こんにちは、haggyです。
初日のピレネー越えに次ぐ難所と言われるオセブレイロ峠。
どうにも体がきつかった私は、バックパックをオセブレイロへ配送することに。
配送し、無事に峠超えはできたのか?!
バックパックは無事に届いたのか?!
この日も巡礼に役立つ情報を加えながら振り返っていきます。
スペイン巡礼を経験して
これまで自分が人に助けてもらうなんて「甘え」だと思っていた。
でも見返りを求めない優しさがそこらじゅうにあった。
そして私はポンコツすぎた。。。
2025年5月~6月、スペイン巡礼にてフランス人の道を歩きました。
フランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、その距離約780km以上。
日々限界を超えて歩いていくなかで、多くの失敗をし、泣きたくなる出来事に遭遇し、でもそれ以上の喜びと楽しさ、感動を味わいました。
毎日が宝物のような日々。
人生観すら変える旅だったからこそ、日記では嘘偽りなく全てをぶつけたい。
汚い体験・嫌な思い出・準備不足だったことも全て包み隠さず。
・海外旅行の体験談を読みたい方
・スペイン巡礼がどんなのか知りたい方
・スペイン巡礼をしようか迷っている方
が楽しめて参考になるように日記を綴っていきます。
この記事でわかること
スペイン巡礼26日目、ビジャフランカ・デル・ビエルソ~オセブレイロ|容赦ない上り坂

この日の目的地は、27.8km先のオセブレイロという街。
距離が長いうえに、冒頭も伝えたピレネー越えに次ぐ難所。
歩き始めて19.7kmまでは標高500m→675mと比較的ゆるやかな上りだが、残り8.1kmを標高675m→1,296mと一気に上るのだ。
11kmを超えるバックパックを背負い、さらに足の水膨れや疲労の蓄積による痛みを抱えながら歩くのは無理。
という理由から、バックパックを配送したのだった。
肌寒い朝、いざ出発
この日は距離が長いので、早めに出発する。
その前に、前日教えてもらったように、バックパックを指定された場所に置いておく。

「無事に届くんだろうか...」という不安もあったが、これで衣類やスキンケアなどの荷物とはおさらばだ。
バックパック配送サービスの利用方法や、メリット・デメリットについては下の記事にまとめているので参考にしてね。
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参考スペイン巡礼、バックパック配送サービスのメリット・デメリット
続きを見る
AM5:55、アルベルゲを出発。
外は真っ暗といってもいい。

この時間帯、人はほぼいない。
0かと言われるとそうでもなく、私のように早く出発した巡礼者を見かける。
肌寒いのでウルトラライトダウンを着用して歩いた。
気持ちが楽
荷物が届くか心配だが、背中や足取りも軽い。
貴重品と水を小さいリュックに入れて背負っているだけだ。
ノートパソコンも入っているが、これまで背負ってきた重さに比べると、楽でしかない。
あんなに毎日歩き始めが憂鬱だったのに、今日はそんな憂鬱さがない
歩き始めて1時間15分、散歩気分で歩けている。
ローカルで申し訳ないが、あげいもが有名な中山峠みたいな景色が続いた。

なんだか北海道が恋しくなる。
普段なら歩く辛さからホームシックが発動するが、北海道を恋しく思う気持ちも楽しさに変えてルンルンで歩く。
この日の行程は、オセブレイロ峠に入るまでに、いくつもの街を通る。
大都市ではないが、どこも味わいのある田舎街だった。

峠が控えているだけあり、自然豊かな道が続く。

牛までいる。

そしてこの日から、牛たちに悩まされるのだった。
バックパックを背負っていないのに
なにせこの日はバックパックを配送しているため、軽快に歩ける。
しかし、軽快に歩く=速く歩けるわけではないようだ。
いや、自分では速く歩いているつもりだし、実際バックパックを背負っているときよりは速いはず。
でも現実は、いつものように、バックパックを背負った人に追い抜かれていく...。
おかしい。
日本では歩くのが速いはずなんだけどな。
結論、スペイン巡礼では、どんなときも私の足は遅いらしい。
そうこうしているうちに、バルを発見。
皆このバルで朝食をとっている。
私もコーヒーを注入したいので、朝食タイムにした。

