じように旅をしているので、困ったときは助け合う雰囲気があります。
アルベルゲのマナーやルールについては、下の記事に詳しく書いているので参考にしてくださいね。
-

参考スペイン巡礼のアルベルゲマナー|知らないと困るルールと注意点まとめ
続きを見る
実際に、「大丈夫?」と声をかけてもらったり、サプリをもらったりと、返しきれないほど助けてもらいました。
そして何より大きいのは、一人でも歩いている人が多いということです。
特別な準備や条件が必要なわけではなく、それぞれが自分のペースで巡礼をしています。
その中に日本人がいることも、特別なことではありません。
※ただ少ないだけで
日本人だから不利ということはまったくなく、むしろその違いが会話や出会いのきっかけになったことも。
必要以上に心配しすぎず、「自分でも大丈夫」と思って一歩踏み出してみてほしいです。
なんだか終わりの言葉みたいになってしまいましたが、次の章では日本人が少ないからこそのメリットを紹介しますね。
⑧日本人が少ないからこそのメリット

スペイン巡礼では、日本人は少数派。
最初はアウェイに感じるかもしれませんが、それがむしろメリットにもなりました。
日本人が少ないからこそ得られる体験や出会いがあり、それも巡礼の魅力のひとつだと思います。
日本人が少ないメリット
- 覚えてもらいやすい
- 会話が生まれやすい
覚えてもらいやすい
日本人が少ない分、相手に覚えてもらいやすいというメリットがあります。
アルベルゲや道中で何度か顔を合わせると、「あ、日本から来た人だよね」と声をかけてもらえることもありました。
カミーノでは皆同じ道を歩くため、何度も再会することがあります。
覚えていてもらえると、会話が弾みます。
実際に、「また会ったね」と言ってもらえたときは、嬉しい気持ちになりました。
顔見知りの人と再会するとなんだかホッとするし、疲れていても頑張って歩こうと思えます。
会話が生まれやすい
日本人であることが、会話のきっかけになることもけっこうありました。
「日本から来たの?」という一言から話が始まり、そのまま会話が広がっていきます。
先ほども書きましたが、知っている日本語や地名を言われたり、日本のことを聞かれたり...。
それだけ日本に関心を持ってくれている人が多いことに驚きました。
そこからお互いの国の話や旅の話につながり、話すネタは尽きません。
もし日本人が多い環境だったら、ここまで仲良くなれなかったのでは?!と思っています。
そう考えると、日本人が少ないという環境は、むしろ人とつながるチャンスがたくさんあるということ。
私は海外の人と多く接したことで、「もっと日本の良さを伝えたい!」と思うようになりました。
⑨それでも不安な人へ

ここまで読んでも、まだ少し不安が残っている方。
「本当に大丈夫かな」「自分でもやっていけるかな」と感じるかもしれません。
私自身、異文化を知ることが好きなタイプですが、それでも話が合う人はいるのかなと心配でした。
特に、日本人が少ない環境や言葉の壁を考えると、不安になるのは当たり前だと思います。
しかし、歩き始めると、その不安は和らいでいきます。
笑顔で”Buen Camino!”という挨拶から始まり、簡単なやり取りを経て、気づけば普通に笑い合えるようになっていきます。
上り坂が続くタフな道では、励まし合いながら歩きました。
※私はひたすら励まされていましたが...笑
うまく話せなくても、相手はゆっくり、分かりやすい言葉にしてくれます。
そして何より、巡礼には「同じ道を歩いている仲間」意識があります。
国籍や言葉が違っても、その共通点があるだけで、自然とつながることができるもの。
もちろん、すべてが良いことづくしではないでしょう。
戸惑うことや、気持ちが疲れてしまう日もありました。
それでも一歩ずつ進んでいくと、「あ、全然いける」と思う瞬間がきっとくるはず。
⑩まとめ

スペイン巡礼で日本人は少ないですが、不安にならなくて大丈夫。
実際に歩いてみると、日本人であることが会話のきっかけになったり、覚えてもらいやすかったりと、むしろプラスに働いていました。
また、英語が完璧でなくても問題なく過ごせ、同じ巡礼者同士で支え合う空気感があります。
もちろん、日本とは違う文化や環境に戸惑うこともありますが、それも含めて巡礼の魅力のひとつ。
違いを楽しみながら過ごしていくのも楽しいです。
何より大切なのは、「日本人だからどうか」ではなく、最終的には人と人との繋がり。
日本人であることが会話のきっかけになるかもしれませんが、人間性やフィーリングで仲良くなっていくものです。
もし少しでも巡礼に興味があるなら、不安をゼロにしてからではなく、そのままの気持ちで一歩踏み出してみてください。
きっとその先には、想像していた以上の素晴らしい出会いと経験が待っています。
Buen Camino!
あわせて読みたい
▼読んでいただきありがとうございます