これまであまりバルの朝食メニューでは見かけることがなかったエンパナーダを食べてみる。
ポイント
エンパナーダとは、スペインで親しまれている包み焼き料理のこと。
小麦粉の生地に肉や魚、野菜などの具材を包んで焼いたり揚げたりしたもの。
エンパナーダはガリシア地方が有名のようで、そういえばオセブレイロあたりからガリシア州に入る。
極めてガリシア州に近いことから、エンパナーダが売られているのだろうか。
コーヒーとも合い、良い朝食タイムとなった。
いつもなら「あ~そろそろ出発しなきゃ。もう少し休みたいけど、到着遅くなるし行くか~」なんて渋々出発するけど、この日はまったく憂鬱ではない。
むしろ「さぁ来いオセブレイロ峠!まだかオセブレイロ峠?」と調子に乗っていた。
そんな姿に「調子に乗るな」とこの人形が警告していたのかもしれない。

だいぶズームにして撮ったけど、肉眼でも見えるくらいハッキリとこの人形は巡礼者を呪って見守っていた。
こわっ!!
下の像は聖ヤコブだろうか。

カフェ休憩
引き続き足取りは順調。
上り坂はまだか?と意気揚々と歩いていると、広い駐車場が見えた。

だんだんと山が近づいているのがわかる。
さらに進むと、ベガ・デ・バルカルセという街に着いた。
歩き始めて16.3kmだ。
この街にはアルベルゲが4つある。
そのうちの1つ。

歩き進めると、青い柵が目を惹く建物を発見。

お花もたくさん咲いている。
バックパックを背負っていないおかげで、体が楽。
写真を撮る余裕もある。

韓国人のチーヨンが、人気があると教えてくれたカフェを発見。
入ってみることに。
テラス席でコーヒータイム。
すると、チーヨンがコーヒーとパウンドケーキを楽しんでいた。

量が多いからと一口もらったが、甘さ控えめで美味しかった。
ちなみにコーヒーに添えられているクッキーは無料。
巡礼ではこういうオマケもついてくるからありがたい。
筋トレ
カフェを出て歩き進めると、変わった形の家を発見。

このあたりからじんわりと上りが続いていく。
とはいえ、まだ本格的ではない。
下の写真の村を超えたあたりから一気に傾斜がついてくる。

その始まりがこれだ。

相変わらず写真では伝わらないが、歩く速度が落ちるほどの上り坂だ。
この時点で「バックパックがあったらムリだった」と悟った。
でも今日の私はバックパックがない。
だからこそ、あえて足に負荷をかけるような歩き方で上っていく。
時折見せてくれる景色が美しい。

ピレネーに次ぐ難所だが、バックパックがないお陰でただの筋トレ。
ただの筋トレなら何年もやってきたから得意だ。
楽だと調子に乗った私は、さらに足に負荷をかけるべく、早歩きをして上った。
これまでの私にとってはありえない距離を毎日歩き、慣れない食生活で食べる量も落ちている。
確実に私の足は細くなったことを実感していた。
この巡礼の目的のなかには密かにダイエットも含まれていた。
歩くのが楽で、しかも上り坂という環境は絶好のトレーニング。
ダイエット以外の目的については、下の記事に詳しく書いている。
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参考スペイン巡礼、フランス人の道~私がカミーノに挑戦した5つの理由~
続きを見る
オセブレイロ峠の注意点
地面がアスファルトから土に変わる。

上り坂は続いていく。
バックパックがないとはいえ、険しい上り坂は歩く速度を遅くする。
足がビンビンだ。
しかし、試練はこれだけではないのが、オセブレイロ峠。
どうもさっきから、道のいたるところに動物のどでかい糞が落ちている。
そういえば道中、牛を見たな。
しかも、そのどでかい糞にハエがたかり、ブンブン飛び回っている。
そう、糞にたかるハエが私にくっついてこないよう、糞ゾーンは小走りして早めに切り抜けなければならない。
険しい上り坂でもだ。
これは想定外のトレーニング。
そして、この日から上り坂に限らず、道中どでかい糞の道を多く通ることとなる。
乾いて土のようになった糞や、泥のような糞、多種多様の糞を見た。
歩くときは要注意だ。
ていうかこんな険しい道を牛は歩いているのか。
容赦ない上り坂
糞にやられながらも上り坂ってやつは容赦がない。
ピレネー越えよりは楽だが、バックパックを背負っていたら、途中で諦めていただろう。

でも荷物送ったおかげで簡単に思える。
絶景・絶景・絶景
容赦ない上り坂に耐えると、絶景が見える。
どこまでも広がる壮大な景色に目を奪われる。

思えばピレネー越えも素晴らしい景色だったが、足と肩の痛みで100%楽しみきれていなかったかもしれない。
今は身体が楽なので、景色を楽しむ余裕が十分にある。

ひたすら絶景が続いた。
そしてついにカスティーリャ・イ・レオン州からガリシア州へ。

州が変わるなんてそんなに記念すべきものでもないのだけど、カスティーリャ・イ・レオン州では素敵な思い出がたくさんできた。
カスティーリャ・イ・レオン州よ、ありがとう。
そしてもう上り坂を上りきった頃、先ほどとはまた異なる絶景が待っていた。


青い空と緑のコントラスト。
心からバックパックを送って良かった。
送っていなかったら絶景も心から楽しめていなかったと思う。
そして、壮大な景色を楽しんでいるうちに、オセブレイロの街に着いた。
ガリシアの洗礼

オセブレイロには14時半頃着いた。
8.5時間歩いた計算だ。
オセブレイロという街
さてこのオセブレイロという街、これまで通った街よりも、さらに童話の世界観が強い感じだ。

巡礼者だけでなく、観光客も多かった。
石造りの家屋が並んだ独特の景観にキュン。
なんだか今日は楽しいことが起こりそうだ。
バックパック見つけた!
まずはバックパックを受け取りにいかねば落ち着かない。
バックパックはホテル セブレイロに届くよう指定したから、そこを目指す。
ホテル セブレイロは街の入り口からほど近いところにあった。
大きな通りに面しているドアを開けてみると、階段の踊り場に、多くのバックパックが並んでいる。
そしてその中に私のバックパックもあった!!!
良かった。無事に届いていた。
これで一安心。
アルベルゲには長蛇の列
バックパックを背負ってアルベルゲまでの道を歩くが、重い。
改めて配送して良かったと思う。
そしてアルベルゲに着くと、受付は長蛇の列だった。

1人1人の受付時間が長いからか、中々進まない。
それでも皆知り合いと楽しそうに話している。
私も韓国人のタユンと話しているうちに、あっという間に自分の番になった。
そして入室。
アルベルゲは大部屋だった。
ここ数日、少人数の部屋だったのでちょっと面食らう。
とはいえ、私のベッド周辺は、韓国人ガールズだったので、少し和らいだ。
大部屋で一番の問題はいびき。
実際いびきがどれくらいの規模なのか、そして巡礼にどう影響を及ぼすかなど、カミーノでのいびき問題を対策含めてまとめた記事があるので参考にしてね。
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参考スペイン巡礼、寝れない夜はつらい?|アルベルゲのいびき問題と対処法【耳栓は必須】
続きを見る
ガリシアの洗礼
荷物を整理したらシャワーだ。
そして、ここのアルベルゲはこれまで経験したことがないようなシャワーだった。
なんと、シャワーにドアやカーテンがないのだ。
もちろん男女別ではあるが、シャワーしている姿が周りから丸見え。
銭湯や温泉旅館のお風呂と変わらないと言われればそうだが、なんだかシャワー姿を人に見られるのは違和感。
共用シャワーに慣れていないし、少し慣れたかと思った頃に丸だしシャワー...。
思わぬ洗礼を受けた。
そして私はこれを「ガリシアスタイル」と呼ぶことにした。
はしご酒
丸見えシャワーとはいえ、シャワータイムが終われば体もスッキリする。
そしてここ、ガリシア州ではタコ料理が有名だ。
というわけで、韓国人のチーヨンとタユンとバルへ。
標高が高いからか肌寒い。
ウルトラライトダウンを着た。
タコ料理とスープとイカフライをオーダー。

タコはプリプリで、特別な味付けをしなくても美味しい。
楽しんでいると、韓国人カップルもやって来た。
みんなでワイワイ。

そして2軒目のバルではチーズに蜂蜜がとろ~り。

これがとんでもなく美味しかった。
いびきで眠れず
いい感じにお酒も入り、ぐっすり眠れるかと思いきや...。
さすが大部屋。
夜中周りのいびきがうるさくてなかなか眠れず。
離れたベッドでも大きく聞こえてくる。
というわけで、睡眠不足のまま翌日歩くのでした。
それでは翌日の日記もお楽しみに!
Buen Camino!
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